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中村哲さん第1回城山三郎賞受賞作『天、共に在り~アフガニスタン三十年の闘い』が増刷 「困っている人がいたら手を差し伸べる ――それは普通のことです」

中村哲さん第1回城山三郎賞受賞作『天、共に在り~アフガニスタン三十年の闘い』が増刷

中村哲さん第1回城山三郎賞受賞作『天、共に在り~アフガニスタン三十年の闘い』が増刷

アフガニスタンで長年、農業用水路の建設など復興に携わってきた医師の中村哲さんが、2019年12月4日に銃弾に倒れました。NHK出版は、書店や読者からの問い合わせに対応し、中村哲医師の著書で「第1回城山三郎賞」および「第4回梅棹忠夫 山と探検文学賞」受賞作『天、共に在り~アフガニスタン三十年の闘い』の増刷を決定しました。

 

『天、共に在り~アフガニスタン三十年の闘い』概要

 
<あらすじ>

1984年よりパキスタン、アフガニスタンで支援活動を続ける医師・中村哲さん。
治療のために現地へ赴いた日本人の医者が、なぜ1600本の井戸を掘り、約25キロにおよぶ用水路を拓くに至ったのか?
内戦・空爆・旱魃に見舞われた大地に起きた奇跡──。
「天」(自然)と「縁」(人間)をキーワードに、その数奇な半生を綴った著者初の自伝です。

 
<本書「終章」より>

「信頼」は一朝にして築かれるものではない。利害を超え、忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる。それは、武力以上に強固な安全を提供してくれ、人々を動かすことができる。私たちにとって、平和とは理念ではなく現実の力なのだ。私たちは、いとも安易に戦争と平和を語りすぎる。武力行使によって守られるものとは何か、そして本当に守るべきものとは何か、静かに思いをいたすべきかと思われる。

 
<目次>

はじめに──「縁」という共通の恵み

序 章 アフガニスタン二〇〇九年

◆第一部 出会いの記憶 1946~1985
第一章 天、共に在り
第二章 ペシャワールへの道

◆第二部 命の水を求めて 1986~2001
第三章 内戦下の診療所開設
第四章 大旱魃と空爆のはざまで

◆第三部 緑の大地をつくる 2002~2008
第五章 農村の復活を目指して
第六章 真珠の水──用水路の建設
第七章 基地病院撤収と邦人引き揚げ
第八章 ガンベリ沙漠を目指せ

◆第四部 沙漠に訪れた奇跡 2009~
第九章 大地の恵み──用水路の開通
第十章 天、一切を流す──大洪水の教訓

終 章 日本の人々へ

アフガニスタン・中村哲 関連年表

 

中村哲さん プロフィール

著者の中村 哲(なかむら・てつ)さんは、1946年福岡県生まれ。九州大学医学部卒業。医師・PMS(平和医療団・日本)総院長。

1984年にパキスタンのペシャワールに赴任。1991年よりアフガニスタン東部山岳地帯に診療所を開設し、1998年に基地病院PMSを設立。2000年からは水源確保のための井戸掘削とカレーズ(地下水路)復旧を行う。2003年より2009年にかけて灌漑用水路を建設。マグサイサイ賞「平和と国際理解部門」、第61回菊池寛賞、第24回福岡アジア文化賞大賞、旭日双光章、アフガニスタン国家勲章、旭日小綬章(追贈)など、受賞(受章)多数。

著書に『ペシャワールにて』『医は国境を越えて』『医者 井戸を掘る』『医者、用水路を拓く』(以上、石風社)など。

 

 


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