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映画「Winny」公開で話題! 『国破れて著作権法あり 誰がWinnyと日本の未来を葬ったのか』が刊行

日本経済の停滞と敗因に「著作権法」という切り口から鋭く切り込む、城所岩生さん著『国破れて著作権法あり 誰がWinnyと日本の未来を葬ったのか』がみらいパブリッシングより刊行されました。

 
YouTubeが生まれる3年も前に、日本で生まれたファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」。しかし、利用者による著作権侵害行為が問題視され、ついには開発者が逮捕される事態にまで発展しました。
この一件がなければ、今とはまったく違ったものになっていたかもしれない日本のイノベーションの未来。それを葬ってしまったものの正体は何なのか…本書で確かめてください。

 

天才プログラマー・金子勇さんとWinnyの悲劇を繰り返さないために、日本に残された道はどこにあるのか?

著作権法に精通した国際IT弁護士として活躍する著者が、現在の日本経済の停滞と敗因に「著作権法」という切り口から鋭く切り込んだ本書。
さらに天才プログラマー・金子勇さんとWinnyの悲劇を繰り返さないために、そして、ここからの日本の再生のために、残された道を指し示します。

 
巻末特別インタビューには、「Winny事件」弁護団の事務局長を務めた、『Winny 天才プログラマー金子勇との7年半』の著者である壇俊光弁護士が登場。事件の背景や当時の裁判についてなどがリアルに語られています。

 
<出版社からのコメント>

今や、日本人の生活にも深く入り込んでいるYouTubeやGoogle、Amazonなどのプラットフォーム。
もはや後戻りできないほど「アメリカの一人勝ち状態」だ。
しかし、WinnyはYouTubeが生まれる3年も前に、日本で生まれていたのだ。
もしかしたら、今とはまったく違ったものになっていたかもしれない日本のイノベーションの未来。
それをそれを葬ってしまったものの正体は何なのか? この本で知ってほしい。

 

本書の構成

第1章 シリコンバレーの興隆と日本の停滞

第2章 世界の最先端を走っていたP2P技術の商用化を遅らせたウィニー事件

第3章 対照的な米国版ウィニー事件判決とその後も勇み足が続く日本の検察

第4章 オラクルの1兆円の損害よりも社会全体の利益を優先させた米最高裁

第5章 金子勇の悲劇を繰り返さないための提言

第6章 日本版フェアユース導入によりイノベーションを創出する

第7章 日本版フェアユース導入により文化GDP倍増を目指す

巻末特別インタビュー

 

著者プロフィール

著者の城所岩生(きどころ・いわお)さんは、東京大学法学部卒業、ニューヨーク大学修士号取得(経営学・法学)。国際大学グローバルコミュニケーションセンター(GLOCOM)客員教授。米国弁護士(ニューヨーク州、首都ワシントン)。

NTTアメリカ上席副社長、成蹊大学法学部教授を経て、2009年より現職。2016年までは成蹊大学法科大学院非常勤講師も兼務。
2015年夏、サンタクララ大ロースクール客員研究員。著作権法に精通した国際IT弁護士として活躍。

著書に『米国通信戦争』(日刊工業新聞社/第12回テレコム社会科学賞奨励賞受賞)、『米国通信改革法解説』(木鐸社)、『著作権法がソーシャルメディアを殺す』(PHP新書)、『フェアユースは経済を救う』(インプレスR&D)、『JASRACと著作権 これでいいのか~強硬路線に100万人が異議』(ポエムピース)、『音楽はどこへ消えたか? 2019改正著作権法で見えたJASRACと音楽教室問題』『音楽を取りもどせ!コミック版 ユーザー vs JASRAC』(みらいパブリッシング)など。

 

国破れて著作権法あり ~誰がWinnyと日本の未来を葬ったのか (みらい新書)
城所岩生 (著), 壇俊光 (その他)

発売日と同日には映画『Winny』が公開!
金子勇役に東出昌大さん、壇俊光役に三浦貴大さんというW主演で、
ネット史上最大の事件を映画化した作品だ。
(※本書の帯画像は映画『Winny』より)

なぜ、一人の天才開発者が日本の国家組織に潰されてしまったのか。
映画では、開発者の未来と権利を守るために権力やメディアと戦った男たちの物語を描く。
本書では、Winny事件前後の日本と世界におけるメディアとその法整備、とくに著作権法をとりまく状況について紐解きながら、日本のイノベーションの未来を考える。

 


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