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「神戸学校」に作家・石田香織さんが出演 テーマは「他者とのつながりから生まれる未来のしあわせ~自分として生きる~」

作家 石田香織さん

作家 石田香織さん

フェリシモは毎月1回、各界の第一線で活躍中のゲストを迎えてメッセージライブ「神戸学校」を開催しています。2月のゲストは、作家の石田香織さんを招いて開催されます。

 

第274回「フェリシモ『神戸学校』」開催概要

会社員をしながら、演出家・森田雄三さんのもと、芝居をしていた石田香織さん。休職中、森田さんの勧めで小説を書き始めてから2年後の2017年、『きょうの日は、さようなら』(河出書房新社)でデビューしました。石田さんによるリアリティあふれかつ味わい深い下町の登場人物たちが織り成す物語には、パンチがありながらも深いあたたかみを感じます。そのデビュー作が反響を呼び、二作目『哲司、あんたのような人間を世の中ではクズと呼ぶんやで』も2018年に上梓されました。

石田さんの師匠、森田雄三さんがライフワークとして取り組んでいたのが、素人芝居のワークショップです。「ふつうの人たち」が突然舞台に上げられて、生身の自分をさらけ出しながら、丸裸で他者と向き合い、即興で芝居を創っていくという破天荒とも言える試みです。それは「ふつうの人たちの中にこそドラマがある」「本人が欠点だと思っている部分こそが魅力」とその人の中にある「何か」を必死で引き出そうとする情熱に基づいた試みでした。

 
「神戸学校」では石田さんが師匠とのやり取りの中、どのような経緯で自身の力に気づき、それを磨き、作家となったのかを伺います。石田さんの作品の根底には、血のつながりのない他者とのつながりから得られる「しあわせ」がテーマにあります。そのテーマとも絡めながら、石田さんを作家たらしめた出会いと気づき、道の切り拓き方についてお話を伺います。

 
開催概要

■ゲスト:石田 香織さん(作家)

■テーマ:「他者とのつながりから生まれる未来のしあわせ~自分として生きる~」

■日時:2020年2月22日(土)13:30~16:00 ※13:00開場

■場所:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)2階 STAGE FELISSIMO
◎住所:神戸市中央区小野浜町1-4
◎地図:http://kiito.jp/access/
◎交通:阪神神戸三宮駅、阪急神戸三宮駅、JR三ノ宮駅より徒歩約20分/ポートライナー「貿易センター駅」より徒歩約10分

■参加料
◎おひとり:一般 1,200円(学生 1,000円)
◎ペア(おふたり):一般 2,000円(学生 1,600円)
※中学生以下の方は無料
※神戸学校の参加料は、全額「あしなが育英会」を通じて、東日本大震災遺児への支援に活用されています。

★詳細・申し込みURL:https://feli.jp/s/kg200129/1/

 

石田香織さん プロフィール

石田香織(いしだ・かおり)さんは、1976年、兵庫県生まれ。神戸市在住。会社勤務の傍ら1996年より森田雄三創作塾にて創作を学ぶ。

2010年勤務した会社を休職したのをきっかけに小説を書き始め、2015年12月せめてしゅういち出版部より短編小説集『マトリョーシカ』を刊行。2017年河出書房新社より『きょうの日は、さようなら』で作家デビュー。二作目に『哲司、あんたのような人間を世の中ではクズと呼ぶんやで』(同社)がある。

 

「神戸学校」とは

「神戸学校」は、阪神・淡路大震災をきっかけにスタートしたメッセージライブです。

豊かな人生を送ることを目指した「生活デザイン学校」として、毎月1回、各界で活躍するオーソリティーを神戸に招き開催しています。

なお、参加料は全額あしなが育英会を通じて、東日本大震災遺児のために活用されています。

★神戸学校ウェブサイト:https://feli.jp/s/kg181121/2/
★Twitter:https://feli.jp/s/kg181121/3/
★Facebook:https://feli.jp/s/kg181121/4/

 
◆これまでのゲスト(2020年1月まで)

 

きょうの日は、さようなら
石田香織 (著)

<メディア掲載レビュー>

きょうの日は、さようなら

会ってすぐ名前がまぎらわしいと、キョウスケはキョウコを「二号」と呼ぶ。美男の兄と角張った顔の妹。親の再婚で家族となった二人の物語。

幼くして実母と死別した妹は継母スミレを慕うのだが、スミレは借金を抱えて失踪し、父と離婚。兄妹も離ればなれとなる。「面白みのない」自衛隊員の父、キョウコに恋するもオシの足りない男、世話焼きな警官など、下町の「けったいな人たち」が脇をなし、木皿泉の群像ドラマっぽくもある。十数年後、ワルに染まった兄と再会。反発しながらも、妹は兄が気がかりでならない。といって恋愛に陥るわけでもなく、置き去りにされた「同志」とも呼ぶべき関係を保っていく。

1976年生まれで神戸市在住の著者のデビュー作。「文藝賞」最終選考で落選しながら、選考委員の強い推薦で出版となった。

評者:朝山実(週刊朝日 掲載)

 
【関連】
次回のゲストの紹介|神戸学校|フェリシモ

 


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