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「佐倉聖シリーズ」誕生20年×実業之日本社創業125周年!畠中恵さん文庫作品を連続刊行!

実業之日本社は、畠中恵さんが描く唯一の現代ミステリーシリーズ「佐倉聖の事件簿」誕生20年と同社の創業125周年を記念して、畠中恵作品を実業之日本社文庫として、2023年6月から連続刊行します。

 

佐倉聖シリーズを6月・8月連続刊行!

実業之日本社は6月5日に『アコギなのかリッパなのか 佐倉聖の事件簿』(2006年実業之日本社単行本刊)を、8月には『さくら聖・咲く 佐倉聖の事件簿』(2012年同社単行本刊)を実業之日本社文庫より刊行します。

両作品ともに、カバーデザインは成見紀子さん、カバーイラストはミキワカコさんのコンビで担当。佐倉聖をはじめとする個性的な登場人物たちを小粋に表現しています。

 
なお、実業之日本社文庫版の発売を記念し、文庫初収録の短編掲載、創作背景エッセイ掲載などの特別企画も実施されます。

 
【作者・畠中恵さんが語る〈創作背景〉】

聖達はどこから来たのかというと、実は元になった話がある。私にしては大変珍しく、というか、唯一この聖のお話だけは、デビュー前に書いた短編が、きっかけになっているのだ。私は以前、都筑道夫先生の小説作法教室へ通っていた。そこで作品は出すものの、先生から良いとは、言ってもらえない事が続いていたのだ。いい加減、そういう事にも慣れていた時、ある日珍しくも、褒めて頂いた短編があった。それが、佐倉聖の話だったのだ。都筑先生から、今までの作品より、ずっと面白かったと言われ、それが余程嬉しかったのだと思う。私はその事をしっかり、ノートに書き留めていた。その後新人の物書きとなり、ある編集さんに、どういう話を書きたいかと問われた時、私は以前書いた聖の話を見せたのだ。

(月刊ジェイ・ノベル2012年9月号「新刊の舞台裏」より)

 

佐倉聖シリーズ第1弾『アコギなのかリッパなのか 佐倉聖の事件簿』(2023年6月発売予定)

佐倉聖は21歳の大学生。異母弟を養うため、元大物政治家・大堂剛の事務所で事務員のアルバイトをしています。

後援会幹部殴打の謎、立候補者のダイエット騒動etc.――大堂を頼って持ち込まれる種々雑多な陳情や難問珍問を、元不良で負けん気は強いが機転の利く聖が、鮮やかに解決する姿を描きます。

 
実業之日本社文庫版刊行記念として、著者がデビュー直後に発表した現代ミステリー短編「思い出した……」を文庫初収録。

 

佐倉聖シリーズ第2弾『さくら聖・咲く 佐倉聖の事件簿』(2023年8月発売予定)

佐倉聖は大学三年生。元大物政治家・大堂の事務所でアルバイトをしながら、そのコネを使わずに、就職活動に励んでいます。

大企業の面接中、閉じ込められた社員救出にひと役買い、代議士のストーカー騒ぎや、候補者の当落を予想する“神”の正体捜し等の謎を次々に解明。一方で、インターンシップ先を短期間でクビになるなど、就職戦線は波乱含み。

そんな聖のもとに、エントリーしていない五つの会社から「内定」通知が舞い込みますが……。

 
実業之日本社文庫版発売を記念し、当シリーズ創作秘話を盛り込んだ「文庫版あとがき」を特別収録。

 

著者プロフィール

畠中恵(はたけなか・めぐみ)さんは、高知県出身、名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学卒業。漫画家を経て、2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。以来、「しゃばけ」シリーズは大ベストセラーになり、2016年に第一回吉川英治文庫賞を受賞した。

他に「まんまこと」「若様組」「明治・妖モダン」「つくもがみ」「まことの華姫」「佐倉聖の事件簿」など各シリーズ、『とっても不幸な幸運』『ちょちょら』『けさくしゃ』『うずら大名』『わが殿』『猫君』『忍びの副業』など多数の著書がある。

 

アコギなのかリッパなのか 佐倉聖の事件簿 (実業之日本社文庫)
畠中 恵 (著)

政治家事務所の日常は、難問・奇問・珍事件だらけ……その実態は、妖よりも、もっと怪しい!? 

佐倉聖は21歳の大学生。異母弟を養うため、元大物政治家・大堂剛の事務所でアルバイトをしている。後援会幹部殴打の謎、立候補者のダイエット騒動etc.――大堂を頼って持ち込まれる種々雑多な陳情や難問珍問を、元不良で負けん気は強いが機転の利く聖が、鮮やかに解決する姿を描く! ベストセラー「しゃばけ」の著者が贈る、ユーモアお仕事×ミステリー!
実業之日本社文庫版刊行記念として、著者デビュー直後の現代ミステリー短編「思い出した……」を文庫初収録。

 


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