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プルースト生誕150年!『失われた時を求めて』翻訳者・高遠弘美さん連続講座「プルーストの扉を開く」がオンライン開催

『失われた時を求めて』翻訳者・高遠弘美さん連続講座「プルーストの扉を開く」がオンライン開催

『失われた時を求めて』翻訳者・高遠弘美さん連続講座「プルーストの扉を開く」がオンライン開催

NHK文化センターでは10月26日より、Zoom配信のオンライン講座「プルーストの扉を開く」(全6回)がスタートします。講師は現在、光文社古典新訳文庫にてマルセル・プルースト『失われた時を求めて』の翻訳を刊行中の高遠弘美さん。そのやさしく情熱的な手引きで、生誕150年の記念の年にプルーストを読むよろこびを分かち合います。

 

世界最長の小説?!マルセル・プルースト『失われた時を求めて』とは

2021年に生誕150年を迎えたフランスの小説家、マルセル・プルースト(1871年‐1922年)。今年、日本でもプルースト関連のイベントや講演会が開催されたり、関連書籍が発売されたりと、注目が集まっています。

 
プルーストの小説『失われた時を求めて』は、色彩感あふれる豊かな自然描写、深みと立体感に満ちた人物造型、社会風俗の綿密な分析、連なる比喩表現の美しさなどにより、20世紀文学の最高峰と評され、世紀と場所を超えて愛され続けています。

全七篇からなるこの大長篇小説は、邦訳にして文庫で14冊というように現代語訳された『源氏物語』よりはるかに長く、登場人物は500人を超え、内容は多岐にわたり、文章が複雑なことでも知られています。

 
「いつかは読んでみたいけれど、難しそう」と思っている方、「読んでいる途中で挫折してしまった」という方も少なくないこの作品。しかし、「長くて難しそうだから」「完読できなさそうだから」という理由で読むことを諦めてしまうのだとしたら、それはとても残念なことではないでしょうか。

光文社古典新訳文庫『失われた時を求めて1第一篇「スワン家のほうへI」』(著:マルセル・プルースト/訳:高遠弘美さん)

光文社古典新訳文庫『失われた時を求めて1第一篇「スワン家のほうへI」』(著:マルセル・プルースト/訳:高遠弘美さん)

 

高遠弘美さんの「プルースト」講座が再び!

「『失われた時を求めて』には、単なるあらすじには還元できない限りない魅力があり、そこには人生の処方箋がある。」

 
そう語るのは、現在、光文社古典新訳文庫にて『失われた時を求めて』の翻訳を刊行中の高遠弘美さん。今年1月に刊行され、斬新でわかりやすいアプローチでプルーストの世界へと誘ってくれると話題のファニー・ピション著『プルーストへの扉』(白水社)の翻訳者でもあります。

 
NHKカルチャーでは、2016年春から2018年春にかけての2年間、東京のNHK文化センター青山教室でプルーストの講義を担当していました。プルースト生誕150年の今年、高遠弘美さんに再びNHKカルチャーで講座を担当することに。しかも、今回はオンライン開催なので、首都圏在住の方だけではなく、全国の方が受講できます。

『プルーストへの扉』(著:ファニー・ピションさん/訳:高遠弘美さん/白水社)

『プルーストへの扉』(著:ファニー・ピションさん/訳:高遠弘美さん/白水社)

 

完読・通読にとらわれないプルーストの楽しみ方――プルースト生誕150年「プルーストの扉を開く」開催概要

生誕150年の記念の年。そして、伴走者はやさしく情熱的に寄り添ってくれる高遠弘美さん。これは、プルーストへの一歩を踏み出す絶好のチャンスです。

オンライン講座「プルーストの扉を開く」では、いわゆる「完読」や「通読」にとらわれず、『失われた時を求めて』を楽しむためのヒントを全6回の講座でやさしく丁寧に伝えていきます。あらすじには還元できない魅力、作品に見出される「人生の処方箋」についてもたっぷりお話ししてくれます。

 
<「プルーストの扉を開く」開催概要>

■講師:高遠弘美さん(明治大学商学部・大学院教養デザイン研究科教授)

■受講形態:オンライン ※各回6日間のアーカイブ配信(見逃し配信)あり

■開催日時:10月26日(火)から6回 13:00~14:30

■受講料金:NHK文化センター会員・一般(入会不要) 税込19,800円

■主催:NHK文化センターさいたまアリーナ教室

★申込み&詳細:https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1237289.html

 
【各回日程・テーマ】

◎第1回 10月26日:必読の書というのはあるのでしょうか
◎第2回 11月30日:「私」はマルセル・プルーストではありません
◎第3回 12月21日:入門書を読んでみましょう
◎第4回 1月25日 :『失われた時を求めて』は本が好きな読者のために書かれました
◎第5回 2月22日 :『失われた時を求めて』は細部に注目しましょう
◎第6回 3月22日 :『失われた時を求めて』は再読を厭わない読者を待っています

 
【オンライン開催・アーカイブ配信(見逃し配信)について】

◎パソコンやタブレット、そしてネット環境があれば、全国どこでも、お家にいても受講できます。使用するのはビデオ会議ツールZoom。マイクとカメラなしでも参加できます(質疑応答の時間には音声とチャットで質問を受け付けますので、音声で質問したいという方はマイク機能をご用意ください)。
◎各回終了後、6日間のアーカイブ配信(見逃し配信)がありますので、リアルタイムでは視聴できないという方でも受講できます。アーカイブ配信期間中は何度でも視聴できますので、復習にも便利です。

 

講師プロフィール

講師の高遠弘美(たかとお・ひろみ)さんは、1952年生まれ。長野県出身。早稲田大学大学院博士課程満期退学。

著書に、『乳いろの花の庭から』(ふらんす堂)、『プルースト研究 言葉の森のなかへ』(駿河台出版社)、『七世竹本住大夫 限りなき藝の道』(講談社)、『物語パリの歴史』(講談社現代新書)、編著に『七世竹本住大夫 私が歩んだ90年』(講談社)、『矢野峰人選集第一巻』(国書刊行会)等。訳書は、プルースト『失われた時を求めて』(光文社古典新訳文庫/刊行中)以外に十数冊刊行。最新刊はF・ピション『プルーストへの扉』(白水社)。

 

失われた時を求めて〈1〉第一篇「スワン家のほうへ1」 (光文社古典新訳文庫)
マルセル プルースト (著), Marcel Proust (原著), 高遠 弘美 (翻訳)

色彩感あふれる自然描写、深みと立体感に満ちた人物造型、連鎖する譬喩…深い思索と感覚的表現のみごとさで20世紀最高の文学と評される本作。第1巻では、語り手の幼年時代が夢幻的な記憶とともに語られる。豊潤な訳文で、プルーストのみずみずしい世界が甦る。

プルーストへの扉
ファニー・ピション (著), 高遠 弘美 (翻訳)

ここからはじめる『失われた時を求めて』

今年で生誕150年を迎えるマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』は、多くの人にとって「いつかは読んでみたい」「途中で挫折したけれど、もう一度挑戦したい」小説のひとつでしょう。3000ページからなり、500人の登場人物がいるこの作品を、プルースト自身は大聖堂に喩えています。圧倒的な大きさ、この上なく精緻な細部に、躊躇したり、読む気をなくしたりするのは無理もないことかもしれません。
この本の目的はただひとつ、そうした先入観を払拭することにあります。著者は斬新でわかりやすい3段階のアプローチで『失われた時を求めて』への扉を開いてくれます。まず、プルーストとはどういう人物だったのかを確認します。そして、厳選した引用をちりばめて基本的な登場人物たちを紹介しながら、なぜプルーストを読むのかということについて、12の理由から考えていきます。最後に「花咲く乙女たちのかげに」の断章の分析を試みることで、プルーストの書き方の特徴にふれます。巻末には訳者による固有名詞索引や関連年表をつけました。
そっと背中を押すように、この本はきっとあなたを『失われた時を求めて』の世界へと連れていってくれることでしょう。

 
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