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森絵都さん〈心がほんのり温まる〉短編集『獣の夜』が刊行 収録作の1編を期間限定で特別公開

森絵都さんが実に3年7カ月ぶりの文芸書新刊『獣の夜』を朝日新聞出版より上梓しました。ここ10年ほどで発表した短編&掌編小説をよりすぐって編んだ一冊です。

なお、刊行を記念して7月19日(水)までの期間限定で、収録作から1編を、朝日新聞出版公式note「さんぽ」にて特別公開中です。

 

『カラフル』『DIVE!!』など映像化でも人気の森絵都さんの短編集『獣の夜』

デビューから作家生活33年超の今、ますますファンを増やしている作家、森絵都さん。青春小説の金字塔『カラフル』や『永遠の出口』から、時代も行き来し空想の翼を大きく広げた長編『みかづき』『カザアナ』など、人気長編小説を多数生み出す小説家です。

 
また森さんは『出会いなおし』『漁師の愛人』などの短編集や、音楽ユニットYOASOBIと直木賞作家たちのコラボレーション企画から生まれた「ヒカリノタネ」など短編の名手としても知られます。その森さんが、この10年ほど様々な媒体やアンソロジーなどで発表した短編&掌編小説をよりすぐって編んだ、とっておきの作品集が発売となりました。

 
女ともだちをパーティに連れ出す一夜をつづった「獣の夜」、憂鬱な接待ゴルフが雨天で中止になればと願う「あした天気に」など、どこにでもいる<私たち>が主人公の「日常」が不意にぐらりと揺らぐ瞬間を、生き生きと描き出します。読後には心がほんのり温まる極上の短編/掌編7編を集めた、とっておきの作品集です。

 
発売を記念し、収録作の1編「太陽」を、7月19日(水)までの期間限定で特別公開。謎の歯痛に悩む主人公が歯科医を訪ねる場面から始まる本作は、ラストにはさわやかな笑みのこぼれる、洒脱な一編です。NHK WORLDの番組「Reading Japan」で英語版の朗読もされるなど話題になった本作をぜひこの機会にお楽しみください。

 
★【期間限定 全文公開】森絵都さん待望の新刊『獣の夜』発売記念!収録短編から「太陽」を期間限定で特別全文公開! :https://note.com/asahi_books/n/nedfcecd1a5d1

 

『獣の夜』収録作品

カバーデザイン/絵・Isshiki Minaho

カバーデザイン/絵・Isshiki Minaho

◆「雨の中で踊る」
リフレッシュ休暇の最終日、永井はふと海を目指す。

◆「Dahlia」
“ATTACK”後、変わり果てた日本で生きる私の見つめる先。

◆「太陽」
原因不明の歯痛に悩む加原は不思議な歯医者を訪れる。

◆「獣の夜」
女ともだちをサプライズパーティに連れ出す予定が……。

◆「スワン」
恋人乗り込んだスワンボートが見せる心の「澱」とは?

◆「ポコ」
大好きな飼い犬を亡くした小4の朔が心にきざしたある思い。

◆「あした天気に」
始まりは、久しぶりに作ったてるてる坊主だった。

 

著者プロフィール

著者の森絵都(もり・えと)さんは、1968年生まれ。1990年デビュー。児童書の文学賞を多数受賞したのち、2003年、児童書ではない初の一般文芸書『永遠の出口』を上梓し高い評価を得る。

2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、2017年『みかづき』で中央公論文芸賞を受賞、同作で本屋大賞2位。著書に『いつかパラソルの下で』『ラン』『漁師の愛人』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』など多数。

 

獣の夜
森 絵都 (著)

原因不明の歯痛に悩む私が訪れた不思議な歯医者(『太陽』)。女ともだちをサプライズパーティに連れ出す予定が……(『獣の夜』)。短編の名手である著者が、日常がぐらりと揺らぐ瞬間を、ときにつややかにときにユーモラスにつづった傑作短編集。

 
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