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【柴田錬三郎賞】花村萬月さん『日蝕えつきる』が受賞

第30回柴田錬三郎賞の受賞作が決定し、花村萬月(はなむら・まんげつ)さんの『日蝕えつきる(ひはえつきる)』が選ばれました。

 

柴田錬三郎賞について

柴田錬三郎賞は、「『眠狂四郎無頼控』をはじめ、不羈の想像力を駆使した数々の作品でひろく大衆の心をうち、ロマンの新しい地平を切り拓いた故・柴田錬三郎さんの業績を称えて」創設された文学賞です。

「現代小説、時代小説を問わず、真に広汎な読者を魅了しうる作家と作品」を顕彰。集英社と一ツ橋綜合財団が主催し、前年7月1日から、本年6月30日までに刊行された小説の中から、最優秀作を選びます。

 

第30回柴田錬三郎賞について

受賞作『日蝕えつきる』の著者・花村萬月さんは、1955年東京都生まれ。1989年に『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。1998年に『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞を受賞。同年、『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞を受賞しています。

選考委員は、伊集院静さん、逢坂剛さん、長部日出雄さん、桐野夏生さん、津本陽さん、林真理子さん。

なお、花村さんには、正賞として記念品が、副賞として300万円が贈られます。贈呈式は11月17日、東京都千代田区の帝国ホテル東京にて開催。

 

日蝕えつきる
天明六年、来るべき皆既日蝕を背景に起きた、男と女の残酷物語。
暗黒の極限、無惨な生死を描いた、渾身の時代小説集。

女は軽井沢宿で飯盛女をしていたが、江戸に逃れて夜鷹となり、唐瘡に罹ってしまう(「千代」)。歌舞伎の戯者になることを
希う男児は、京から下り、希望とは裏腹に江戸の陰間茶屋で育てられることに(「吉弥」)。濡れ衣の人殺しで入牢した男は
覚悟の準備をしていたが、そこで地獄の光景を目にし、自らも責問を受ける(「次二」)他、鬼気迫る五つの暗黒物語。

 
【関連】
第三十回柴田錬三郎賞 受賞作|集英社
集英社 柴田錬三郎賞

 


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