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【第65回菊池寛賞】夢枕獏さん、奥本大三郎さん、岸惠子さんらが受賞

第65回菊池寛賞の選考顧問会が10月4日に開催され、夢枕獏さん、奥本大三郎さん、岸惠子さんらが受賞しました。

今年4月に現役を引退したフィギュアスケートの浅田真央さんや、映画『この世界の片隅に』に関わったチーム一同、チューリップテレビ報道制作局も選ばれています。

 

菊池寛賞について

菊池寛賞は、文藝春秋の創業者でもある菊池寛(明治21年~昭和23年)が日本文化の各方面に遺した功績を記念するための賞です。日本文学振興会が主催。

同賞は、文学、映画・演劇、新聞、放送、出版、その他文化活動一般において最も清新かつ創造的な業績をあげた人もしくは団体に贈られます。対象期間は、前年9月から当年8月までの1年間。

受賞者には、正賞として置時計が、副賞として100万円が贈られます。

現在の選考顧問は、東海林さだおさん、平岩弓枝さん、保阪正康さん、養老孟司さん。

 

第65回菊池寛賞の受賞者について

夢枕獏さんは、「『陰陽師』『餓狼伝』『キマイラ』など映像化、舞台化、マンガ化が絶えない人気シリーズに加え、山岳、冒険、時代、SF、幻想小説など多彩な文筆活動で、40年にわたり読者を魅了し続けた」ことを評価され、受賞となりました。

奥本大三郎さんは、「文学と科学の幸福な調和である19世紀博物学の不朽の名著・ファーブル『昆虫記』。詩情に溢れ、時に難解ともいわれる全10巻20冊の大作を、30年の月日をかけ見事な日本語に移し替えた」ことを評価されました。

また、岸惠子さんは、「国内のみならず欧米の映画界でも活躍。市川崑ら多くの名監督と日本映画の一時代を築き上げた」うえに、「エッセイ、ルポルタージュ、小説と、作家としても注目を集め、表現者として存在感を示し続けている」とのことです。

なお、贈呈式は12月上旬に、東京都内で開催。

※全受賞者の氏名・団体名や受賞理由は、http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/kikuchi/ をご覧ください。

 

完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上
読み継がれる昆虫の叙事詩、待望の完訳版!
虫の詩人・ファーブルが著した昆虫自然科学の古典がファーブルの第一人者・奥本大三郎の解りやすい翻訳でよみがえる。詳細な脚注、訳注、細密な昆虫イラスト、美しい写真口絵が充実。

 
【関連】
菊池寛賞|公益財団法人日本文学振興会

 


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