人類の永遠の悩みに挑む! 三宅香帆さん『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が刊行
疲れてスマホばかり見てしまう、その理由を労働史と読書史で解き明かす、三宅香帆さん著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が集英社新書より刊行されました。YouTube、Podcastの人気番組「ゆる言語学ラジオ」との対談記事も公開中。
疲れてスマホばかり見てしまうあなたへ――その理由を労働史と読書史で解き明かす!
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」
「仕事に追われて、趣味が楽しめない」
「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」
……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないでしょうか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿ります。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? 発売前から本好き・趣味人の共感を呼び、SNSでシェアされた本作は発売前に重版も決定。YouTube・Podcastの人気番組「ゆる言語学ラジオ」の水野太貴さんとの対談記事が集英社新書プラス(https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/)で公開されます。
本書の構成
序章 労働と読書は両立しない?
第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生――明治時代
第二章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級――大正時代
第三章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか――昭和戦前・戦中
第四章 ビジネスマンに読まれたベストセラー――1950~60年代
第五章 司馬?太郎の文庫本を読むサラリーマン――1970年代
第六章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー――1980年代
第七章 行動と経済の時代への転換点――1990年代
第八章 仕事がアイデンティティになる社会――2000年代
第九章 読書は人生の「ノイズ」なのか?――2010年代
最終章 「全身全霊」をやめませんか?
著者プロフィール
三宅香帆(みやけ・かほ)さんは、文芸評論家。1994年生まれ、高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。
著作に『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術―』『名場面でわかる 刺さる小説の技術』『女の子の謎を解く』『それを読むたび思い出す』『副作用あります!? 人生おたすけ処方本』『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』『人生を狂わす名著50』など多数。
なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) 三宅 香帆 (著) |
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