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ギフテッドの実情に迫るノンフィクション『ギフテッドの光と影 知能が高すぎて生きづらい人たち』が刊行

朝日新聞デジタルで500万PVを超える反響の連載記事を書籍化した、阿部朋美さん・伊藤和行さん著『ギフテッドの光と影 知能が高すぎて生きづらい人たち』が朝日新聞出版より刊行されました。

NHK「Dear にっぽん」日テレ「news every.」TBS「日曜日の初耳学」など、TVでも大注目の「ギフテッド」。特異な才能の一方で、繊細さや強いこだわりを併せ持つといわれています。なぜ彼らは困難を抱えるのか。なぜ教育はその才能を伸ばさないのか――。本書は、時代、社会、環境に翻弄されてきたギフテッドの実情に迫るノンフィクション作品です。

 

没頭しやすい、情報処理が速い、関係づくりが苦手……高IQが「生きづらい」のはなぜ?

「ギフテッド」と聞くと、どのような人を思い浮かべるでしょうか?
「計算がものすごく早い」「複雑な絵を描く」「難しいものごとを一瞬で覚える」……。たしかに、ギフテッドにはそうした側面をもつ人もいるかもしれません。

 
しかしそれは「光」の面に限った話です。

 
「話が合わない」「なじめない」「生きづらい」……。個性の強さ、知能の高さゆえにそうした悩みをもつ人が多いことをご存じでしょうか。

海外の研究では、ギフテッドはさまざまな領域で3~10%程度いるとされます。つまり、1教室35人のクラスに、1~3人はギフテッドがいる計算になります。

 
彼らがどのような苦しみを抱え、悩み、そして自らの個性を認め、乗り越えたのか。本書で紹介するギフテッドの人たちに共通するのは、「周りの人の助けによって、自分の個性に気づけた」ということです。

だからこそ、まずはギフテッドの存在について知ってほしい――そんな思いで記者が取材、執筆しました。子どもを育てている人や、「なじめなさ」「生きづらさ」を覚える人に手に取ってほしい一冊です。

 

本書の構成

第1章 とびぬけた頭脳、なじめない環境
・IQ154、小4で英検準1級の少年
・36歳で知った、IQと私の居場所 
・「5度の視野」から鳥を見る 特別な目の少年
・「できる自分」を隠した IQ140のろう者
・能力を発揮するたび上司と衝突、広がった「ずれ」

第2章 「ギフテッド」とはどのような人か

第3章 特異な才能の受け皿
・世界中から「異能」が集う 孫正義氏の財団
・僕もそうだった 大学生が寄り添うメタバース 
・「ギフテッドクラス」をつくった学校の挑戦と挫折

第4章 「才能教育」の過去と現在
・戦時中に行われていた日本のエリート教育
・5年間で5億円 頓挫した東大のプロジェクト
・ギフテッド教育を行う各国の事情
・米国のギフテッド教育を受けた男性から見た日本 

第5章 変わる日本の教育現場

 

著者プロフィール

 
■阿部朋美(あべ・ともみ)さん

1984年生まれ、埼玉県出身。2007年、朝日新聞社に入社。記者として長崎、静岡の両総局を経て、西部報道センター、東京社会部で事件や教育などを取材。連載では「子どもへの性暴力」や、不登校の子どもたちを取材した「学校に行けないコロナ休校の爪痕」などを担当。2022年からマーケティング戦略本部のディレクター。

 
■伊藤和行(いとう・かずゆき)さん

1982年生まれ、名古屋市出身。2006年、朝日新聞社に入社。福岡や東京で事件や教育、沖縄で基地や人権の問題を取材してきた。朝日新聞デジタルの連載「『男性を生きづらい』を考える」「基地はなぜ動かないのか 沖縄復帰50年」なども担当した。

 

ギフテッドの光と影 知能が高すぎて生きづらい人たち
阿部 朋美 (著), 伊藤 和行 (著)

没頭しやすい、情報処理が速い、関係づくりが苦手…
高IQが「生きづらい」のはなぜ?

特異な才能の一方で、繊細さや強いこだわりを併せ持つ「ギフテッド」。
なぜ彼らは困難を抱えるのか? なぜ教育はその才能を伸ばさないのか?
朝日新聞デジタルで500万PVを超え、大反響の連載がついに書籍化!

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「同級生と話が合わない。なじめたことは一度もない。授業はクソつまらない」
あるギフテッドの女性はこう語る。一度読めばわかる教科書、話が合わない同級生…
社会に出てからもその苦しみは変わらなかった。スーツ着用の規則に病み、
閉鎖病棟で3か月間、自分と向き合って出した結論は――。
時代、社会、環境に翻弄されてきたギフテッドたちの実情に迫るノンフィクション!
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