瀬戸内寂聴さん”言葉の遺産”『どん底に落ちたら弾みで上がる』が電子書籍で配信開始 どん底の下はない――どん底に落ちたら、あとは弾みで上がるだけ!
主婦の友社は、電子書籍『瀬戸内寂聴 言葉の遺産 どん底に落ちたら弾みで上がる』を発売しました。
多くの苦難を乗り越え、病と闘い、九十九年の生涯を目いっぱい生き抜いた瀬戸内寂聴さん。心が折れそうになったとき、この先の人生が虚しくなったとき、「もうダメだ!」と思ったとき、寂聴さんの言葉は生きる力を与えてくれます。亡くなってからも尚、私達の心に生き続ける、寂聴さんの言葉の遺産が一冊になりました。
寂聴さん“愛と女”を語る
「 そうでないとこの世が面白くないじゃないですか。恋をしていると良い仕事ができるし。周りを明るくします。不倫をおすすめしているわけではないですよ(笑)。好きだと思うだけでいいの。その人がそこにいて胸がときめくだけでいい。それだけで幸せになれますから」
つらい気持ちを抱えて余裕がなくなってしまったあなたに寄り添う言葉。「自分がまず自分をいたわり、愛し、かわいがってやる時間をもつこと。そうでなければ、今度は自分自身が自分に反抗します」
寂聴さん”人生”を楽しむ
「仏教には ”世は無常なり”の教えがあり、私はそれを『常ならぬ』と解釈しています。つまり、どんなことも変わる。どんな雨も必ずやむ。暗雲はいずれ消え、太陽も月も照る。人生も同じ。今どんなにつらくてもいずれ状態は変わるし、笑える日は来る。つらいときは『洋服を買おう』というように自分を慰める。写経など無になれる時間をもつのもいい。自分を抱きしめながら人生が好転する日までもうちょっとがまん。いずれ状況は変わるものですよ。ただ、いいことも続きません。いいことが続いたら、気を引き締めないと」
「いい泉はくめば尽きることがない。しかし、くみ出さなければ水は湧かない。だからいつも挑戦、そして勉強。そうすれば泉は枯れることはない」
寂聴さん”心”を元気にする
「私も泣き暮らしたことがありました。毎日、ワンワン泣いていた。でも『辛い』は仏様の『落ちろ』のサイン。どんなことにも底はある。落ちて底に当たったら必ず浮上しますから。傷つくことを恐れてはいけません」
「豊かに生きてきた人ほど、重ねてきた歳月を思い出すのは楽しいことです。かすかすの生き方をしてきた人は貧しい思い出しかない。それは寂しいでしょ? だから、人間、いかに生きたかで勝負が決まるのね」
瀬戸内寂聴さん 墨染め衣でニューヨークを行く
1982年6月、「主婦の友ニューヨーク友の会第1回総会」の記念講演のためにニューヨークを訪れた瀬戸内寂聴さんは、スケジュールの合間に精力的にニューヨークの街を歩き回りました。還暦を迎えたばかりで元気いっぱいの寂聴さんに『主婦の友』の記者が密着した数日間のニューヨーク記を収録。
著者プロフィール
瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)さんは、1922年生まれ。徳島県出身。東京女子大学卒業。作家。天台宗僧侶。
1973年、51歳のときに岩手県の中尊寺で得度。法名・寂聴となる(旧名は晴美)。1963『夏の終わり』で女流文学賞、1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。1998年『源氏物語』の現代語訳完成。2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。2006年には文化勲章を受章。執筆活動の傍ら、京都の寂庵などで法話の会を行い、大勢の人が集まった。2021年11月9日遷化。享年99歳。
瀬戸内寂聴ことばの遺産 どん底に落ちたら、弾みで上がる 主婦の友社 (編集) 落ち込んだ時、心が折れそうな時、生きることに疲れてしまった時、生きる勇気をくれる瀬戸内寂聴さんの言葉集 寂聴さんが雑誌「ゆうゆう」に語ってくれた「ことばの遺産」を3つの章で構成。 「愛と女を語ることば」 落ち込んだ時、心が折れそうな時、生きることに疲れてしまった時、寂聴さんの言葉は前向きに生きる勇気を与えてくれます。 |
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