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手塚治虫さん『ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ』が刊行

手塚治虫さん作『ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ』が立東舎より刊行されました。

 

「ストラディバリウス」や「緑柱石」の雑誌オリジナル版も収録!

1973年から1983年にかけて「週刊少年チャンピオン」に連載された『ブラック・ジャック』の中には、単行本化の際に手塚治虫さん自身の手によって再構成や加筆が施された作品が存在します。

 
本書では、特に大きな改変が見られるエピソードを中心に、オリジナル版と単行本版を比較して読めるような形で掲載しています。

特に「ストラディバリウス」と「緑柱石」はそれぞれのオリジナル版が初単行本化、他にもオープニングやエンディングの違いや、ネームとの比較を堪能できる作品を併録と、ファン垂涎の内容です。さらに第1話「医者はどこだ!」は原画を4色で掲載、生々しい手塚治虫さんの筆使いを感じることができます。

 
本書によって見慣れた作品のオリジナル版を読めるだけではなく、手塚治虫さんの編集術やクリエイティビティに触れることもできる、贅沢な作品集と言えるでしょう。

 

本書の構成

・第1話「医者はどこだ!」原画

・第55話「ストラディバリウス」雑誌版+単行本版

・第67話「緑柱石(その1)」/第67話「緑柱石(その2)」(雑誌版)+「ふたりのピノコ」(本作は「緑柱石」を大幅に再編集したエピソード)

・第101話「侵略者」雑誌版+未使用原稿

・第104話「ピノコ西へいく」雑誌版+単行本版(差分)

・第143話「空からきた子ども」雑誌版+単行本版(差分)

・第145話「霊のいる風景」雑誌版+単行本版(差分)

・第227話「刻印」雑誌版+単行本版(差分)

・第232話「虚像」雑誌版+制作途中原稿(コピー)

・最終話「人生という名のSL」単行本版+雑誌版(差分)+下描き原稿

・雑誌版と単行本版の比較(「灰とダイヤモンド」「悲鳴」「ふたりの修二」「キモダメシ」)

・「ブラック・ジャック アーカイブス」予告、週刊チャンピオン表紙原画、未使用原稿、アニメ『100万年地球の旅 バンダーブック』設定資料など

・解題(濱田髙志)

 

著者プロフィール

手塚治虫(てづか・おさむ)さんは、1928年生まれ、大阪府豊中市出身。兵庫県宝塚市で少年時代を過ごす。1946年マンガ家としてデビュー。翌年発表した「新寶島」等のストーリーマンガにより、戦後マンガ界に新生面を拓く。

1962年アニメーション作家としてデビュー。翌年から放映したテレビアニメ「鉄腕アトム」により、テレビアニメブームをまきおこす。1989年2月9日没。

 

ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ (立東舎)
手塚 治虫 (著)

幻の雑誌掲載オリジナル版を中心に単行本初収録の素材を多数掲載
知られざるブラック・ジャックの姿を堪能できる1冊!

 


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