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【第1回 親子で読んでほしい絵本大賞】向田邦子さん原作・角田光代さん文・西加奈子さん絵『字のないはがき』が受賞

授賞式には角田光代さん(右)が登壇し、作品への思いを語った。左は絵を担当した西加奈子さん。

授賞式には角田光代さん(右)が登壇し、作品への思いを語った。左は絵を担当した西加奈子さん。

JPIC読書アドバイザークラブ(JRAC)は、「第1回 親子で読んでほしい絵本大賞」の受賞作を決定し、3月16日に出版クラブ会議室(東京都千代田区)で授賞式を開催しました。

 

「第1回 親子で読んでほしい絵本大賞」が決定!

栄えある第1回の受賞作は、次の通りです。

 
<「第1回 親子で読んでほしい絵本大賞」受賞作品>

原作:向田邦子さん/文:角田光代さん/絵:西加奈子さん
『字のないはがき』(小学館)

 
受賞作『字のないはがき』は向田邦子さんの名作を、直木賞作家の角田光代さんが文章を、同じく直木賞作家の西加奈子さんが絵を担当し、絵本化したものです。

 
<『字のないはがき』あらすじ>

戦争時代、ちいさな妹が疎開するとき、
お父さんはちいさな妹に、
「元気なときは大きな○を書くように」と、
たくさんのはがきを渡しました。
しかし、大きな○がついたはがきは、
すぐに小さな○になり、やがて×になり・・・。

 

「親子で読んでほしい絵本大賞」について

「親子で読んでほしい絵本大賞」は、、JPIC読書アドバイザークラブ(JRAC=ジャラック)が、「親子でもっと絵本を楽しんでほしい!」「いい絵本を親子に届けたい!」との思いから創設し、主催する絵本賞です。

司書、読み聞かせボランティアなど、子どもに絵本を手渡す経験が豊富なJRAC会員が、過去1年間の新刊絵本の中から、「親子で読んでほしい絵本」を投票で選考し、表彰します。

 

字のないはがき
西 加奈子 (イラスト), 向田 邦子 (著), 角田 光代 (著)

【教科書にも載っている実話を絵本化!】
このお話は・・・
脚本家、エッセイスト、直木賞作家である故・向田邦子の作品の中でもとりわけ愛され続ける名作「字のない葉書」(『眠る盃』所収、1979年講談社)が原作。
戦争中の、向田さん一家のちいさな妹と、いつも怖いお父さんのエピソードを綴った感動の実話です。
向田邦子さんのちいさな妹・和子さんが主人公。ぜひお子さまと語り合って欲しい作品です。

【直木賞作家2人の夢の共演!】
当代人気作家の角田光代と西加奈子の最強コンビで、美しい絵本によみがえりました。
大の向田ファンで知られる角田光代の渾身の描写と、西加奈子の大胆な構図と色彩をぜひ堪能してください。

【編集担当からのおすすめ情報】
子供たちに伝え継ぎたい、感動の絵本になりました。
絵を担当した西加奈子さんの作家ならではの構図、伏線をもった構成に目を奪われてしまいます。
装丁のかわいらしいタンポポは、この絵本の主人公・ちいさな妹をあらわしているそう。
文を担当した角田光代さんは、文章を書きながら、絵を見ながら、校正をしながら、そのたびに涙が止まらなかったそうです。

 


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