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『BL研究者によるジェンダー批評入門』刊行記念!溝口彰子さん×やまじえびねさんトークイベントを開催

早稲田大学文学学術院准教授・溝口彰子さん著『BL研究者によるジェンダー批評入門 言葉にならない「モヤモヤ」を言葉で語る「ワクワク」に変える、表象分析のレッスン』が笠間書院より刊行されました。これを記念して、本屋B&Bにて、溝口彰子さんと漫画家・やまじえびねさんによるトークイベント「エンタメ作品のマイノリティ表象を考える」が7月29日(土)にオンライン&リアル開催されます。

 

『BL研究者によるジェンダー批評入門』について

 
【本書の概要】

紀伊國屋じんぶん大賞2023 第1位 『布団の中から蜂起せよ』高島鈴さん応援!

本書は、映画やドラマ、漫画やアニメ、現代アートなどビジュアル要素のある作品を、「ジェンダーの視点」で批評してみようとお誘いする本です。
「なんかモヤモヤした!」「すごくかっこよかった!」といった感想から一歩踏み込んで、「なぜモヤモヤしたのか」「どのようにカッコいいと感じたのか」を言語化してみると、「作品を見る」という体験がもっと豊かになります。

 
第一部では、それぞれの作品で「セクシュアル・マイノリティの登場人物や同性愛がどのような言動をしているか(what)、どのようなカメラワークで描かれているか(How)」「その背景には何があるのか」などについて、「あっこ先生」と「もえさん」の会話を通して学ぶことができます。
本文内には、専門用語の解説や参考文献の案内があり、ジェンダーやフェミニズムに関する専門的な知識がなくても読み進めることができます。

第二部では第一部のもととなった論文や映画の応援コメントなどを掲載しており、本格的な批評文にも触れることができます。大学などでのレポート作成やSNSでの発信にも役立つでしょう。

 
本書を読めば、普段何かを見るたびに感じていた「モヤモヤ」「いいね!」に対して、「そういうことだったのか!」と納得してスッキリするだけでなく、
「いろんな映像作品を見て分析したい!」
「好きな作品をもっともっと応援したい!」
「SNSで作品批評をしてみたい!」
……と、自分の気持ちを言葉で表現する「ワクワク」に目覚めるはずです。

 

トークイベント「エンタメ作品のマイノリティ表象を考える」開催概要

今回のイベントでは、『BL進化論』と『BL進化論〔対話篇〕』で「2017年度SENSE OF GENDER賞特別賞」を受賞したクィア・ビジュアル・カルチュラル・セオリストの溝口彰子さんと、『女の子がいる場所は』で「第27回手塚治虫文化賞」短編賞を受賞したやまじえびねさんが、『BL研究者によるジェンダー批評入門』で取り上げている作品や最近話題のビジュアル作品について、「モヤモヤしたこと」「感動したこと」などを語り合います。

 
■開催日時:2023年7月29日(土)19:00~21:00 (18:30オンライン開場)

■場所:本屋B&B(東京都世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F) + オンライン(Zoom)

■参加方法:以下のいずれかのチケットを購入してください。
◎来店参加(数量限定・1ドリンク付き):2,750円(税込)
◎配信参加:1,650円(税込)
◎サイン入り書籍つき配信参加:1,650円+書籍『BL研究者によるジェンダー批評入門』2,970円(いずれも税込)
◎サインなし書籍つき配信参加:1,650円+書籍『ダンテ、李白に会う――四元康祐翻訳集古典詩篇』2,640円(いずれも税込)
※「書籍つき配信参加」の場合、書籍はイベント後の発送となります。

★詳細&申込み:https://bookandbeer.com/event/bb230729a_gender/

 

登壇者プロフィール

 
■溝口彰子(みぞぐち・あきこ)さん

クィア・ビジュアル・カルチュラル・セオリスト。早稲田大学文学学術院准教授(文化構想学部表象メディア論系)。

大学卒業後、ファッション、アート関係の職につき、レズビアンとしてコミュニティ活動も展開。1998年、米国ロチェスター大学大学院に留学。ダグラス・クリンプのもと、ビジュアル&カルチュラル・スタディーズ・プログラムで、BLと女性のセクシュアリティーズをテーマにPhD(博士号)を取得。BL論のみならず、映画、アート、クィア領域研究倫理などについて論文や記事を執筆し、複数の大学で講師をつとめた後、現職。

著書に『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』(太田出版)、『BL進化論〔対話篇〕 ボーイズラブが生まれる場所』(宙出版)があり、中国語と韓国語にも翻訳出版されている(ともに第17回Sense of Gender賞特別賞受賞)。

★YouTube “BL with AKIKO” channel:https://www.youtube.com/@blwithakiko

 
■やまじえびねさん

1965年生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。1985年「LaLa」でデビュー。

作品に、映画化もされた『LOVE MY LIFE』、『インディゴ・ブルー』『愛の時間』『ナイト・ワーカー』『レッド・シンブル』、、「第27回手塚治虫文化賞」短編賞を受賞した『女の子がいる場所は』など。

 

※以下はAmazonへのリンクです。

BL研究者によるジェンダー批評入門: 言葉にならない「モヤモヤ」を言葉で語る「ワクワク」に変える、表象分析のレッスン
溝口彰子 (著)

アメリカ留学中のクィア理論との出会いから、自身のルーツがBLの祖先である「24年組」の「美少年漫画」だと気づいたことがきっかけで、BL論を研究し、映画、アート、クィア領域研究倫理などについて執筆してきた著者による、ジェンダー批評入門講義が始まります!
—————————–
・映画『LOVEMYLIFE』で「何が描かれているか」より「どう描かれているか」に注目する
・映画『砂の女』の「女」と「男」という二項対立を揺るがす映像表現とは?
・ドラマ・映画『おっさんずラブ』から差別と偏見の構造を考える
・二人の人間の新しい関係の可能性を探る、漫画『作りたい女と食べたい女』
・世界のLGBT映画史につらなる映画『his』
・ステレオタイプから自由になる、映画『おろかもの』の登場人物たち
・現代アート「サエボーグ」のパフォーマンスから、アートの次元で「身体」を眺める……など
—————————–

<参考>

女の子がいる場所は (ビームコミックス)
やまじえびね (著)

世界中の”女の子だから”

「ここに描かれている遠い国の少女と私たちは一緒だ。
そう、私たちは差別される側。
認めるのはつらいけど、事実を知れば知るほど『ぶち破ってやるぞ!』と力が湧いてくる」
山内マリコ(作家)

「こんな世界が情けなくてやるせないけど
知らないままの方がよっぽど恥ずかしいから
ページをめくる手を止めない
冷笑的な態度に負けたりするもんか
生まれついた性別で
育った場所で
奪われる夢があるなんて
絶対に間違ってる」
宇垣美里(フリーアナウンサー)

「わたしたちは結婚しないと生きていけないの?」
一夫多妻が認められているサウジアラビアに暮らす10歳の少女サルマ。同級生の姉は、顔も見たことのない8つ年上の人と結婚する。外ではヴェールが必要で、大好きだったサッカーはもうできない。

モロッコ、インド、アフガニスタン、そして日本……国も宗教も文化も違う10歳の少女たちの物語。

 
【関連】
溝口彰子×やまじえびね「エンタメ作品のマイノリティ表象を考える」『BL研究者によるジェンダー批評入門』(笠間書院)刊行記念 – 本屋 B&B

 


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