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ことのは文庫×エブリスタ「ライト文芸賞」大賞受賞!世津路章さん『夢かうつつの雪魚堂 紙雪の舞う百鬼夜行』が刊行 〔ことのは文庫 5月〕

世津路章さん著『夢かうつつの雪魚堂 紙雪の舞う百鬼夜行』(装画:Tamakiさん)

世津路章さん著『夢かうつつの雪魚堂 紙雪の舞う百鬼夜行』(装画:Tamakiさん)

マイクロマガジン社は、オトナ女子向け文芸レーベル「ことのは文庫」より、世津路章さん著『夢かうつつの雪魚堂 紙雪の舞う百鬼夜行』(装画:Tamakiさん)を5月20日に刊行しました。

 

エブリスタのコンテスト史上、最大の応募数となった2021年開催の文芸賞にて大賞を受賞! 日本橋で人の心から生まれた美しい和紙を扱う、不思議な店の物語

 
<『夢かうつつの雪魚堂』あらすじ>

この店で取り扱うのは、美しい和紙に写し取られた
あなたの中の「真実」だけ。

「ここは入りたくない人以外、誰でも入っていいところ。入ったら皆様、大切なお客さんさ」

常世と現世のあわいにある、日本橋の紙問屋《雪魚堂(せつなどう)》。
そこを訪れる客は、白銀の紙雪が舞う不思議な百鬼夜行に誘われるという。

転職活動中の猪瀬成海(いのせなるみ)は、ある日雪魚堂に迷い込み、黒ずくめの少年・カナと、胡散臭さ満点の店主名代・魚ノ丞(なのすけ)に出会う。

次の勤め先が見つかるまで、その店の手伝いをすることになった成海は、様々な心の痛みを背負った客人たちとの交流の中で彼女自身も忘れていた、ある「真実」へと辿り着くのだが――。

訪れるお客さんたちの心の傷を癒すために、毎夜行われる百鬼夜行。
そこで「癒された心模様」は、世界でたったひとつの、美しい色柄の和紙となる――。
そんな、日本橋にある素敵で不思議な紙問屋さんで起こる、奇跡と救いの物語。

 
◆先読みレビューを紹介!

とても面白くて読むのを止められなかった。
遠くから聞こえる鈴の音。百鬼夜行の様々な灯り、和紙が持つ色彩の温かみが不思議な世界を優しく彩ってくれた。
成海が背負ってきたものが明かされ、辛い気持ちを抱え込み誰かに助けを求められなかった思いに共感し、最後は私の気持ちまで浄化されたように感じた。
(レビュアー)

一番に感じたのは日本語の美しさでした。
「みこころうつし」も、どこの誰ともつかない「誰か」が知らない「誰か」を救う、まさに「ご縁」で返し返されるところが素敵でした。
現実は勧善懲悪などなく、どこまでも現実で。
そんな中、一時の安らぎの後、そっと背中を押してくれる、癒しと再出発の物語でした。
(レビュアー)

読み手を魅了する語り口調の華やかさと親しみやすさの影に隠れた、不穏でドキリとするような作風は、現代を生きるひとびとの苦しみや悩みを色濃く写しているようです。
百鬼夜行で描写される幻想の美しさと不思議さ、ハラハラドキドキさせる臨場感あふれる描写が、一層物語の世界に没頭させてくれます。
就活生から働き盛りの社会人に、店を華やかにもり立てようと必死な経営者……。
大人として生きる上で、どうしても迷い込み悩んでしまう苦しみを描くのが本当にお見事で、だからこそ「みこころうつし」で彼等がどうなるのか、読者は目が離せなくなるのでしょう。
社会に、家庭に、人生に疲れたひとにこそ薦めたい、大人のための救いと許しの物語でした。
(レビュアー)

 

著者プロフィール

 
■著者:世津路章(せつじ・しょう)さん

東京都在住。2017年、電撃大賞への応募がきっかけで『ミス・アンダーソンの安穏なる日々 小さな魔族の騎士執事』(電撃文庫)にてデビュー。

既刊に同文庫の『スイレン・グラフティ』(全2巻)がある。

 
■装画:Tamaki(たまき)さん

イラストレーター。『鬼人幻燈抄』シリーズ(双葉社)、『滴水古書堂の名状しがたき事件簿』(講談社)、『いつかの冬、終わらない君へ』(ポプラ社)など書籍装画多数。

 

オトナ女子向け文芸レーベル【ことのは文庫】について

「心に響く物語に、きっと出会える」

ことのは文庫は、マイクロマガジン社より発行しているオトナ女子向け文芸レーベルです。
2019年6月に創刊後、『わが家は幽世の貸本屋さん』や『神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル』『極彩色の食卓』など様々な作品が登場しています。新作は毎月20日に発売。

 
★ことのは文庫公式サイト:https://kotonohabunko.jp/
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夢かうつつの雪魚堂 紙雪の舞う百鬼夜行 (ことのは文庫)
世津路章 (著), Tamaki (イラスト)

ことのは文庫×エブリスタ 【ライト文芸賞】大賞受賞作!

 


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