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ダーウィン『種の起源』が重版! 自民党ツイッター“進化論誤用問題”で話題に

ダーウィン『種の起源』が重版!

ダーウィン『種の起源』が重版!

自民党広報のツイッターアカウントが、6月19日に生物学者・ダーウィンの進化論を取り上げた4コマ漫画を投稿して憲法改正の必要性を訴えたところ、「誤った解釈」「誤用ではないか」との指摘を受け議論になりました。

その「進化論」を提唱したダーウィンの著書『種の起源』(光文社古典新訳文庫)もメディアで多く取り上げられ話題となったことから、光文社では、このたび重版することを決定。上巻は2,000部増刷で12刷となり、累計38,000部に、下巻は2,000部増刷で10刷、累計30,000部となり、上下巻累計で68,000部を記録しています。

 

著者プロフィール

 
■著者:チャールズ・ダーウィン[1809-1882]

イギリスの自然史学者、著述家。イングランド西部のシュルーズベリで、6人兄弟姉妹の5番目、次男として生まれる。地元のパブリックスクール卒業後、エジンバラ大学医学部に入学したが1年半で退学し、ケンブリッジ大学に転学。卒業後、英国海軍測量艦ビーグル号に乗り込み、5年をかけて世界を周航した。帰国後は在野の著名な自然史学者として研究と著作に従事する。

1859年『種の起源』を出版し、世界を激震させた。1882年に自宅で死去。葬儀はロンドンのウェストミンスター・アビー(大修道院)で執りおこなわれ、遺体もそこに埋葬された。代表作は『ビーグル号航海記』『人間の由来』『人間と動物の感情表現』『ミミズによる腐植土の形成について』など。

 
■訳者:渡辺政隆(わたなべ まさたか)さん

1955年生まれ。サイエンスライター、JSTエキスパート。専門は進化生物学、科学史、サイエンスコミュニケーション。

著書に『DNAの謎に挑む』『一粒の柿の種』ほか。訳書に『「進化」大全』(ジンマー)、『シマウマの縞 蝶の模様』(キャロル)、『地球46億年全史』(フォーティ)、『眼の誕生』(パーカー)、『ワンダフル・ライフ』(グールド)ほか多数。

 

種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫)
チャールズ ダーウィン (著), Charles Darwin (原著), 渡辺 政隆 (翻訳)

『種の起源』は専門家向けの学術書ではなく、一般読者向けに発表された本である。名のみ知られるばかりで、その内容については多くを語られることのなかったこの歴史的な書を、画期的に分かりやすい新訳で贈る。

進化学はすべての生物学の根幹をなしている。そしてそのすべてのルーツは『種の起源』初版にあるのだ。端緒を開いたダーウィンの偉業、それは進化の研究を科学にしたことと、進化が起こるメカニズムとして自然淘汰説を提唱したことにある。(訳者)

種の起源〈下〉 (光文社古典新訳文庫)
チャールズ ダーウィン (著), Charles Darwin (原著), 渡辺 政隆 (翻訳)

「なぜかくも多様な生物がいるのか」。ダーウィンはひとつの結論にたどり着いた。すべての生物は共通の祖先を持ち、少しずつ変化しながら枝分かれをしてきたのだ。つまり、「じつに単純なものからきわめて美しく、きわめてすばらしい生物種が際限なく発展しなおも発展しつつある」のだ。

自らが唱える「自然淘汰による変化を伴う由来説」への反論、異論を封じて展開される下巻の各章は、現代の進化論の諸分野を網羅する。その先見性はまさに驚異である。

 


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