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「誤送金 待てど暮せど 来ぬわが家」第22回「シルバー川柳」入選作20作品を発表! シリーズ累計97万部超え『シルバー川柳 12』も刊行

『シルバー川柳12』(公益社団法人全国有料老人ホーム協会 + ポプラ社編集部編/ポプラ社)

『シルバー川柳12』(公益社団法人全国有料老人ホーム協会 + ポプラ社編集部編/ポプラ社)

公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」が毎年「敬老の日」に向けに公募している「シルバー川柳」の今年の入選作品20作が決定しました。

また、入選作品の発表と同時に、シリーズ累計97万部超えの『シルバー川柳 12』がポプラ社より刊行されました。

 

今年も笑えて切ない!入選作20作品を発表 今年は40~64歳の応募が3割を超え、男性の割合が増加

今年で22回目を迎えた「有老協・シルバー川柳」には、14,639句が寄せられ、下記の20作品が入選しました。応募者の男女比は男性が63.3%、女性36.3%と、昨年に比べて男性の割合がかなり増えています。

長引くコロナの影響はありながら、「二刀流」「持続可能」「誤送金」といったニュースやエンタメのキーワードを詠んだ作品も多く寄せられました(公募期間:2022年3月1日~6月10日)。

 
<第22回入選作品> ※順不同、敬称略

○実は 俺点滴、湿布の二刀流  森田昭和(佐賀県、60 歳、男性、会社員)

○名所より トイレはどこだ バスツアー  東村雅夫(大阪府、64 歳、男性)

○なあ息子 孫の言葉は 日本語か  ルーキー(山梨県、41 歳、男性、公務員)

○犬猫に マイクロチップ 次は俺  角森玲子(島根県、54 歳、女性、自営業)

○お年玉 持続可能か 聞くな孫  クマだもん(熊本県、54 歳、女性、主婦)

○誤送金 待てど暮せど 来ぬわが家  角貝久雄(埼玉県、86 歳、男性、無職)

○電話口 本当なんです 市役所です  イシカワ(茨城県、43 歳、男性、公務員)

○戒名に キラキラネーム 欲しい父  安藤一明(長野県、37 歳、男性、アルバイト)

○兄弟で ひとり薄毛の 変異株  風信子(東京都、62 歳、女性、主婦)

○黙食と 思っていたら 寝てた祖父  だいちゃんZ!(大阪府、46 歳、男性、会社員)

○ご飯つぶ 付いているから 食べたはず  南和男(神奈川県、81 歳、男性、無職)

○冬の日の 一番風呂は 命がけ  くずれ荘管理人(大阪府、55 歳、男性、会社員)

○見逃した はずのドラマに 見覚えが  瀬戸ピリカ(神奈川県、57 歳、女性、POP デザイナー)

○どうしましょ 三個あります マヨネーズ  長﨑瑞代(高知県、68 歳、女性、主婦)

○WEB予約 予約できたか 電話する  板垣宏(群馬県、65 歳、男性、無職)

○知恵袋 年の功より YouTube  後藤洋子(大分県、67 歳、女性)

○銭湯で 全裸の祖父が マスクつけ  大河増駆(滋賀県、55 歳、男性、公務員)

○徘徊に 行ってくるぞと 言われても  越智直樹(愛媛県、68 歳、男性、農業)

○入れ歯どこ 冷蔵庫です 冷えてます  愛植男(北海道、85 歳、男性)

○俺を見て 御先祖様と 孫が言う  五十嵐豊(埼玉県、53 歳、男性、会社員)

 
【イラストすべて 古谷充子さん】

冬の日の 一番風呂は 命がけ

冬の日の 一番風呂は 命がけ

名所より トイレはどこだ バスツアー

名所より トイレはどこだ バスツアー

どうしましょ 三個あります マヨネーズ

どうしましょ 三個あります マヨネーズ

 
【応募状況】

<応募総数>14,639 作品
<応募者年齢>平均年齢:64.3 歳 最年長:107 歳(女性) 最年少:9 歳(男性)
<応募者男女比>男性:63.3% 女性:36.3% 性別不明:0.4%

年代構成比において、今年は40~64 歳の応募が3 割を超え、対前年比で大きく増えました(+9.3%)。男女比では、男性が63.3%、女性36.3%と、昨年と比較して女性の応募割合が減少しています。40 歳未満の応募者は全体の9.8%と昨年より微増して全体の一割弱を占め、シニア世代の様子を的確に表現した句が多く寄せられています。

 
【題材について】

◆時事的なキーワードをうまく織り込んだ作品も
大リーグで活躍する大谷選手の「二刀流」、ニュースで話題になった「誤送金」「マイクロチップ」など、時事性の高いキーワードをご自身の生活に当てはめ、自虐的な笑いを引き出しています。また流行語や新しいテーマに対する世代間ギャップをうまく詠んだ作品も多く寄せられました。

◆「あるある」定番の物忘れ、加齢ネタも
物忘れなど、加齢に伴う作品は、川柳の定番です。日々の生活や外出時にありがちなシーンを工夫しながら描き、「あるある」といった共感や「身につまされる」作品に仕上げています。体力や知力の衰えに対してシニカルに、あるいは親しみを込めて向き合う様子がいとおしく感じられます。

◆3年目の新型コロナウイルスで、キーワードも新たなものに
昨年に続き、今回も新型コロナウイルス感染症にまつわる川柳が多く寄せられました。題材別データでは全体の4.9%を占め、第6位(題材1位「日常生活」、2位「肉体、知力の衰え、老化」、3位「身内、家族全般」)。自粛、マスク、オンラインといった関連語に加え、「黙食」「変異株」といった新しいキーワードが詠み込まれています。

 

シルバー川柳とは

シルバー川柳は、公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」が設立20周年記念事業のひとつとして、2001年に公募を開始しました。
以後、高齢社会・高齢者の日々の生活に関するものであれば題材に制限を設けず、応募資格も一切設けなかったことから全国の幅広い年代層から応募が寄せられています。

シルバー川柳は、超高齢社会を迎えた日本の世相を反映する一つとして定着し、シルバー世代の第二の人生を応援しようと川柳募集を毎年実施しています。

 
【参考】公益社団法人 全国有料老人ホーム協会について

全国有料老人ホーム協会は、有料老人ホーム利用者の保護と、ホームを設置・運営する事業者の健全育成を図ることを目的に設立された、老人福祉法第30条にも規定されている内閣府認定の公益社団法人です。

 

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◆読者のみなさんから寄せられた声
「この本をめくると笑顔がこぼれ、どん底が消える。私の名著です!」(71歳・女性)
「字が大きいので読みやすい。友達に送って大いに喜ばれた」(81歳・男性)
「なるほど! なるほど! いずこも同じ高齢者。みんな仲良くがんばろう!」(90歳・男性)。

 

シルバー川柳12 特売日手押し車でかっ飛ばす
公益社団法人全国有料老人ホーム協会 (編集), ポプラ社編集部 (編集)

 


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