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【第9回あゆみCOMIC大賞】ずいのさん&系山冏さん『税金で買った本』が受賞

株式会社リブロプラスが展開する あゆみBOOKS・文禄堂は3月1日、第9回あゆみCOMIC大賞の受賞作を発表しました。

 

第9回あゆみCOMIC大賞が決定!

第9回あゆみCOMIC大賞の大賞および入賞作品は、次の通りです。

 
<第9回あゆみCOMIC大賞 受賞作品>

 
【大賞】

原作:ずいのさん、作画:系山冏(けいやま・けい)さん
『税金で買った本』(講談社)

 
【入賞】

◎大白小蟹さん『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』(リイド社)
◎地主さん『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』(スクウェア・エニックス)
◎福田星良さん『ホテル・メッツァペウラへようこそ』(KADOKAWA)

 
※なお、3月1日より、あゆみBOOKS・文禄堂・オリオン書房・リブロ・CROSSBOOKSなどで順次、受賞作品フェアが展開される予定です。

 

あゆみCOMIC大賞について

あゆみCOMIC大賞は、あゆみBOOKS・文禄堂の他、オリオン書房、リブロ、CROSSBOOKSなどリブロプラス全店のコミック担当者が参加し、「自分たちの手で多く売っていきたい渾身のオススメ作品」を独自視点で選ぶコミック賞です。

 
第9回の今回は、2022年1月1日から2022年12月31日に発売された作品で、巻数が5巻までのものを対象とし、コミック担当者による推薦をもとに最終候補作品を絞った後、投票によって大賞、入賞を決定しました。

 
<歴代のあゆみCOMIC大賞受賞作> ※敬称略

第1回(2013年)…『僕は問題ありません』宮崎夏次系(講談社)           
第2回(2014年)…『夕空のクライフイズム』手原和憲(小学館) 
第3回(2015年)…『百万畳ラビリンス』たかみち(少年画報社)、『プリンセスメゾン』池辺葵(小学館)  
第4回(2016年)…『ダンス・ダンス・ダンスール』ジョージ朝倉(小学館)、『兎が二匹』山うた(新潮社)
第5回(2017年)…『青のフラッグ』KAITO(集英社)
第6回(2019年)…『ベランダは難攻不落のラ・フランス』衿沢世衣子(イースト・プレス)
第7回(2020年)…『怪獣8号』松本直也(集英社)
第8回(2021年)…『九条の大罪』真鍋昌平(小学館)

 

税金で買った本(1) (ヤンマガKCスペシャル)
ずいの (原著), 系山 冏 (著)

小学生ぶりに図書館を訪れたヤンキー石平くん。10年前に借りた本を失くしていたことをきっかけに、あれよあれよとアルバイトすることに!
借りた本を破ってしまった時は? 難しい漢字の読み方を調べたい時は? ルールに厳しくも図書を愛してやまない仲間と贈る、読むと図書館に行きたくなる図書館お仕事漫画、誕生です!

うみべのストーブ 大白小蟹短編集 (トーチコミックス)
大白小蟹 (著)

期待の新鋭、大白小蟹(おおしろこがに)・初単行本。生活から生まれた絵とことばが織りなす、珠玉の7篇。

俵 万智
「小蟹さんの澄んだ心の目。そのまなざしを借りて私たちは、忘れそうなほど小さくて、
でもとても大切な何かを見つめなおす。たしかに降ってきたけれど、とっておけない雪のように。」

作者による短歌とともに綴られる、生活の中から生まれた作品集。

雪のように静か。冬の朝のように新鮮。
自分の気持ちに触れることができるのは、こんな時かもしれない。

[収録作品]
●「うみべのストーブ」
運命のように出会ったえっちゃんとスミオにも、ある日訪れた別れ。
傷心のスミオを海に連れ出したのは、隣で彼を見守り続けていたストーブだった…。
「ふたりが…お互いに、好きだったこと 私はちゃんと覚えてる 何度だって思い出すよ」
連載時のカラーを再現し、2色刷で収録。

●「雪子の夏」
トラックドライバーの千夏が雪の日に出会った、雪女の雪子。
夏のあいだは消えてしまうという雪子に夏を見せてあげたい。忘れられない夏の物語。
「誰もあたしのことを 思い出してくれなくなったら こんなぼんやりしたまま 永遠に消えちゃうの? 」

●「きみが透明になる前に」
ある日事故で透明になってしまった夫。
彼の姿が見えないことにほっとしている自分はもう、彼を愛していないのだろうか…。
見えないものに触れる、夫婦の絆のかたち。
「ねえ泉 ありがとう 僕を見つけてくれて」

●「雪を抱く」
パートナーとの間の妊娠を知り、複雑な気持ちの若葉。
大雪で家に帰れなくなったある日、偶然出会ったコウコと朝までの時間を過ごす。
女性の身体をめぐる物語。
「わたしの身体が わたしひとりだけのものだったことなど 一度でもあっただろうか」

●「海の底から」
仕事で忙しい毎日を送る深谷桃は、かつてのように小説を書くことができない。
いまの自分はまるで海の底から上を見上げているようで…。
創作に向き合うことができないでいる生活者の苦悩の物語。
「悔しい 書かなくても幸せでいられるのが」

●「雪の街」
はなれていた親友の突然の死をきっかけに訪れた、昔住んでいた町。
思い出のファミレスで出会った森田という男と、死んでしまったスーちゃんのことを思い出しながら、雪道を歩いていく。
夜の黒さと雪の白さは、彼らの弔いを静かに描き出す。
「鈴木さんがどこかで 元気でいてくれるといいなって ずっと思ってました」

●「たいせつなしごと」
単調な仕事に明け暮れる毎日のなかで、いつのまにか自分の心は動かなくなっていた。
いつかどこかのゲートが開いて、別の世界へ行けたなら…。暮らしのなかにある光を見つける小さな物語。
「何かを きれいだと思ったのは いつぶりだろう」

スーパーの裏でヤニ吸うふたり(1) (ビッグガンガンコミックス)
地主 (著)

今夜もあなたとこの場所で。
社畜街道をひた走る、くたびれ中年男性の佐々木(ささき)。彼のひそやかな癒しといえば、日ごろから愛煙する煙草と、行きつけのスーパーで働く女性店員 山田(やまだ)さんのにこやかな接客くらい。仕事に疲れたある夜、癒しを求めてスーパーに向かうが、目当ての山田さんはおらず、今どき煙草を吸える場所もなし…。意気消沈した佐々木に「ここなら吸える」と声をかけてきたのは、すこし奇抜な服装をした田山(たやま)という女性だった――。

ホテル・メッツァペウラへようこそ 1巻 (ハルタコミックス)
福田 星良 (著)

新米ホテルマンは、訳アリの17歳

フィンランド・ラップランド地方。
吹雪と共にやってきた、謎の刺青青年”ジュン”を迎え入れたのは老紳士たちが営む小さなホテル”メッツァペウラ”だった。

新鋭・福田星良が確かな画力で描く、美しくも厳しい大自然と、その中で生きる、温かい人々の物語をお楽しみください。

 
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