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”韓国文学の最終兵器”が日本初上陸!キム・ドンシクさん『世界でいちばん弱い妖怪』刊行

キム・ドンシクさん著『世界でいちばん弱い妖怪』(訳:吉川凪さん、イラスト:クイックオバケさん)

キム・ドンシクさん著『世界でいちばん弱い妖怪』(訳:吉川凪さん、イラスト:クイックオバケさん)

キム・ドンシクさんのショートショート集『世界でいちばん弱い妖怪』(訳:吉川凪さん、イラスト:クイックオバケさん)が、小学館より刊行されました。

 

悪魔と取り引きした作家キム・ドンシクとは何者か? 東方神起・チャンミンさんも魅了したショートショートの名手が日本初上陸!

世界でいちばん弱い、白いピラミッドみたいな妖怪が突然、空き地に出現したように、作家キム・ドンシクさんは韓国の出版界に突如として現われました。

 
韓国発の話題作が次々と翻訳され、韓国文学熱はかつてないほど高まっています。しかし、キム・ドンシクさんは、本作品で日本初上陸。それもそのはず、これまで韓国文学界のなかで異端の作家でした。

 
キム・ドンシクさんは来歴からしてユニークです。1985年生まれ、韓国南部の釜山育ち。学校が嫌で中学校は1年で辞め、ソウルの鋳物工場に10年勤務しました。将来の夢もなく、小説とは無縁の半地下生活を続けるなか、2016年、退屈しのぎでネット掲示版にショート・ショートを投稿すると瞬く間に人気者に。突如現れた無名作家は、韓国文学界をも揺るがしました。

 
本作品は2017年に初めてキム・ドンシクさんが発表した作品群のうちの一つ。東方神起・チャンミンさんがインスタで紹介したことで、幅広い層のファンを獲得しました。その後も、コンスタントにショート・ショートを発表し、これまでに書いた作品は約900編にのぼります。

 
<表題作「世界でいちばん弱い妖怪」>

人間界に落ちてきた妖怪は、警官に取り囲まれるなり、開口一番、救いを求めた。「ねぇ待って! 撃たないで! 一発で、ぼく死んじゃう」。妖怪には足がない。歩けない。震えながら取引をもちかける。「君たちがぼくを生かしてくれるなら、ぼくも自分の妖術で人間を助けることができるよ」。妖怪に食べられると肛門から出るころには若返るという。実際に妖術が成功すると、若返りを求めて人びとが列をなした。人類と妖怪の共存だ。しかし約1万人が青春を取り戻したころ、のみこまれた人が死んでしまう事故が起こり……。

 
本書のイラストを描いた【クイックオバケ】さんによる特別アニメーション公開中!

 

 

著者プロフィール

 
■著者:キム・ドンシクさん

1985年生まれ。韓国出身、釜山育ち。学校が嫌で中学校は1年で辞め、ソウルの鋳物工場に10年勤務する。将来の夢もなく、小説とは無縁の半地下生活を続けるなか、2016年、退屈しのぎでネット掲示版にショート・ショートを投稿すると瞬く間に人気者に。その後、東方神起・チャンミンがインスタで紹介したことで、幅広い層のファンを獲得。これまでに書いた作品は約900編にのぼる。本作品にて日本初上陸!

 
■訳者:吉川凪(よしかわ・なぎ)さん

大阪府出身。仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学専攻。文学博士。

訳書にチョン・セラン『アンダー・サンダー・テンダー』、チョン・ソヨン『となりのヨンヒさん』、崔仁勲『広場』、李清俊『うわさの壁』、キム・ヘスン『死の自叙伝』、朴景利『完全版 土地』など。金英夏『殺人者の記憶法』で第四回日本翻訳大賞を受賞。

 

世界でいちばん弱い妖怪
キム・ドンシク (著), 吉川 凪 (翻訳)

ヤバイやつらが続々襲来! どうする人類?

「驚かないで! ぼく、ほんとに弱いの。殺したりしないでね」。命乞いする落ちこぼれ妖怪に、「プルスマ、プルスマナス」と呪文をつぶやく謎のエイリアン。さらには人間からダシをとりたい妖怪世界の料理人から、あがり症の新米悪魔まで。ヤバイやつらがゾクゾク襲来! どうする人類?

くすっと笑えて、時々ドッキリ、最後に沁みるショートショート18編。
人気イラストレーターのクイックオバケの挿画もたくさん入って、ページをめくるだけで楽しめる。朝読やすきま読書にもオススメです。

 


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