角野栄子さんが“食”をテーマに描いたエッセイ集『おいしいふ~せん』が刊行
『魔女の宅急便』の著者であり、「魔法の文学館」開館でも話題の角野栄子さんの最新エッセイ集『おいしいふ~せん』がNHK出版より刊行されました。めまぐるしく愛おしい88年間の日々を、“食”を通して描き出した、56のエッセイを収載した、オールカラーでかわいらしい一冊です。
『魔女の宅急便』の作者が“食”をテーマに描く、カラフルで愛おしいエッセイ集
たんぽぽの汁を吸って亡き母を思った子ども時代、弟と1個の卵を分け合った戦時下、初めての味に驚きの連続だったブラジル生活……めまぐるしく愛おしい88年間の日々を彩ってくれたのは、いつも“おいしいもの”でした――。
本書には、角野栄子さんならではのユーモアと温かみにあふれる文章と、カラフルで愉快な手描きイラストを散りばめた56のショートエッセイがオールカラーで収載されています。
2023年は11月3日オープンの「魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)」や10月の「紫式部文学賞」受賞で大きな話題になっている角野さん。
最新エッセイ集である本書は、大人も子どもも楽しめて、かわいい装丁とサイズ感はプレゼントにもぴったり。何気ない毎日の素晴らしさに気づき、前向きになれる一冊です。
本書の目次
はじめに
1 ゆすらんめのジュース/カフェジンニョ/サンドイッチ サンドイッチ/ワンピース/名前はバカヤロー/たんぽぽサラダ/ハイハイ/真夏のクリスマス/不思議なご商売/あんずの木/便利はおばけ/メイズ・ビスケット/どこにいるの?/なぞのお餅
2 ソッパ ソッパ ソッパ/終の靴/ジョジョ/みそ汁問題/愛してる、愛してない/クリスマスの鍋料理/パーティーのつくり方/みかんちゃん/いい子!/切子の鉢の中に/いちじくと小鳥/終の棲家/ほそ~~い道/思い出は待っている
3 海の泡/そーめんランチ/コロナと虫たち/ボロボロのふきん/くりご飯/“あらかじめ”のない料理/おしゃれ道/ぬか漬け/月が好き/物売りの声/ドリアン/再び……ドライブ?/きょうの料理/ぬりえ
4 つまみ食い/昭和/蓮の穴で考え込む/孤独なスープ/まめまめ、みずたま/ツギハギが好き/卵さま/カリコリが好き/サイズ問題/私の下関の家/……だけ料理/指はものを言う/一筋の煙/まだら、まだら
おわりに
角野栄子のこれまで
著者プロフィール
角野栄子(かどの・えいこ)さんは、東京・深川生まれ。大学卒業後、紀伊國屋書店出版部勤務を経て24歳からブラジルに2年間滞在。その体験をもとに書いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で1970年作家デビュー。
1985年に代表作『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞、小学館文学賞を受賞。2000年に紫綬褒章、2014年に旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞 ニッポン放送賞を受賞。2018年に児童文学のノーベル賞ともいわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞。2023年に『イコ トラベリング 1948ー』で紫式部文学賞を受賞、11月に江戸川区角野栄子児童文学館が開館。
おいしいふ~せん 角野 栄子 (著) 『魔女の宅急便』の角野栄子が食をテーマに描く、待望のショートエッセイ集。 |
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