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「第52回大宅壮一ノンフィクション賞」候補作が決定!

「第52回大宅壮一ノンフィクション賞」候補作が決定!

「第52回大宅壮一ノンフィクション賞」候補作が決定!

日本文学振興会は4月19日、第52回大宅壮一ノンフィクション賞(大宅賞)の候補作を発表しました。

 

「第52回大宅壮一ノンフィクション賞」候補作

第52回大宅壮一ノンフィクション賞の候補作は、次の通りです。

 
■第52回大宅壮一ノンフィクション賞 候補作

◎石井妙子(いしい・たえこ)さん
『女帝 小池百合子』(文藝春秋)

◎片山夏子(かたやま・なつこ)さん
『ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録』(朝日新聞出版)

◎佐々涼子(ささ・りょうこ)さん
『エンド・オブ・ライフ』(集英社インターナショナル)

◎春名幹男(はるな・みきお)さん
『ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』(KADOKAWA)

◎山本草介(やまもと・そうすけ)さん
『一八〇秒の熱量』(双葉社)

 
大宅賞の選考会は5月中旬に開催予定。選考委員は、梯久美子さん、後藤正治さん、佐藤優さん、出口治明さん、森健さん。

 

大宅壮一ノンフィクション賞について

大宅壮一ノンフィクション賞は、大宅壮一さんの業績を記念して1970年に創設。各年の優れたノンフィクション作品を表彰する文学賞です。

公益財団法人日本文学振興会が主催し、株式会社文藝春秋が運営。前年1月1日から12月31日までに発表された作品を対象とします。

 

女帝 小池百合子
石井 妙子 (著)

コロナに脅かされる首都・東京の命運を担う政治家・小池百合子。
女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。

しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。

「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へ――
常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。
今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切る。

ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録
片山 夏子 (著)

青木理氏も絶賛した東京新聞記者9年に渡る壮絶な「現場」取材
終わらない廃炉、イチエフ作業員たちの生の声が詰まった一冊
箝口令が敷かれた作業員たちを、東京新聞記者が9年にわたり取材して見えてきた、福島第一をめぐる真実。

【終わらない廃炉、イチエフ作業員たちの声】
「誰かがやらなきゃらないなら俺が……」(47歳・下請け作業員)
「ゼネコンはいいなあ。俺らは原発以外仕事がないから、使い捨て」(35歳・カズマさん)
「自分は“高線量要員”だった」(45歳・下請け作業員)
「作業員が英雄視されたのなんて、事故後のほんの一瞬」(56歳・ヤマさん)
「地元では、東電社員になることは憧れだった」(30代・下請け作業員)

【内容】
水素爆発が何度も発生し、高い被ばくをする危険な場所で、命を賭してまで働くのはなぜなのか――
2011年3月に起こった福島第一原発事故当初から、片山記者が抱えてきた疑問を胸に、作業員たちへの取材がはじまった。

高線量下で日当6500円、7次請け、8次請け……原発の多重下請け構造、政府の事故収束宣言とともに悪化する作業員たちの待遇、1日400トン生まれる汚染水との闘い、作業員の被ばく隠し、がん発病と訴訟……、作業員たちの生の声を9年間聞き続けて浮き彫りになった、福島第一をめぐる真実。

エンド・オブ・ライフ
佐々 涼子 (著)

200名の患者を看取ってきた友人の看護師が癌に罹患。「看取りのプロフェッショナル」である友人の、死への向き合い方は意外なものだった。
最期の日々を共に過ごすことで見えてきた「理想の死の迎え方」とは。
著者が在宅医療の取材に取り組むきっかけとなった自身の母の病気と、それを献身的に看病する父の話を交え、7年間にわたる在宅での終末医療の現場を活写する。
読むものに、自身や家族の終末期のあり方を考えさせてくれるノンフィクション。

ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス
春名 幹男 (著)

ロッキード事件、全真相。田中角栄は「自主外交」で、アメリカに潰された!

「われわれがそれ(角栄潰し)をやった」。K長官が漏らした真意とは!?
「自主外交」で角栄はアメリカに潰された。
国際ジャーナリストが15年に及ぶ取材で掴んだ、数多くの決定的新事実!!

田中角栄はなぜ逮捕されたのか? その理由は「角栄の外交」に隠されていた。
アメリカは「日中国交正常化」などの「角栄の外交」をひどく嫌っていたのだ。
その後発覚した、戦後最悪の国際的疑獄となったロッキード事件。そこでアメリカ政府高官は、密かに角栄の訴追を可能にする「ある細工」をした。
外交の対立も、角栄訴追に関わる秘密も、米機密文書には記されていたが、日米の根幹に絡む『巨悪』の深い闇は文書が公開されず、解明されなかった。

本書は「陰謀説」の真偽を徹底検証し、初めて証拠を挙げて解明する!
ロッキード事件の全容は、上記のように長らく解明されてこなかった。
結果、数多くの陰謀説が流布する事となる。「誤配説」、「ニクソンの陰謀」、「三木の陰謀」、「資源外交説」、「Kの陰謀」……。
米国立公文書館、ニクソン・フォード各大統領図書館、CIA、日本側資料、日米関係者らを取材・調査。
インテリジェンスの機微を知り尽くした国際ジャーナリストが15年に及ぶ取材から、初めて真の「巨悪」の正体を描き、巨悪の訴追が阻まれた理由に迫る!!
なぜ、首相の犯罪は繰り返されるのか? その構造までが浮かび上がる巨弾ノンフィクション――。

一八〇秒の熱量
山本 草介 (著)

NHKドキュメンタリーに取り上げられて大反響。
感動と興奮のタイムリミット・ノンフィクション。
引退を回避するためには日本チャンピオンにならなければならない。
契約社員のB級ボクサー・米澤重隆の命を削る激闘が始まる。
スピードもテクニックもスター性もない。
だが、愚直に闘い続ける米澤の姿に、ただ心が震える――。

 
【関連】
大宅壮一ノンフィクション賞|日本文学振興会

 


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