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短編小説公募プロジェクト「ARUHIアワード2022」受賞作が決定!

アルヒ株式会社(https://www.aruhi-group.co.jp/)は、アジア最大級の国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA/https://www.shortshorts.org/)とコラボレーションし実施した短編小説公募プロジェクト「ARUHIアワード2022」の受賞作品を決定しました。

 

「ARUHIアワード2022」について

「ARUHIアワード2022」では、(1)新しい生活 (2)わたしの「家族」という2つのテーマの中から選んで創作された5,000文字以内の短編小説を募集しました(募集期間:2022年7月1日~2022年10月31日)。

 
応募総数は602作品にのぼり、10代から80代までさまざまな年代の方から、独自の切り口と多様な解釈で創作された作品が寄せられました。

 
大賞受賞者には賞金30万円、ARUHI賞受賞者にはそれぞれ賞金10万円が贈られます。受賞作品を含む毎月の優秀作品(計81作品)は、Webサイト「ARUHIマガジン」に掲載されています。

★ARUHIマガジン受賞作品ページ:https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-5881/

 

「ARUHIアワード2022」受賞作品

 
【大賞】
『淵上家の義理族』 河村みはるさん ((2)わたしの「家族」)

主人公の翔子、翔子の亡くなった夫の母親、翔子の義弟の妻である柚乃という3人の女性が、それぞれの夫に先立たれた後も一つ屋根の下で暮らすというお話です。姑と嫁2人という組み合わせで血のつながりもなく、同居生活は一筋縄ではいきません。3人を「家族」としてつないでいたはずの2人の男がすでにこの世にいない以上、3人をつなぐものはなくなってしまったように思えますが、彼女たちは同居を続け、その関係に変化が訪れます。誰かを介した「義理」の関係から、彼女たち自身が直接深くつながっていったのです。一文一文からそうしたイメージが浮かんでくるところがこの小説の最大の魅力であり、新しい「家族」のかたちを表現している本作を大賞作品として選出しました。

 
【ARUHI賞】

◎『ふやけてもいいですか?』 小松波留さん ((1)新しい生活)

東京から福島にある亡き祖母の暮らした家に引っ越した女性のお話。若くして責任ある立場に就いた彼女には、部下の退職や職場での人間関係の難しさなどさまざまな困難がつきまとっていましたが、移住先での幸せな出会いによって、肩に乗っていたいろいろな重荷を少しずつ下ろせるように変化していきます。そして、その「新しい生活」は彼女に、一歩前に進む勇気まで与えてくれたのです。とても優しい気持ちになれる一作です。

 
◎『退屈なコピペの日常』 木戸流樹さん ((1)新しい生活)

「コピペ」のような同じ毎日に退屈していた主人公が体験した不思議な出来事。走り去ってしまった「高校生の自分」を追いかけて幼馴染のユキコとともに母校を訪ねたカズヤは懐かしい景色を目の当たりにします。<(高校生って)俺らにとって毎日同じことの繰り返しだなーって思いながらも退屈じゃなかった最後のときだったんじゃない?>。それでも、いくつになっても自分次第で繰り返しの毎日を楽しむことができるようになるのだと教えてくれる作品でした。

 
◎『共鳴家族』 秦大地さん ((2)わたしの「家族」)

お風呂に入った女子高生とその家族のコミュニケーションを描いたお話。女子高生が友人との気まずいやりとりを回想するなか、家族との会話はほんの少しですが、読み進めるごとにそのとても素敵な関係性が浮かび上がってきます。<いつもつながっている。ちょうどいいかんじに繋がっている>。みんながそれぞれの悩みを共有しながら寄り添いあっていける家族って素晴らしいなと思わされました。弟や母親が主人公の物語も読んでみたいと思う作品です。

★ARUHIマガジン受賞作品ページ:https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-5881/

 
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