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「2019年女性小説賞」受賞&世界累計100万部突破!タヤリ・ジョーンズさん『結婚という物語』刊行

タヤリ・ジョーンズさん著『結婚という物語』(訳:加藤洋子さん)

タヤリ・ジョーンズさん著『結婚という物語』(訳:加藤洋子さん)

ハーパーコリンズ・ジャパンは3月22日、「2019年女性小説賞」をはじめとする名だたる賞を受賞し、バラク・オバマさんやビル・ゲイツさんといった各著名人、各メディアが絶賛、世界累計100万部を突破した、タヤリ・ジョーンズさん著『結婚という物語』(原題:“An American Marriage”/訳:加藤洋子さん)を刊行します。

 

生まれる愛、誓う愛、試される愛――2019年女性小説賞受賞!世界累計100万部突破の話題作が日本上陸!

『結婚という物語』は人種差別に起因する不当判決が、ある黒人新婚夫婦にもたらした苦悩を中心に、愛と葛藤を力強く描いた小説です。

 
犯していない強姦の罪で実刑に処せられたロイ、そして妻として彼を見守り、同時に芸術家としてのキャリアを捨てられないセレスチャル――2人は苦しく、追い詰められた状況の中で奮闘します。

著者タヤリ・ジョーンズはこの辛い環境下で、この夫婦の心がどのように変化していくのか、重みのある言葉で紡ぎます。

 
本書はロイの無罪を明らかにするための過程や差別の暴力性を細かく描写するよりも、2人の会話や手紙を通じて、愛や結婚、そして家族の意味をじっくりと考えさせられる内容になっています。

著者は冤罪のために戦い、夫を見守らなければいけない妻としてだけではなく、自分の人生を取り戻したいと願うセレスチャルを作品の中心に置くことで、公権力の差別にさらされる黒人男性の後ろにいる、家族や女性パートナーという別の被害者の姿も克明に描きだしました。

執筆過程では「セレスチャルが利己的に映る」など批判的な評も受け、著者が表現したいストーリーにたどり着くには大変な苦労があったといいます。

 
社会問題とは切り離せないライフストーリーを見事に描き出した本作は、アメリカ第44代大統領のバラク・オバマさん、マイクロソフト創業者であるビル・ゲイツさん、TV司会者のオプラ・ウィンフリーさんなど、多くの著名人や各メディアに絶賛され、「2019年 女性小説賞」「アスペン・ワーズ文学賞受賞」など名だたる賞も獲得しました。

 
【賛辞】

“冤罪という悲劇であると同時に、感動的な物語”
――バラク・オバマさん(アメリカ第44代大統領)

“深い感銘を受けた。そして、考えさせられた。”
――ビル・ゲイツさん(マイクロソフト創業者)

“タヤリ・ジョーンズの数多くの才能のうち一つは彼女の言語で私たちの魂に触れてくれることだ”
――オプラ・ウィンフリーさん(TV司会者/プロデューサー)

“アメリカが歴史の大きな転換点にある今、必読の書。人々を引き裂くのはナイフや銃弾とは限らない。
でも、結びつけるのはいつも愛なのだ。”
――鴻巣友季子さん(翻訳家/文芸評論家)

“アメリカの人種問題を扱いつつも「結婚」が個人や家族に与える普遍的な問題を描いており、読後に誰かと共感や反感を分かち合いたくなる。”
――渡辺由佳里さん(書評家/エッセイスト)

“アフリカ系アメリカ人コミュニティに耳を傾けてほしいと願わずにはいられない、聡明で情熱に溢れた小説”
――〈ニューヨーク・タイムズ〉紙

“パワフルなこの物語は、アメリカで黒人であることの意味を惜しげもなく探究する”
――〈ザ・ニューヨーカー〉

“矛盾した心の欲望の中で、優しさと正義を忘れまいともがく登場人物を見事に描き、あらゆる共感をもたらす優しい作品。”
――ロン・チャールズさん、〈ワシントンポスト〉紙

“タイムリーで心に響く、素晴らしい作品。”
――〈USAトゥデイ〉紙

“切実な小説の中で結婚について、本質的な現代のポートレートを描いている。”
――〈エンタテインメント・ウィークリー〉誌

“私たちを引き離し、私たちを縛り付ける茨のような葛藤、人種差別の歪んだ重み、そして時間と世代を超えた決意について探究した洗練された作品”
――〈BBC.com〉

“心が痛む。本書は私たちがお互いに何を借りているのか、そして私たちはどのような不正が続くことを許してしまっているのか、深い疑問を投げかける。”
――〈ハフィントン・ポスト〉

“愛、不公平、不平等、そして強さについて描いたパワフルな傑作。”
――〈Nylon.com〉

“細かい描写で表現されたキャラクターと心と心がぶつかり合う複雑な葛藤は、すべての人が共鳴する感動的な物語を創り上げた。”
――〈ブックリスト〉

 

著者プロフィール

著者のタヤリ・ジョーンズ(Tayari Jones)さんは、スペルマン・カレッジ、アリゾナ州立大学、アイオワ大学で学位取得。これまでに“SilverSparrow”等、4冊の小説を発表。

2003年にデビュー作“Leaving Atlanta”で黒人作家に与えられる文学賞、ハーストン・ライト・レガシー賞(デビュー・フィクション部門)を受賞し、その後も数々の賞を受賞している。エモリー大学のクリエイティブ・ライティングの教授でもある。

 

結婚という物語 (ハーパーコリンズ・フィクション)
タヤリ ジョーンズ (著), 加藤 洋子 (翻訳)

ありふれた幸せな夫婦、ロイとセレスチャル。
ある日、町の寂れたホテルに泊まった二人だが、その夜に女性客が強姦され、犯人と疑われたロイは警察に連行されてしまう。
とんでもない濡れ衣だと誰もが釈放を信じたが、夫の無実を訴えるセレスチャルの証言もむなしくロイに言い渡されたのは懲役12年の刑だった。
唐突に、理不尽に引き裂かれた二人は、刑務所のなかと外とで手紙をやり取りしつづけるが――
愛とは、結婚とは、人種とは、社会とは。魂に訴えかける各賞受賞の話題作。

*女性小説賞受賞
*NAACPイメージ・アワード受賞
*アスペン・ワーズ文学賞受賞

 


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