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国産ジーンズに懸けた人々の百年にわたる物語!増山実さん『百年の藍』刊行記念トークイベントを開催

増山実さんによる、国産ジーンズに懸けた人々の百年にわたる物語『百年の藍』が小学館より刊行されました。これを記念して、紀伊國屋書店新宿本店にて増山実さんのトークイベントが7月23日(日)に開催されます。

 

「すべてはこのジーパンから始まったんじゃね」 ジーンズに懸けた人々の百年にわたる物語『百年の藍』

ジーンズはアメリカ製という常識をくつがえし、古くから綿生地と藍染の技術のあった岡山県倉敷市児島周辺で、1960年代、国産ジーンズが生産されました。

 
物語は今から100年前に始まります。関東大震災のさいアメリカから送られた救援物資にあった1本のジーンズ、これを見た鶴来恭蔵はその藍色に魅せられ、国産ジーンズを作ることを夢見ます。

故郷・岡山県児島へもどり試行錯誤するなか、日米は太平洋戦争に突入。 戦後、恭蔵の想いを継いだ人々は混乱のなかふたたび国産ジーンズの製作に挑み、「ジーンズ」を一大地域産業にまで育て上げました。

――本書は、時代に翻弄されながら、「夢」をあきらめずに生きた人々の物語です。

 
今回のイベントでは、著者の増山実さんが、この大河小説を執筆した思いや取材の様子などを語ります。聞き手は、編集担当の矢沢寛さんと、紀伊國屋書店・星真一さん。

なお、トークの後、増山実さんのサイン会も予定されています。

 
〈百年の藍』刊行記念 増山実先生トークイベント&サイン会〉開催概要

■日時:2023年7月23日(日)14時~

■場所:紀伊國屋書店新宿本店3階アカデミック・ラウンジ

■料金:無料

★詳細&申込み:https://store.kinokuniya.co.jp/event/1686113298/
※立ち見での参加の場合は予約不要

 

著者プロフィール

増山実(ますやま・みのる)さんは、1958年生まれ、大阪府出身。放送作家を経て、松本清張賞最終候補作を改題した『勇者たちへの伝言』で2013年にデビュー。同作で第4回大阪ほんま本大賞を受賞。

2022年には『ジュリーの世界』で第10回京都本大賞を受賞。他に『空の走者たち』『風よ僕らに海の歌を』『波の上のキネマ』『甘夏とオリオン』がある。

 

※以下はAmazonへのリンクです。

百年の藍
増山 実 (著)

ジーンズに懸けた人々の百年にわたる物語。

鶴来恭蔵は、故郷の岡山県児島から浅草に来ていた。車夫の政次のアドバイスにより、憧れの竹久夢二に奇跡的に会うことができた。しかし翌日の大正十二年九月一日、関東大震災に遭遇。親を亡くした娘りょう、政次とでしばらく避難生活をしていた。りょうと児島に戻るという時に、政次からアメリカの救援物資にあったズボンを受け取る。生まれつき色覚に異常があった恭蔵だがズボンの藍色に魅せられ、国産ジーンズを作りたいと考えるようになる。
時代は進み、日本は太平洋戦争に突入し、鶴来家もその大きな波に巻き込まれた。
戦後、世の中が激動する中で鶴来の会社を支えたのは、りょうだった。そして、彼女も日本でジーンズを作るという恭蔵の夢を忘れてはいなかった。ある日、鶴来の家をひとりの男が訪ねてきた。恭蔵の思いは、途切れることなく繋がっていた――。

 
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