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『わたしの幸せな結婚』顎木あくみさん〈帝都を舞台にした和風恋愛ファンタジー〉『人魚のあわ恋』が刊行

累計800万部『わたしの幸せな結婚』の顎木あくみさんが贈る、帝都を舞台にした和風恋愛ファンタジー『人魚のあわ恋』が文藝春秋より刊行されました。

 

人魚伝説×運命の恋×シンデレラストーリーの新シリーズが開幕

コミカライズ、Netflixで配信中のアニメ化、目黒蓮さん・今田美桜さんなど豪華キャスティングによる実写映画化などでシリーズ累計800万部をほこる『わたしの幸せな結婚』の著者の本領発揮とも言うべき、帝都を舞台にした和風恋愛ファンタジーの開幕です。

 
【あらすじ】

帝都・東京。美青年の国語教師の噂で沸きたつ夜鶴女学院に通う16歳の天水朝名。8年前に人魚の血を引く証の痣が左手に現れて以来、家族から「化け物」と呼ばれ虐げられていました。

そんな朝名の唯一の心の支えは、幼い頃に自分に手を差し伸べてくれた美しい簪の青年の思い出。ある日、朝名に見合いの話が訪れます。「人魚の涙」という万能薬で巨額の富を築いた天水家は黒い噂が絶えません。しかし多額の持参金と共に婿入りする酔狂な人物が現れたのです。

見合いの席に現れたのは輝くばかりに美しい青年。その長く煌めく髪には、朝名に見覚えのある簪が――。

 
<本作のコミカライズも決定!>

漫画版の作画を手掛けるのは、小学館やスターツ出版で活躍中の人気漫画家・タムラ圭さん。コミカライズ版は2024年中の連載開始に向け、鋭意制作中です。

 

顎木あくみさんが語る、本作ができるまで(「あとがき」より)

今回のお話をいただいてから企画を提出するまで――実に一年ほどの期間、自分なりに考えてみて肝心なことに気づきました。

初心にかえる。これです。

私の好きなもの、好きなことはなんだったか、どんな気持ちで小説を書き始めたのだったか。忙しくしているうちに、いつしかすっかり忘れていました。

――ああ、そうだ。和風が好きだ。不思議なものも好きだし、おどろおどろしいものも好きだ。そういう好きなものを、さらに自分好みに表現したくて小説を書き始めたのだった。

であれば、和風で、伝奇っぽくて、ちょっと不気味……だけど美しい、そんな物語を書こう。そう思い立ちました。

人魚や八百比丘尼といった題材は、私がもともと『不老不死』というモチーフが好きなのと、今回のイメージにぴったりなので採用しました。いいですよね、ほのかに血腥さがあるところとか。怪奇的であり、神秘的でもあるところとか。

また、企画を練るうちに西洋の人魚姫の儚い恋のイメージも加わって、よい雰囲気が作り出せたのではないでしょうか。

 

著者プロフィール

顎木あくみ(あぎとぎ・あくみ)さんは、長野県在住。『わたしの幸せな結婚』(KADOKAWA)でデビュー。コミカライズ、アニメ化、実写映画化などで大きな話題となる。

著書に『宮廷のまじない師』シリーズ(ポプラ社)がある。

 

人魚のあわ恋 (文春文庫)
顎木 あくみ (著)

「わたしの幸せな結婚」シリーズ累計800万部
顎木あくみの帝都を舞台にした新シリーズ始動!

夜鶴女学院に通う天水朝名16歳。
手首に浮かんだ痣のために家族から虐げられていた。女生徒たちが新しく赴任する美男子の国語教師・時雨咲弥の話題に花を咲かせる中でも、ひとり距離を置く。
そんな朝名に思いがけない縁談が舞い込む。薬問屋を営む天水家に好都合な話で……。

帝都を舞台に新たな和風恋愛ファンタジーが始まる!

 
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