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鮎川哲也賞受賞作家・似鳥鶏さんデビュー10周年 新作『100億人のヨリコさん』は“降りてきた”作品だった?

鮎川哲也賞受賞作家・似鳥鶏さんデビュー10周年 新作『100億人のヨリコさん』は“降りてきた”作品だった?

1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」を運営する旭屋書店では、10月5日から各店舗で“エキセントリックな一冊”にて、作家・似鳥鶏さんの新刊『100億人のヨリコさん』を取り上げるのと連動して、似鳥鶏さんへのインタビューも実施しました。

★本編再生はコチラ!
http://www.hon-tube.com/pc/movie.php?movieid=2101

 

デビュー10周年を迎えた心境は…

旭屋書店では、似鳥鶏さんの『100億人のヨリコさん』発売を記念し、著者インタビューを実施しました。似鳥さんは、今年デビュー10周年を記念して、講談社、KADOKAWA、文藝春秋、光文社、河出書房新社、東京創元社による6社合同企画<I can Fry!!>キャンペーンを展開中。

2006年、『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、デビュー。2014年、『昨日まで不思議の校舎』で大学読書人大賞の最終候補作ととして選ばれるなど、10年間着実に幅広い層から人気を集めてきた今注目の若手ミステリー作家である似鳥さん。記念すべき“デビュー10周年”を迎えたその心境とはどのようなものでしょうか?

「10年生き残れたという事自体はすごくおめでたいことです。でもこちらとしては、もう10年だから『ぺいぺいの新人なんで』とは言っていられないし、そろそろヒットを出して、黒字を出せるようにならないと、という風に追い立てられているところでもあるので、手放しで喜んではいられないというのもありますね。もっとキャリアの浅い方でも、売れている方はいっぱい居るので。」

出版社の方々に祝ってもらい、ずらっと担当が揃うという珍しい機会の中、有難さや嬉しさと同時に、各社からのプレッシャーも感じながら身を引き締めているという似鳥さん。10周年キャンペーンの内容も気合が入っているようです。

「バッチを、イベントで読者の方に配布するなど、いろいろな用途で使うために作っております。同時に、10周年記念の帯のところに応募券というのが付いておりまして、これを送ると特製の、“かなり書き下ろし部分が多くて、予想以上に著者が苦労している”特製裏設定満載書き下ろし小冊子が当たるというキャンペーンを企画しています。けっこう、大変な割に楽しんでやっています。」

 

「物語が降りてきた」みたいなことって「ないよ、そんなの!」って思っていたのに…

そんな記念すべき10周年の追い風に乗って発売された本作『100億人のヨリコさん』ですが、執筆の際に、似鳥さんは今までにない体験をされたのだとか。

「芸術というジャンルになると、よく『物語が降りてきた』みたいなことを聞きます。でも、『ないよ、そんなの!』と、現実にはもっと計算して一個ずつ作っていっていると思っていたんです。そんな中、初めて“降りてきた”という経験をしまして。『なんでこんな話になったのかまったく分からない』と、おそらく担当さんも同じような事を言うと思うんですけど…ジャンル分け不能、前代未聞、明るいエンターテインメントではあるんですけど、こういう物語っていうのは、これまで本をどれだけ読んで来た方も一度も読んだことが無いと思います。」

似鳥さんに“降りてきた”本作は、前代未聞の展開に最後まで心を奪われる、大事な節目の作品にふさわしい傑作中の傑作です。 “パニックホラーサスペンス”などと括ってしまうのも勿体無いような、新しい挑戦がそこにはあります。ミステリーが好きな方はもちろんのこと、自分自身の新しいジャンルを開拓したい方は、この10周年キャンペーンきっかけに、ぜひ似鳥鶏ワールドを覗いてみてはいかがでしょうか。

 

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100億人のヨリコさん
極貧学生寮の寮生たちが世界破滅の危機に挑む!…嘘みたいですが、ホントにそういうお話です。某大学キャンパスの奥の奥、深く大きな池と農学部演習林に挟まれた未開のエリアにあると噂される「富穰寮」。個性的すぎる学生その他(?)が住むという。緑色のキノコや医療用のアルコールをはじめ、奇妙な食材を取りそろえ、夜な夜な宴会が開かれているという。血まみれの女性が天井や窓の外に出現するという。その女性の名は、ヨリコさんだという。…あくまで噂。しかして、その実態は!?エンタメ史上に残る凶悪ヒロイン、大量出現!?圧倒的な熱量で奇想が暴走する、傑作パニックサスペンス!

 
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Category[ 10周年キャンペーン! ] – 無窓鶏舎

 


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