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書店員すず木さんが2019年に1巻が配信された新作マンガから「最もおもしろかった」作品を選ぶ「年刊 書店員すず木2020」を発表 オトコ編は『チェンソーマン』、オンナ編は『あした死ぬには、』に決定!

「年刊 書店員すず木2020」を発表

「年刊 書店員すず木2020」を発表

総合電子書籍ストア「BookLive!」の「書店員すず木」さんが、独自に選定した「年刊 書店員すず木2020」を発表しました。

 

「年刊 書店員すず木2020」概要

「年刊 書店員すず木2020」は、「2019年1月~2019年12月上旬にBookLive! で1巻が配信されたマンガ」の中から、BookLive! の「書店員すず木」さんが実際に読んで「このマンガがおもしろかった!」「2020年にぜひ注目して欲しい」と思う作品より、オトコ編・オンナ編それぞれベスト50を選出し、各ジャンルから「最もおもしろい」と思った1位を決定するものです。

 

「書店員すず木」さんプロフィール&選出コメント

「書店員すず木」さんは、2005年より電子書籍サイトの仕事に携わる、この道10年以上のプロ書店員。年間に読むマンガの冊数は2,000冊以上。「おもしろいマンガを多くの人に読んで欲しい」をモットーに、毎月オススメのマンガを「今月の書店員すず木賞」として紹介中です。

 
「2019年は大ヒットした新作が多く、ビッグタイトル爆誕の瞬間を目の当たりした感がありました。今年の新作マンガの傾向としては、社会派やヒューマンドラマ作品の良作が多かった印象ですが、人気作品の新シリーズや人気作家さんの新作なども多く、ベスト50まで絞るのに苦労しました。」

 
「年刊 書店員すず木2020」入賞作品

<オトコ編>1位『チェンソーマン』

(c)藤本タツキ / 集英社

(c)藤本タツキ / 集英社

【作品詳細URL】
https://booklive.jp/product/index/title_id/582763/vol_no/001

【書店員すず木さんのコメント】
最近のジャンプ作品は今の時代に合った様々なテイストの少年マンガを生み出しているな~という印象です。その中でも特に『チェンソーマン』は今までと異なるテイストで、「え?これジャンプで連載しているの!?」とびっくりした作品です。
ド底辺の生活を送り、正義感の欠片もなく、己の欲望に忠実な主人公・デンジ。ある日彼はチェンソーの悪魔と合体し、体からチェンソーが生えた魔人「チェンソーマン」に変身する能力を手に入れます。その戦い方は、非人道的かつ、凄惨!!正に悪魔的!!これまでにない「少年マンガの主人公」像に衝撃を受けました。

描いているのは、前作の『ファイアパンチ』も衝撃的だった藤本タツキ先生。大きく変形した大胆なコマ割りや粗いタッチが画に迫力を生み出して、他に類を見ない世界観を作り出しています。
全てのキャラクターが魅力的ですが、私は特にデンジと、デンジの職場のクールな先輩・早川アキとの、シリアスなシーンでもボケをかます掛け合いが大好きです!!
次々と登場人物が死んでいく重いストーリーながら、デンジが底抜けのお気楽さと勢いで(文字通り)敵を切り進めていく様が予測不能すぎます!!
今後、銃の悪魔との対決はどうなるのか、ほかの登場人物たちははたして何人生き残れるのか!? 2020年は『チェンソーマン』から目が離せません!!

衝撃度・キャラクターの魅力・ストーリーのおもしろさを総合して、<オトコ編>1位に選びました!!

 
<オンナ編>1位『あした死ぬには、』

(c)雁須磨子 / 太田出版

(c)雁須磨子 / 太田出版

【作品詳細URL】
https://booklive.jp/product/index/title_id/622777/vol_no/001

【書店員すず木さんのコメント】
20代でも30代でもなく、40代を主人公としている所が新しい!
近年、『凪のお暇』や『ダルちゃん』など、「女性の生きづらさ」をテーマにした作品が多く話題になっていますが、そのほとんどは20代、30代の女性がメインでした。40代女性といえばネット上で流行した「VERY妻」という言葉にも象徴されるように、「余裕のある、キラキラしたセレブ妻」といったイメージがつきがちかもしれませんが、『あした死ぬには、』の登場人物たちは、そんな「VERY妻」たちとは対照的な、毎日を地味に淡々と生きている女性たちです。
自分が年を重ね40代となったとしても、自分自身にその年齢の自覚はあるのでしょうか? 精神的には20代30代の頃と何ら変わらないと思っていても、自分の気づかないままに身体は確実に年を経ている…。
突然の病気、更年期障害、取れない疲労、働き方の変化、お金の不安、これからの人生プラン…と、40代が抱える問題を美化することなく、正面から描いた非常にリアルな物語です。
様々な心配・不安を抱え、右往左往しながら必死に生きる登場人物達の姿に、主人公と同世代の方はもちろん、若い世代の方でも「そういう事ある!」「こういう不安ある!」といった共感を覚えると思います。

深夜、突然の体調不良で救急車を呼んだ主人公。しかし検査の結果異常なし。それでも死を身近に感じた彼女は、いつ自分が倒れても良いように断捨離を行い銀行の残高を確認するけれど充分とはいえない金額で…。「死ぬのも怖いが、生きるのも怖い。」という主人公のセリフに、頭がもげるほど頷きました。
「全部今日の 全部今の続きなんじゃないの」――このセリフに作者である雁須磨子さんの思いが込められている気がします。

既に40代を迎えた人も、これから40代を迎える人もぜひ読んでください!
設定の斬新度・高い共感度、今回の<オンナ編>1位に相応しい作品です!!

 

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