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何がすごいのか、どうしてすごいのか? 超名門校「筑駒」の謎を解く『筑駒の研究』が刊行

教育ジャーナリスト小林哲夫さん著『筑駒の研究』(河出新書)が河出書房新社より刊行されました。

 

当代屈指の教育ジャーナリストが、初めて「神童たちの楽園」の正体に迫る!

・中学入試でもっとも難易度が高く、天才、秀才、賢い人が多い。
・東京大現役合格率日本一を続けている。
・数学オリンピック金メダリストが続出した。
・制服がないなど校則は定められていない。とにかく自由だ。
・日銀総裁を2代続けて輩出した。
・早稲田大総長に2代続けて就任した。
・同じような時期に自衛隊トップ統合幕僚長、警視総監、警察庁長官を生んだ。
・コロナ禍、原発、政治経済、文化で発信力が高い学者がいる。
・最近では起業家が活躍している。

 
以上はいずれも「筑駒」こと筑波大学附属駒場中学校・高等学校が取り上げられる時のさまざまな見方です(本書「まえがき」より)。一言でいえば、華やか。なぜ筑駒はすごいのか。筑駒のどこにこのようなパワーがあるのか。そして筑駒はいったいどのような学校なのか。

 
『大学ランキング』の編集に長年携わり、『ニッポンの大学』(講談社現代新書)、『東大合格高校盛衰史』『京大合格高校盛衰史』(光文社新書)、『高校紛争1969-1970』(中公新書)、『早慶MARCH大激変』(朝日新書)など、学校を扱った著作で定評のある当代屈指のジャーナリスト・小林哲夫さんが、5年以上の歳月を費やし、約100名もの筑駒の卒業生・教員らをインタビュー、その証言から、超名門校・筑駒という独特な存在の謎に迫ります。

 
【本書の内容】

筑波大学附属駒場中・高等学校、略称:筑駒。その昔は東京教育大学附属駒場高等学校、略称:教駒。国立で男子校、自由な校風と抜群の東大合格率で知られ、日銀総裁、大学総長、官僚トップ、国会議員から、発信力の高い学者、ユニークな起業家など、さまざまな分野で突出した存在感を示す卒業生も多い。ほんとうのところ、いったいどんな学校なのか――。OB、元教員から現校長まで、約100人の証言から探る。

 

本書の構成

まえがき

第1章 筑駒の新しい潮流
――起業家やコンサルタントとして活躍するOBたち

第2章 「自由闊達」の正体
――筑駒教育の真髄を探る

第3章 燃える三大行事、部活動
――文化祭、演劇、サッカー、パソコン……

第4章 教駒・筑駒史 開校から東大合格率トップ校へ
――農教・教駒時代(1947年~1070年代後半)

第5章 教駒・筑駒史 存続危機から底力を発揮
――筑駒時代(1970年代後半~2020年代)

第6章 天才? 秀才? 日本一のオタク集団

第7章 校風を教えてくれるOBたち
――華麗で異色な教駒・筑駒人脈

第8章 筑駒はどこへいくのか

あとがき

 

著者プロフィール

小林哲夫(こばやし・てつお)さんは、1960年生まれ、神奈川県出身。教育ジャーナリスト。教育、社会問題を総合誌、ウェブ媒体などに執筆。1994年から『大学ランキング』(朝日新聞出版)編集者。

著書に『東大合格高校盛衰史(改訂版)』『京大合格高校盛衰史』(光文社新書)、『早慶MARCH大激変』(朝日新書)、『「旧制第一中学」の面目』(NHK出版新書)、『高校紛争1969-1970』(中公新書)など多数。

 

筑駒の研究 (河出新書)
小林 哲夫 (著)

 


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