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岸田奈美さん『もうあかんわ日記』が書籍化 母・岸田ひろ実さんとのトークイベントをライブ配信

岸田奈美さん著『もうあかんわ日記』

岸田奈美さん著『もうあかんわ日記』

作家・岸田奈美さんがメディアプラットフォーム「note」で連載していた「もうあかんわ日記」(https://note.kishidanami.com/m/m5c61a994f37f/hashtag/2572262)が、ライツ社より書籍化されました。

発売を記念して、6月29日(火)に母である岸田ひろ実さんとのトークイベント「家族が幸せになるための最適解~岸田家の場合」(https://note.com/events/n/n20eba0d02750)をライブ配信します。

 

『もうあかんわ日記』について

父は他界
弟はダウン症
母は車いすユーザー、からのコロナ禍に生死をさまよう大手術
間におじいちゃんの葬式が挟まって
ついには、おばあちゃんに異変が
――残された長女(作家)にすべてのタスクは託された

次々におそいかかる「もうあかんわ」なラインナップ

なのにどうして、こんなに面白い文章が出来上がってしまうのか
読んでる側はいったいなんで、こんなに救われてしまうのか!?

 
【人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ】

 
3月10日から4月15日までの岸田奈美さんのnoteに書かれた、泣けて笑える祈りの日々――。
放った言葉を本人の手で見事に体現した、読後、拍手喝采のエッセイです。

※なお、2020年にも『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』として書籍化されています。

 

著者・岸田奈美さんのコメント

「このまま1人で抱えとったら、もうあかんわ」
そんな経緯で始めたのが、この『もうあかんわ日記』です。

読んでくれる人がいるだけで、語る意味ができる。悲劇を書けば書くほど、喜劇になっていく。
もうあかんので。あかんくなる前に、助けてほしくて、書き続けました。ネットという大海の、noteという孤島で、名前も顔も知らない人たちに「夜9時になったら、毎晩ここで集合」と伝え、公開し続けました。いま読み返しても、こりゃもうあかんわ、と1人でつぶやきたくなる。でも、書くことでわたしはたしかに、救われていた。

だれかに笑ってもらいたくて書いた日記は、だれよりわたしが笑うための大切な作業になった。
もうあかんわと思っている、すべての人に、届きますように。

 

著者プロフィール

著者の岸田奈美(きしだ・なみ)さんは、1991年生まれ。兵庫県神戸市出身。2014年、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科卒業。作家。

在学中に株式会社ミライロの創業メンバーとして加入、10年に渡り広報部長を務めたのち、作家として独立。 世界経済フォーラム(ダボス会議)グローバルシェイパーズ。 Forbes 「30 UNDER 30 JAPAN 2020」「30 UNDER 30 Asia 2021」選出。

2020年9月初の自著『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(小学館)を刊行。

★note:https://note.kishidanami.com/
★Twitter(@namikishida):https://twitter.com/namikishida

 

『もうあかんわ日記』刊行イベントを開催!

『もうあかんわ日記』の刊行を記念して、母である岸田ひろ実さんとのトークイベント「家族が幸せになるための最適解~岸田家の場合」をライブ配信します。

 
■配信日時:6月29日(月) 20:00~21:00
※配信時間は延長になる可能性があります。

■視聴方法
◎note公式[YouTube]:https://www.youtube.com/watch?v=6kmh_UEvciM&feature=youtu.be
◎note公式Twitter[@note_PR]:https://twitter.com/note_PR

■参加費用:無料

★詳細:https://note.com/events/n/n20eba0d02750

 

もうあかんわ日記(ライツ社)
岸田奈美 (著)

< 3/10 岸田奈美のnoteより>

現代社会が抱える闇の全部盛りが、かっぱ寿司のすし特急に飛び乗ってやってきた!?!?!?!??! !
チャップリンは「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と言った。
わたしことナミップリンは「人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ」と言いたい。

悲劇は、他人ごとなら抜群におもしろいのだ。
ユーモアがあれば、絶望に落っこちない。
常々そう思っていたけど、気づいたのは、ユーモアは当事者に向けるものじゃない。
悲劇を喜劇に変えるためのユーモアは、そこにいない聞き手、つまり第三者にしか向けられないものなのだ。
理不尽なこの日々を、こうやって笑い飛ばしてもらえたら、わたしはそれで救われる。
同情も憐憫もほしくない。
やるべきことも全部わかっているので、家に来て手伝ってほしいわけでもない。
ただ、笑ってほしい。
だって、このストレスフルな時間も、心のどこかでわたしは「たしかにしんどいけど、これはこれで、おもしろいよな」って思っているのだ。
そういう明るい自分を、わたしは見失いたくない。

でも、このままやったら、もうあかんわ。
そんなわけで、前置きが長くなりましたが、読者さんにお願いがあります。
今日から母が退院して落ち着くまで、毎日21時に、noteで日記を書きます。
時間のある人は、どうか、読んでいってください。
読んでくれる人がいるだけで、わたしは、語る意味があります。
悲劇をわたしがnoteで書けば書くほど、喜劇になっていきます。

タイトルは「もうあかんわ日記」です。
もうあかんので。あかんくなる前に、助けてください。

 
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岸田奈美のキナリ★マガジン – もうあかんわ日記|岸田 奈美
【6/29(火)20時】岸田奈美さん×岸田ひろ実さん「家族が幸せになるための最適解~岸田家の場合」を開催します。#もうあかんわ|noteイベント情報|note

 


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