祝!「アカデミー賞」国際長編映画賞受賞!「ドライブ・マイ・カー」原作を収録した村上春樹さん『女のいない男たち』が累計100万部を突破
村上春樹さんの短篇小説集『女のいない男たち』(文藝春秋)に収録された「ドライブ・マイ・カー」を原作とした同名映画(監督・脚本:濱口竜介さん)が、3月28日(現地時間3月27日)、第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞しました。
また、原作を収録した『女のいない男たち』は、重版を決定し、単行本・文庫をあわせた累計部数で100万部を突破しました。
『女のいない男たち』について
<あらすじ>
〈これらを書いている間、僕はビートルズ「サージェント・ペパーズ」やビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」のことを緩く念頭に置いていた。〉
と、著者が「まえがき」で記すように、これは緊密に組み立てられ、それぞれの作品同士が響きあう短編小説集である。
「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」の6編はそれぞれくっきりとしたストーリー・ラインを持ちながら、その筆致は人間存在の微細な機微に触れる。
現代最高の作家がいまできること、したいこと、するべきことを完璧な形で成し遂げた、最高度に結晶化しためくるめく短篇集。
【村上春樹(むらかみ・はるき)さん プロフィール】
1949年生まれ。京都市出身。早稲田大学文学部演劇科卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。
主な長編小説に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『騎士団長殺し』など。ほかに、『女のいない男たち』や『一人称単数』などの短篇集やエッセイ集など多くの著作や翻訳書がある。
日本映画作品 13年ぶりの快挙! 「ドライブ・マイ・カー」が第94回アカデミー賞 国際長編映画賞を受賞
第94回アカデミー賞Rの受賞式が3月27日(日本時間 3月28日)、米ハリウッドのドルビーシアターにて開催され、日本映画初となる作品賞、脚色賞を含めた計4部門にノミネートされていた「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞しました。日本映画作品の米アカデミー賞受賞は「おくりびと」(監督:滝田洋二郎さん)以来13年ぶりの快挙となります。
本作品は第79回ゴールデングローブ賞にて日本映画として62年ぶりに非英語映画賞(旧・外国語映画賞)を受賞し、また、第74回カンヌ国際映画祭においても日本映画初の脚本賞を含む4冠を獲得するなど、世界的に高い評価を得ています。全世界が注目する米アカデミー賞における今回の受賞結果により、「ドライブ・マイ・カー」は名実ともに2020年の世界の映画シーンを代表する作品となりました。
★「ドライブ・マイ・カー」これまでの受賞一覧:https://note.com/bittersend/n/n27e0fe0c6034
<「ドライブ・マイ・カー」作品情報>
妻との記憶が刻まれた車。孤独な二人が辿りつく場所――。
俳優であり演出家の家福は、愛する妻と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく――。
原作は、村上春樹さんによる珠玉の同名短編小説。この作品に惚れ込み映画化を熱望、自ら脚本も手掛けるのは、いま世界が最も熱い注目を寄せる気鋭・濱口竜介監督。カンヌ映画祭コンペティション部門に選出「寝ても覚めても」、ベルリン映画祭で銀熊賞受賞を果たした短編集「偶然と想像」、脚本を手掛けた「スパイの妻」がヴェネチア映画祭銀獅子賞に輝くなど、国際的な舞台でその名を轟かせてきました。
主演を務めるのは日本映画界に欠かせない名優・西島秀俊さん。みさきを三浦透子さんが演じるほか、岡田将生さん、霧島れいかさん、と実力派俳優陣が集結。
★公式サイト:https://dmc.bitters.co.jp/
女のいない男たち (文春文庫) 村上 春樹 (著) |
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▼映画『ドライブ・マイ・カー』公式サイト
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