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辻真先さんデビュー50周年&卒寿記念!ミステリランキング3冠を獲得した『たかが殺人じゃないか』の続編『馬鹿みたいな話!』が刊行

辻真先さん著『馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリ』

辻真先さん著『馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリ』

2020年に当時88歳という史上最高齢でミステリランキング3冠を獲得した辻真先さん著『たかが殺人じゃないか』の続編『馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリ』が東京創元社より刊行されました。

 

ミステリランキング3冠を獲得した傑作『たかが殺人じゃないか』の続編『馬鹿みたいな話!』が発売! ミステリ界のレジェンドが放つ、鮮烈な本格ミステリ

 
今作は『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』に続き“昭和ミステリ”シリーズ第3弾にあたります。

前作の『たかが殺人じゃないか』は『このミステリーがすごい!』『週刊文春 ミステリーベスト10』『ミステリが読みたい!』で第1位を獲得。史上最高齢の当時88歳でのミステリランキング3冠を獲得という快挙は大きな話題を呼び、続編への期待も高まっていました。

 
最新刊『馬鹿みたいな話!』の舞台は、お茶の間のメディアの中心がラジオだった昭和36年のCHK(中央放送協会。某公共放送がモデル)。密室ともいうべき、生放送中のテレビスタジオ内で主演女優が殺害されるという事件が発生。

前作『たかが殺人じゃないか』に続いて、風早勝利(高校生から駆け出しミステリ作家になっています)と那珂一兵(大道具の背景描きとして出入りしています)の二人が殺人事件の謎解きに挑むというストーリー。この時代を見つめてきた著者だからこそ書ける鮮明な描写と骨太のトリックが今作でも大きな読みどころになっています。

テレビ業界でも長く活躍されてきた著者・辻真先さんが、今作ではテレビ局を舞台に描いたということで登場人物も華やか。この時代を彩ってきた実在の俳優や歌手、タレントが作品内に登場します。誰がどのように登場してくるのか、ぜひ読んで確かめてみてください。また、著者の実際のエピソードも交えたあとがきも、読み応え十分です。

 
著者の辻真先さんは『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家デビューしてから今年で50周年。さらに、卒寿を迎えた節目の年を記念しての刊行となりました。

 

本書のあらすじ

【あらすじ】

昭和36年、中央放送協会(CHK)でプロデューサーとなった大杉日出夫の計らいで、ミュージカル仕立てのミステリ・ドラマの脚本を手がけることになった風早勝利。四苦八苦しながら脚本を完成させ、ようやく迎えた本番。アクシデントを乗り切り、さあフィナーレという最中に主演女優が殺害された。現場は衆人環視下の生放送中のスタジオ。駆け出しミステリ作家・風早と那珂一兵が、殺人事件の謎解きに挑む!

 
戦前の名古屋を活写した『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』、年末ミステリランキングを席巻した『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』に続く、“昭和ミステリ”シリーズ第3弾。ミステリ作家デビュー『仮題・中学殺人事件』から50周年&卒寿記念出版。

 

著者プロフィール

著者の辻真先(つじ・まさき)さんは、1932年生まれ。愛知県出身。名古屋大学卒業。NHK勤務後、「鉄腕アトム」「サザエさん」「デビルマン」「Dr.スランプ アラレちゃん」など、アニメや特撮の脚本家として幅広く活躍。

1972年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビュー。現在でもTVアニメ「名探偵コナン」の脚本を手掛けるほか、大学で後進の指導にあたっている。1982年『アリスの国の殺人』が第35回日本推理作家協会賞を、2009年に牧薩次名義で刊行した『完全恋愛』で第9回本格ミステリ大賞を受賞。2019年に第23回日本ミステリー文学大賞を受賞。2020年刊行の『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』が主要年末ミステリランキングにおいて3冠を獲得。

 

馬鹿みたいな話!: 昭和36年のミステリ
辻 真先 (著)

生放送中のテレビスタジオで主演女優が殺害された! 自らが手掛けたミュージカル仕立てのドラマ撮影現場での殺人に、駆け出しミステリ作家・風早勝利と、名バイプレイヤー・那珂一平が挑む! 戦前の名古屋を活写した『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』、年末ミステリランキングを席巻した『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』に続く、〈昭和ミステリ〉シリーズ第三弾。ミステリ作家デビュー50周年&卒寿記念出版。

 


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