桑原亮子さん〈「舞いあがれ!」詩歌集〉『トビウオが飛ぶとき』が重版
KADOKAWAは、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の中で出てきた短歌・詩をまとめたアンソロジー『トビウオが飛ぶとき 「舞いあがれ!」アンソロジー』(著:桑原亮子さん)が売れ行き好調なことから、重版を決定しました。
貴司くん、秋月さん、八木のおっちゃん、リュー北條の短歌が話題に! 『トビウオが飛ぶとき』が重版
2022年10月から2023年3月まで放送されたNHK 連続テレビ小説「舞いあがれ!」では、主人公・岩倉舞(福原遥さん)の、後に夫となる幼馴染み梅津貴司(赤楚衛二さん)が歌人となって短歌を詠み、物語の中でも短歌は重要な役割を果たしました。
今回出版となったこの『トビウオが飛ぶとき』は、番組で登場した貴司の短歌はもちろん、初公開の貴司の短歌に加え、彼のファンとして現れた秋月史子(八木莉可子さん)や歌集の編集者として登場したリュー北條(川島潤哉さん)の短歌、彼を短歌の世界に導いた古本屋の店主・八木巌(又吉直樹さん)の短歌と詩を収録。
脚本を担当し、本著の著者である桑原亮子さんは歌人でもあり、それぞれの登場人物の性格や背景、心情がにじみ出る短歌が物語内で随所に現われ、SNSでも話題となりました。
さらに、ドラマのファンであり朝ドラにまつわるツイートから「舞いあがれ!」の「非公式応援歌人」とも呼ばれている俵万智さんが収録された短歌の見どころを、初心者にもわかりやすく解説。
昨今の短歌ブームとも相まって、「初めて歌集を買いました」「短歌を詠んでみたくなった」など、SNSでも熱い感想の声があがっています。
著者・桑原亮子さん コメント
『舞いあがれ!』に短歌が出てくるのは、短歌というものが、弱い立場の人の小さな声まで拾い上げてくれるからです。そして、そのたった31音が、時に他人の人生を変えるほどの力を持つからです。
ヒロイン・岩倉舞を支えながら自らも歌人として成長し、短歌を通して子どもたちの揺れる心に向き合う梅津貴司は、ドラマのテーマを静かに表現する大切な存在でした。
「短歌にしたら、一瞬が永遠になるんやんな?」――これは、短歌を作る意味を見失った貴司に舞が言ったセリフです。歌集が出版され、ドラマの中の一瞬が永遠になることを心より嬉しく思っています。
本書の構成
■梅津貴司の歌
第一歌集『デラシネの日々』より
第二歌集『連星』、随筆集『トビウオの記』より
■秋月史子の歌
短歌二十首(長山短歌賞佳作『独りにて』より)
■子どもたちの歌
根岸陽菜、広田大樹の短歌、
「にっぽん一周、短歌教えます」の旅で貴司が出会った、子どもたちの短歌
■北條龍之介(リュー北條)の歌
短歌連作「本」より
■八木巌の歌・詩
短歌七首、詩三篇(詩集『どこからも遠い場所』より)
■解説 俵万智
■あとがき 桑原亮子
著者プロフィール
著者の桑原亮子(くわはら・りょうこ)さんは、1980年生まれ、京都府出身。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。2013年に第41回創作ラジオドラマ大賞にて奨励賞、翌年には第35回BKラジオドラマ脚本賞にて最優秀賞を受賞して、脚本家の道に進む。
2017年度の文化庁芸術祭で優秀賞を受賞したFMシアター「冬の曳航(えいこう)」などの作品で注目を浴びる。2020 年にはNHK土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」で初めて連続ドラマの脚本を担当。第46回放送文化基金賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞受賞。
2008年より短歌を本格的に詠み始め、2011年1月には皇居で行われた「歌会始の儀」の入選者10名のうちの1人に選ばれている。
トビウオが飛ぶとき 「舞いあがれ!」アンソロジー 桑原 亮子 (著) 貴司・秋月さん・リュー北條の歌を1冊に! ●NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の中で出てきた短歌・詩をまとめたアンソロジー。 |
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