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中村佑介さんと創刊半世紀の漢和辞典『角川新字源』がコラボ!歴史ある辞典なのにかわいい!

中村佑介さんと創刊半世紀の漢和辞典『角川新字源』がコラボ!歴史ある辞典なのにかわいい!

中村佑介さんと創刊半世紀の漢和辞典『角川新字源』がコラボ!歴史ある辞典なのにかわいい!

ASIAN KUNG-FU GENERATION、さだまさしさんのCDジャケットや、小説『謎解きはディナーのあとで』、『夜は短し歩けよ乙女』、また音楽の教科書の書籍カバー等、数々の作品で注目を浴びる人気イラストレーターの中村佑介さんが、この度23年ぶりに大リニューアルを行った漢和辞典『角川新字源 改訂新版 』(角川書店)の特装版函イラストを手がけました。

 

中村佑介さんと漢和辞典『角川新字源』がコラボ!

『角川新字源』は、1968年に創刊し、累計部数570万部と日本で最も売れている漢和辞典です。

今回のリニューアルでは、実に1/3にあたる約4,000文字の収録親字数が増加。常用漢字表改定に携わった阿辻哲次京都大学名誉教授ほか、当代きっての研究者が参加し、漢字の字源・字音・字義などを徹底的に見直しています。

特に意識したのは「情報化社会に対応した漢和辞典」であること、ということです。スマホやパソコンの環境の整備によって、日本人は現在、歴史上最も漢字に接触しています。また、SNSが誕生し、情報を受け取ると同時に、誰でもいつでもどこでも発信することが可能となり、その結果、驚くべき数の人達が、漢字仮名交じり文の日本語を操っています。

改訂新版では、JIS漢字の第四水準まで完全対応し、「漢文を読み解く」という従来の必要性に加え、身の回りにある膨大な漢字を正しく選び、使うための指針となる、いわば現代社会を生きる私たち必携の辞典に生まれ変わりました。

そこで、若い世代の人達にも漢和辞典により関心をもってもらい、使ってもらいたいという思いから、若者を中心に多くのファンがいる中村佑介さんに表紙イラストの制作を依頼したそうです。中村さんが辞典の函イラストを手がけるのは、今回が初めて。

完成したイラストは、「これまでの辞典のように敷居が高くなく、あくまでカジュアルな気持ちで、漢字を学ぶこと自体についての、楽しさや新しい発見を伝えたい」(中村さん)と、「(漢)字」をテーマに、「新」しい方向へと向かう女の子が描かれています。

函表面

函表面

函裏面

函裏面

中村さんは、

「辞書は誰でも使うもので、同時に身近にある本の中でいちばん学問に近しいものです。そうしたものに関わることができるのはとても嬉しく、光栄です。中高生が好むものや、かわいいと感じるイラストによって、漢字やその勉強に関心をもってもらいたい。そんな気持ちをこめて『新字源』を手がけました。」

と、辞典や漢字に寄せる思いを語っています。

 
■角川新字源 改訂新版 概要〔敬称略〕
・書名 角川新字源 改訂新版
・編者 小川環樹 西田太一郎 赤塚忠 阿辻哲次 釜谷武志 木津祐子
・発行 株式会社KADOKAWA
・発売日 2017年10月30日
・価格 本体3,000円+税
・頁数 [本文]1,968頁 [親字]約14,000 [熟語]約105,000(参考熟語含む)
・体裁 B6判
・対象 高校生以上
・初版発行 1968年1月
・特設サイトURL http://promo.kadokawa.co.jp/shinjigen/

※函は、中村佑介さんが描いた特装版と、通常版の2種類があります。収録内容は同じです。

通常版

通常版

 

各界より『角川新字源』改訂待望の声続々!

今からそう遠くはない昔、漢字はいずれ滅びると予想されていた。だが予想は外れ、IT機器の発達とともに、漢字はかえって存在感を増してきた。時代は漢字制限ではなく、漢字解放に向かって動いている。漢字の将来を誤らないために、字書の役割はますます大きい。『新字源』は五十年前の発刊以来、私の傍らにあり、常に根源を押さえて私を導いてくれた。久しぶりの大改訂によって、その真価はさら輝きを加えるだろう。 興膳宏さん(京都大学名誉教授)

私たちの時代は、発信とイノベーションを求めている。であれば、それらを下支えする感性と発想の品質は、決定的な意味を持つはずだ。漢字の意味と字音、数々の熟語、その豊かな用例が揃う『角川新字源』こそ、日本語からフレッシュな創意を引き出し拡散させるために不可欠なリソースであると言える。字書であり、アイディアの宝庫だ。 ロバート キャンベルさん(国文学研究資料館長)

漢和(漢字)辞典指導は小学4年生で行われるが、実際、漢和辞典の活用は十分に行われているとは言い難い。スマートフォンの普及により漢字の読み書きが容易になった。漢字に対する知識がこれほど求められる時代はない。今、再び「漢和辞典の時代」が到来した。『角川新字源改訂新版』はこの時代を象徴する一冊である。 深谷圭助さん(中部大学教授、非営利活動法人こども・ことば研究所理事長)

今日の多彩な表現を支え、歴史を伝えてくれる。まさに一字千金の名著です。 冲方丁さん(作家)

一個の漢字と漢字を並べただけで、新たな意味が爆発的に生まれる言葉の不思議。古代から綿々と連なる巨大な歴史をまるっと包みこむ、まがうことなき小宇宙が詰まっています。 万城目学さん(作家)

パッと見てわかりやすい!しかも、読み物としても楽しい漢和辞典です。載っている漢文をわくわく眺めるだけで、時間があっというまに過ぎていきます。 三浦しをんさん(作家)

 

中村佑介さん プロフィール

中村佑介さんは、1978年生まれ、兵庫県出身のイラストレーター。大阪芸術大学デザイン学科卒業。ASIAN KUNG-FU GENERATION、さだまさしさんのCDジャケットをはじめ、『謎解きはディナーのあとで』、『夜は短し歩けよ乙女』、音楽の教科書など数多くの書籍カバーを手掛ける。画集『Blue』と『NOW』は13万部を記録中。初の教則本『みんなのイラスト教室』や、ぬりえブック『COLOR ME』も話題に。

 

角川新字源 改訂新版 特装版
二十三年ぶりの大改訂

1968年に登場したハンディ版漢和辞典の草分け的存在である「角川新字源」。
その大改訂を記念して、高校音楽の教科書や人気バンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のCDジャケットなどを手がける中村佑介の描き下ろしイラストバージョンが登場。

【本書の特長】
・2010年の常用漢字表改定に携わった阿辻哲次氏をはじめ、当代最高峰の研究者が集結。
・机の上で180度開けて戻らないフレキシブルバックを採用。
・漢字のなりたち、意味、字音など、すべてに最新の研究成果を反映。
・情報化時代に対応して、JIS第一~第四水準まで収録。
・和漢の古典を読むのに必要な漢字を網羅した、収録漢字(親字)約13,500字。
・約100,500(含参考熟語)の熟語で、研究レベルの漢文読解にも対応。
・甲骨文字、金文、篆書体など約9,000の古代文字を収録。
・幅広い漢籍から収集した出典用例は14,000超。
・充実、詳細な漢字のなりたち欄で、本来の使い方、正確な使い分けがわかる。
・各時代の中国の歴史地図、香港・台湾まで含む文化史年表、そのほか常用漢字表や簡体字表など、150ページ以上の付録で学習を補助。

※本書の内容は『角川新字源 改訂新版』と同一です。函および表紙が変更になっています。

 
【著者について】
●小川 環樹:京都大学名誉教授
●西田 太一郎:京都大学名誉教授
●赤塚 忠:東京大学名誉教授
●阿辻 哲次:京都大学名誉教授、公益財団法人日本漢字能力検定協会漢字文化研究所所長
●釜谷 武志:神戸大学大学院教授
●木津 祐子:京都大学大学院教授

 
【関連】
角川 新字源 改訂新版 | KADOKAWAの辞書

 


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