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あの傑作、名作が無性に読みたくなる!縄田一男さん『時代小説の戦後史 柴田錬三郎から隆慶一郎まで』が刊行

縄田一男さん著『時代小説の戦後史 柴田錬三郎から隆慶一郎まで』

縄田一男さん著『時代小説の戦後史 柴田錬三郎から隆慶一郎まで』

縄田一男さん著『時代小説の戦後史 柴田錬三郎から隆慶一郎まで』(新潮選書)が、新潮社より刊行されました。

 

「年末年始の楽しみは、歴史・時代もの!」 そんなあなたに今年最後で最高の贈り物!

大型の時代劇の放送もあって、「年末年始は歴史・時代ものにひたりたい!」という人も多いはず。『眠狂四郎』『柳生武芸帳』『魔界転生』『死ぬことと見つけたり』……雑誌や新聞の連載中から大人気となり、何度となく映画化や舞台化、ドラマ化されてきた傑作と名作の魅力と読みどころ、著者たちの型破りな人生を徹底紹介します。

「これぞ文士!」といった風貌の書斎における柴田錬三郎。 彼の生み出した非情なヒーロー、眠狂四郎(ねむり・きょうしろう)は 市川雷蔵、鶴田浩二、松方弘樹、田村正和ら名優によって演じられた。

「これぞ文士!」といった風貌の書斎における柴田錬三郎。 彼の生み出した非情なヒーロー、眠狂四郎(ねむり・きょうしろう)は 市川雷蔵、鶴田浩二、松方弘樹、田村正和ら名優によって演じられた。

柴田錬三郎、山田風太郎、五味康祐、隆慶一郎……彼らの編み出した、あの痛快で豪快な名作と傑作を再読したい、あるいは読んでみたいけど、どれから読めばいいかわかっていなかったあなたにおススメの一冊。時代小説の概念が変わり、読み方も激変します。

『魔界転生』『くノー忍法帖』などで一大「忍法帖」ブームを巻き起こした山田風太郎。忍者の「忍術」は山田風太郎の作品以降、「忍法」と呼ばれるようになった。

『魔界転生』『くノー忍法帖』などで一大「忍法帖」ブームを巻き起こした山田風太郎。忍者の「忍術」は山田風太郎の作品以降、「忍法」と呼ばれるようになった。

そして、名作と傑作以上に痛快で豪快なのが、四人の著者たち。彼らに共通していたのは戦争・戦場体験でした。しかし、彼らの手にかかると悲惨な戦争・戦場体験も、厳しい人生の試練も、すこぶる面白くて、奥行のある娯楽小説に昇華されていました。

純文学の賞である芥川賞を受賞し、長嶋茂雄を「神」と仰ぎ、クラシック音楽や麻雀、観相学にも造詣が深く、交通事故で二人の生命を奪ってしまうなど破天荒だった五味康祐。

純文学の賞である芥川賞を受賞し、長嶋茂雄を「神」と仰ぎ、クラシック音楽や麻雀、観相学にも造詣が深く、交通事故で二人の生命を奪ってしまうなど破天荒だった五味康祐。

時代小説の名作と傑作に比肩する、読み応えたっぷりの最強ガイド本です。

小林秀雄に私淑し、「小林秀雄が生きているうちは、怖ろしくて小説など書けなかった」とも言われ、小説家デビューは60歳を過ぎてからだった隆慶一郎。漫画『花の慶次』の原作(『一夢庵風流記』)、テレビドラマ化された『影武者徳川家康』も隆慶一郎作品である。

小林秀雄に私淑し、「小林秀雄が生きているうちは、怖ろしくて小説など書けなかった」とも言われ、小説家デビューは60歳を過ぎてからだった隆慶一郎。漫画『花の慶次』の原作(『一夢庵風流記』)、テレビドラマ化された『影武者徳川家康』も隆慶一郎作品である。

 

著者プロフィール

著者の縄田一男(なわた・かずお)さんは、昭和33年(1958年)生まれ。東京都出身。専修大学大学院文学研究科博士課程修了。『時代小説の読みどころ』で中村星湖文学賞、『捕物帳の系譜』で大衆文学研究賞を受賞した。大衆文学研究会の会長、チャンバリストクラブの代表を歴任。

著書に『武蔵』、『歴史・時代小説100選』、『ぼくらが惚れた時代小説』(山本一力さん、児玉清さんとの鼎談集)、『図説 時代小説のヒーローたち』(永田哲朗さんとの共著)などがあり、新聞各紙、雑誌各誌で書評、文芸評論に健筆をふるっている。

 

時代小説の戦後史 (新潮選書)
縄田 一男 (著)

苛烈な戦争体験が型破りなヒーローを生んだ! 時代小説の概念と読み方が変わる最強ガイド。『眠狂四郎』『柳生武芸帳』『魔界転生』『死ぬことと見つけたり』……何度となく映画化やドラマ化されてきた時代小説の大ヒット作。しかし、創作の舞台裏は意外と知られていない。作家たちはいずれも過酷な戦争体験を有し、痛快無比な娯楽小説に昇華させていた! 名作の誕生秘話と作家の実像を文芸評論の第一人者が解き明かす。

 


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