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【第5回ほんタメ文学賞】杉井光さん『世界でいちばん透きとおった物語』と吉川トリコさん『あわのまにまに』が受賞

本にまつわる情報をさまざまな角度から紹介するYouTube番組「ほんタメ」(https://www.youtube.com/channel/UC0zArNuGZKdvzSkfHbR9yLA)発の文学賞「第5回(2023年上半期)ほんタメ文学賞」の受賞作が発表されました。

 

「ほんタメ文学賞」について

「ほんタメ」は、教育系YouTuberのヨビノリたくみさんと女優の齋藤明里さんがMCを務め、“ほん”から色んな“タメ”に繋がるエンタメ情報バラエティチャンネルです。

 
登録者数9万6千人超えの大人気チャンネルが主催する「ほんタメ文学賞」は、【たくみ部門】【あかりん部門】があり、MCのお二人がそれぞれノミネート作品を選び、発表、贈呈式まで全てYouTube上で行う、全く新しい形の文学賞として2021年に創設されました。

今回は「第5回2023年上半期」として、1月~6月の間に発売された小説の中から候補作を3作ずつ選出、8月21日(月)のLIVE配信で大賞作品が発表されました。

 

「第5回ほんタメ文学賞2021年上半期」が決定!

「ほんタメ文学賞2021年上半期」の受賞作品は次の通りです。

 
<ほんタメ文学賞2021年上半期 受賞作品>

■たくみ部門
杉井光(すぎい・ひかる)さん
『世界でいちばん透きとおった物語』(新潮社)

■あかりん部門
吉川トリコ(よしかわ・とりこ)さん
『あわのまにまに』(KADOKAWA)

 
たくみ部門を受賞した『世界でいちばん透きとおった物語』の著者・杉井光さんは、1978年生まれ、東京都出身。『火目の巫女』で第12回電撃大賞「銀賞」を受賞し、2006年にデビュー。「神様のメモ帳」「さよならピアノソナタ」「さくらファミリア!」「生徒会探偵キリカ」「楽園ノイズ」シリーズ、『終わる世界のアルバム』『蓮見律子の推理交響楽 比翼のバルカローレ』など、著書多数。

あかりん部門を受賞した『あわのまにまに』の著者・吉川トリコさんは、1977年生まれ、静岡県浜松市出身。愛知県名古屋市在住。2004年「ねむりひめ」で〈女による女のためのR-18文学賞〉第3回大賞および読者賞を受賞、同作収録の『しゃぼん』でデビュー。著書に『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』『少女病』『ミドリのミ』『ずっと名古屋』『光の庭』『女優の娘』『夢で逢えたら』『流れる星をつかまえに』、「マリー・アントワネットの日記」シリーズなど多数。2022年『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞。エッセイでは『おんなのじかん』所収の「流産あるあるすごく言いたい」で第1回PEPジャーナリズム大賞2021オピニオン部門を受賞。

 
なお、候補作品は以下の各3作品でした。

<たくみ部門>
◎杉井光 さん『世界でいちばん透きとおった物語』(新潮社)
◎真下みことさん『わたしの結び目』(幻冬舎)
◎井上真偽 さん『アリアドネの声』(幻冬舎)

<あかりん部門>
◎村山由佳さん『ある愛の寓話』(文藝春秋)
◎吉川トリコさん『あわのまにまに』(KADOKAWA)
◎陸秋槎さん『ガーンズバック変換』(訳:阿井幸作さん、稲村文吾さん、大久保洋子さん/早川書房)

 

世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫)
杉井 光 (著)

絶対に予測不能な衝撃のラスト――あなたの見る世界は『透きとおる』。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。
女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。
それが僕だ。

宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。
「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。遺作として出版したいが、原稿が見つからない。なにか知らないか」

奇妙な成り行きから僕は、一度も会ったことがない父の遺稿を探すことになる。知り合いの文芸編集者・霧子さんの力も借りて、業界関係者や父の愛人たちに調べを入れていくうちに、僕は父の複雑な人物像を知っていく。
やがて父の遺稿を狙う別の何者かの妨害も始まり、ついに僕は『世界でいちばん透きとおった物語』に隠された衝撃の真実にたどり着く――。

あわのまにまに
吉川 トリコ (著)

どれだけの秘密が、この家族には眠っているんだろう――

「好きな人とずっといっしょにいるために」、あのとき、あの人は何をした?
2029年から1979年まで10年刻みでさかのぼりながら明かされる、ある家族たちをとりまく真実。

あの時代、確かにそうやって、わたしたちは生きていた。
隠されていた「わたしたちの秘密」を理解したとき、あなたは平常心でいられるか。

『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞した著者が放つ、生き方、愛、家族をめぐる、「ふつう」を揺らがせる逆クロニクル・サスペンス。

 
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