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【第28回若山牧水賞】永田紅さん『いま二センチ』が受賞

宮崎県は、短歌文学の分野で傑出した功績を挙げた者に贈る「第28回若山牧水賞」の受賞作を発表しました。

 

第28回若山牧水賞が決定!

第28回若山牧水賞は、次の通り受賞作が決定しました。
選考委員は佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、栗木京子さん、伊藤一彦さん。特別顧問に岡野弘彦さん、馬場あき子さん。

 
<第28回若山牧水賞 受賞作品>

永田紅(ながた・こう)さん
『いま二センチ』(砂子屋書房)

 
受賞者の永田紅さんは、1975年生まれ、滋賀県出身。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。京都大学高等研究院iCeMS特任助教。1977年「風の昼」で第8回歌壇賞、2001年に第1歌集『日輪』で第45回現代歌人協会賞を受賞。短歌結社「塔」会員。なお、父は永田和宏さん、母は河野裕子さんで、それぞれ若山牧水賞の第3回・第6回の受賞者でもあります。

 

若山牧水賞について

若山牧水賞は、日本の短歌史に偉大な足跡を残した歌人・若山牧水(宮崎県日向市東郷町出身)の業績を永く顕彰するため、短歌文学の分野で傑出した功績を挙げた者に贈る文学賞です。宮崎県、宮崎県教育委員会、宮崎日日新聞社、延岡市、日向市が主催。

前年の10月1日から当年9月30日までに刊行された歌集及び若山牧水論の著者を対象に、全国の有力歌人にアンケートを行い、その結果を参考にして、選考委員が決定します。

 

いま二センチ (塔21世紀叢書)
永田紅 (著)

『いま二センチ』は、『春の顕微鏡』に続く第五歌集である。二〇一二年から二〇一五年末までの四年間、三十六歳から四十歳の四八八首を収めた。二〇一三年の年明けに妊娠が分かり、八月の終わりに娘を出産した。待っていた子どもが生まれたことは、やはりとても嬉しく大きなことであった。本歌集は、ちょうどその変化の前後の時期にあたる。(本書「あとがき」より)

 
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第28回若山牧水賞の受賞者が決定しました ≪ 若山牧水賞【若山牧水賞運営委員会】

 


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