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「全国書店フェアアイデアコンテスト」初代グランプリは「明日、返品される予定の本たち」

「全国書店フェアアイデアコンテスト」初代グランプリは「明日、返品される予定の本たち」

「全国書店フェアアイデアコンテスト」初代グランプリは「明日、返品される予定の本たち」

書店大商談会と書店向けWeb商談会の実行委員会は、このたび史上初となる「全国書店フェアアイデアコンテスト」を合同で開催。応募総数107のアイデアの中から、書店と読者の投票によりグランプリ作品ほか入賞作品を選出しました。

 

コンテストの背景と主旨

ある特定のテーマで本を選書し、書店の店頭で展開される「フェア」。季節や時事を取り入れ、読者に新しい気づきをもたらしてくれるフェアは、「本で本棚を編集する」行為であり、書店の知恵と工夫のたまものです。

一年を通して企画力や独自性が常に問われるため、書店の現場からは「他の書店ではどんなフェアをしているの?」という声が挙がっていました。それなら、全国の書店員が日々工夫しているフェアのアイデアをアーカイブし、シェアすることで、全国の書店にとって役にたつ「書店知恵袋」を実現してしまおう。さらには、どのアイデアを実現して欲しいか書店や読者に投票で決めてもらい、特に人気のアイデアについては、出版社横断の合同フェア注文書を作れば、書店の発注作業も簡略化され、店頭で実現しやすくなる。実現すれば、全国の書店店頭の活性化につながると考えた、書店・販売会社有志(書店大商談会実行委員会)と出版社有志(書店向けWeb商談会実行委員会)によりこのコンテストが実現しました。

★コンテスト公式HP:https://1satsu.jp/fair-idea-contest

 

グランプリと入選作品発表

過去に実際に実施したフェアか未実施かは問わず、フェアのアイデアを募集したところ、全国から107つのアイデアが集まりました(応募期間:2021年7月12日~8月29日)。その後、書店64名・読者101名、合計165名による投票(投票期間:2021年9月6日~9月19日)が行なわれました。その結果、第1位(グランプリ)には「明日、返品される予定の本たち」(応募者:(株)ふたば書房 洞本昌哉さん)が選ばれました。

★グランプリの発表式の様子:https://youtu.be/mLBz01rB6VE

 
<「全国書店フェアアイデアコンテスト」入選作品>

■第1位(グランプリ):「明日、返品される予定の本たち」(書店員投票1位 一般読者投票1位)

◎応募者:ふたば書房 洞本昌哉さん(代表取締役)

◎書籍例:展開場所は、店内奥バックヤード入口のブックトラックの上。返品置き場に向かう動線で1冊だけブックトラックに乗せておく。ジャンル・陳列あえて問わず。

◎応募者からのコメント
【1】返品前日にラストチャンス。【2】今日、買わないと!購入までの決断が早い。【3】ベテランが占領しがちなブックトラックの更なる活用。【4】店内奥に設置することで、回遊性が高まる。
店長時代、常連客はまずこのブックトラックを確認する為に、1度店内へ引き込むマグネット効果絶大でした。

 
第2位(入賞):「目が合ったから、運命だ」(書店員投票2位 一般読者投票4位)

◎応募者:大垣書店神戸ハーバーランドumie店 匿名希望さん

◎書籍例:『アーモンド』ソン・ウォンピョン(祥伝社)、『僕はかぐや姫/至高聖所』松村栄子(ポプラ文庫)、『ずっとあなたが好きでした』歌野晶午(文春文庫)、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』大前粟生(河出書房新社)、『屍人荘の殺人』今村昌弘 (創元推理文庫)など。もちろん小説でもコミックでも、実用書でも、ジャンルは問いません。

◎応募者からのコメント
リアル書店の魅力、それは本との《偶然の出会い》!
表紙がこちらを見ている《目が合う本》ばかりを集めました。新たな本との出会いに、特別な運命を感じていただくことを目的としています。目が合ってビビッときた!と直感で選んでもよし、じっくり見つめあってから手に取ってもよし、なフェアです!
以前展開した際のPOPと書籍の写真を添付いたします。

 
3位(入賞):「出版社社長が選ぶ自社のおススメこの1冊」(書店員投票13位 一般読者投票2位)

◎応募者:匿名希望さん

◎書籍例:『読書という荒野』見城徹(幻冬舎)

◎応募者からのコメント
出版社の社長は果たして自社の商品をおススメできるのか。(編集長ではないのがポイント)編集長や営業がおススメするフェアはたまにありますが、社長ということで希少価値が上がります。また、「多くて選べない」という戯言もあると思いますが、書店としても読者としても興味のあるテーマだと思います。あとは大体売れ筋を紹介してくると思うので、仕上がりも良いに違いないでしょう。取次各社の社長も是非ご参加頂ければと思います。

 
4位(特別賞):「もうすぐ絶版フェア」(書店員投票5位 一般読者投票5位)

◎応募者:うさぎや 高田直樹さん

◎書籍例:間もなく断裁、絶版にしてしまう予定の本をフェア用に出荷してもらいフェア展開する。

◎応募者からのコメント
「売れ筋」に偏りがちな本屋の店頭で、市中にあまり在庫がない本を集めたフェアは新鮮味があり、希少な本に出会えるチャンスにもなります。版元さんにとっても、作品にとってもチャンスになるのではないかと思います。

 
※このほか、すべての応募作品は、https://1satsu.jp/fair-idea-contest/ideas/ からご覧になれます。

 

グランプリについて 受賞者、実行委員のコメント

 
■グランプリ受賞者 ふたば書房 洞本昌哉さん(代表取締役)

ふたば書房 代表取締役 洞本昌哉さん

ふたば書房 代表取締役 洞本昌哉さん

今回応募したアイデアは、自分が店長時代に実際にやっていたアイデア。当時の上長から「店内の回遊性を高める導線を考えよ」と指示があり、「どうしたらお客様がいの一番にお店の一番奥まで行くかな」と考えた。最近は動画配信サービスでも「もうすぐ配信終了」というコーナーがあり、未だにこうした手法はみんなに刺さるのだなと思う。書店では元にあった棚から本を抜くと、お客様から「このあいだここにあった本はどこにいった?」という質問をよく受ける。売れないから抜いたのだが、お客様は実際はよく見ていらっしゃる。笑い話だが、高額な熱帯魚の図鑑をずっと立ち読みしているお客様がいらした。いつまでもその図鑑が売れないので、返品用の棚に持って行ったところ、そのお客様が慌てて買ったということがあった。この「明日、返品される予定」の棚を見ておかないと、これまで自分が立ち読みしていた本が返されるかもしれない、とお客様が認知していく。「この本を救えるのは自分だけだ!」とお客様の背中を押してくれるのだと思う。「愛」ですね(笑)。

 
■書店大商談会 副委員長 井之上健浩さん(久美堂 代表取締役社長)

返品するとお客様に聞かれるというのは本当に「書店あるある」だ。普段、自社では返品前の本を、お客様には見えないところにしまっているが、お客様の見えるところに置いておくアイデアは、ありそうでなかった。早速明日からできる。

 
■書店向けWeb商談会 実行委員長 三芳寛要さん(パイ インターナショナル 代表取締役社長)

書店の投票1位はわかるが、読者まで投票1位とは、小売の奥深さを思い知らされた。堂々たるグランプリ。

 
■書店向けWeb商談会 合同フェア委員会委員長 渡辺佑一さん(カランタ 「一冊!取引所」担当)

通常はフェアを実施する際は、企画し、仕入れる商品のリストを作り、場所を空けてと色々な工数がかかるが、このアイデアは日常作業の流れの中に落とし込める。お客様も宝探しをするような楽しみがある。売れれば書店はもちろん、出版社も嬉しい、すごいフェア。

 

合同フェア注文書について

書店店頭でのフェア実現を促進するための、出版社横断「合同フェア注文書」については以下の2アイデアについて作成することとなりました。

 
第2位「目が合ったから、運命だ」
第3位「出版社社長が選ぶ自社のおススメこの1冊」

※グランプリ「明日、返品される予定の本たち」に関しては作成不要であり、特別賞「もうすぐ絶版フェア」は作成困難という理由から見送りとなりました。実際の合同フェア注文書は、公式HPで確認することができます。

★コンテスト公式HP:https://1satsu.jp/fair-idea-contest

これらの注文書は、10月末からの読書週間、本の日、秋の読者還元祭2021(https://www.n-shoten.jp/campaign.html)といった読書キャンペーンに向けても有効活用できます。

 
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【公式】全国書店フェアアイデアコンテスト

 


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