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文芸誌『文藝』冬季号が創刊86年の歴史上初となる2号連続増刷に! ビートたけしさん「北野武」名義の初小説、クリープハイプ・尾崎世界観さん新作小説など

文芸誌『文藝』冬季号が創刊86年の歴史上初となる2号連続増刷に

文芸誌『文藝』冬季号が創刊86年の歴史上初となる2号連続増刷に

河出書房新社は10月7日発売の季刊文芸誌『文藝』2019年冬季号を、発売4日で増刷することを決定しました。10月18日以降店頭着予定。

1933年の創刊号以来86年ぶりの3刷となった秋季号に続いての増刷となりましたが、2号連続の増刷は『文藝』史上初となります。

 

リニューアル後、3号中2号を増刷

『文藝』は、2019年4月発売の夏季号において約20年ぶりに大幅リニューアル。リニューアル2号目の秋季号(特集「韓国・フェミニズム・日本」)は発売5日で増刷決定、さらにその増刷分が予約のみで完売して創刊号以来となる3刷が決まり、現在までの店頭消化率は9割以上とのことです。文芸誌の増刷は非常に珍しく、多数の媒体でニュースとなりました。

 
冬季号は発売前より注文が殺到。発売後もSNSを中心に話題となり、さらには今号から定期購読者が倍増したことも後押しし、在庫がたちまち払底。増刷の運びとなりました。

 

第56回文藝賞発表、「北野武」名義の初小説など充実の小説掲載

今号は文芸誌初登場の作家が目白押しです。

ビートたけしさんが、「北野武」名義での初小説となる中篇「足立区島根町」を発表。また今年上半期の芥川賞を受賞し、今最も注目される文藝賞受賞作家・町屋良平さんの新作小説「カタストロフ」を掲載。

さらに、その町屋さんや50万部を突破した『おらおらでひとりいぐも』の著者・若竹千佐子さんを輩出した新人文学賞「文藝賞」を発表。選考委員の磯﨑憲一郎さん、斎藤美奈子さん、町田康さん、村田沙耶香さんによって選ばれた受賞作、宇佐見りんさんの「かか」・遠野遥さんの「改良」の2作を全文一挙掲載しています。

 
なお、受賞作に関してはハッシュタグ「#文藝賞2019かか」「#文藝賞2019改良」 を使ったツイッター上でのキャンペーンを展開中です(~11月11日(月)まで)。
★詳細:http://web.kawade.co.jp/bungei/2936/

 

各界からの才能が集う特集「詩(うた)・ラップ・ことば」

クリープハイプのボーカル・ギターとして活躍し、『祐介』等の文筆活動でも注目を集める尾崎世界観さんが、小説「バズの中にはおよそシェア100万個分の栄養素が含まれている」を発表。

いとうせいこうさんと町田康さんが「詩」と「歌」の関係性をめぐって対談。そして、アイドルグループ「アンジュルム」を卒業しソロ活動をスタートしたばかりの和田彩花さん、話題のラッパーMOMENT JOONさん・荘子itさん・なみちえさん、俳人の佐藤文香さんらが自らの「ことば」を自由に突き詰め、創作表現と向き合っています。

 

表現の自由をめぐる特別寄稿、多彩な連載

『あまちゃん』『いだてん』の音楽などでも知られ、札幌国際芸術祭の芸術監督をつとめたミュージシャン・大友良英さんによる特別寄稿「二〇一一年からの『踏み絵』そして『盆踊り』~あいちトリエンナーレを巡る個人的な所感」、モデル・女優の長井短さんによる読書日記、女優の夏帆さんによる初書評も掲載。

さらに、絲山秋子さんの新作「まっとうな人生」の連載がスタート。映画化もされた名作『逃亡くそたわけ』の続編ともなる長編です。他、岸政彦さん×柴崎友香さん「大阪」、磯部涼さん「移民とラップ」などレギュラー連載陣も収録。

 

もっとも古い歴史を持つ文芸誌

『文藝』は1933年11月に創刊された日本で最も歴史の古い文芸誌のひとつ。そして戦時中に唯一刊行されていた文芸誌です。

創刊号はロシアの文豪・ゴーリキーの「世界未発表作」と銘打った書き下ろし作品「肥大漢」を掲載するなどし、5刷を記録しました。

軍部による言論統制が行われようとしていたこともあり、文芸誌が待望されているなかでの刊行でした。実際、戦時中の1944年に最初の版元である改造社は強制解散させられています。河出書房はすぐに『文藝』の発行を引き継ぎ、戦時中も刊行を続けていました。

 

多彩な才能を輩出する文藝賞

1962年には小説の新人賞である文藝賞を創設(創設時には戯曲部門もあり)。高橋和巳さん、田中康夫さん、山本昌代さん、山田詠美さん、長野まゆみさん、飯嶋和一さん、芦原すなおさん、星野智幸さん、鹿島田真希さん、綿矢りささん、羽田圭介さん、山崎ナオコーラさん、青山七恵さん、町屋良平さん、若竹千佐子さんなど、多彩な才能がこの賞からデビューしています。

毎年冬季号では文藝賞の発表および受賞作の一挙掲載を行っています。

 
なお前号・秋季号の特集「韓国・フェミニズム・日本」は内容を新たにし、11月末に単行本として刊行される予定です。

『文藝』編集長・坂上陽子さんコメント

国内外で「ことば」を信じる力がゆらぎつつある今、86年続いている文芸誌の現代における役割を日々考え続けています。そうした中、秋季号の「韓国・フェミニズム・日本」特集に続き、多くの読者の方々に今回の「文藝」を楽しんでいただけていることを編集部一同心より嬉しく思います。これからも「文藝」編集部は言葉の力を信じて、最高に面白い誌面をお届けできればと思います。

 

 
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