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日比野コレコさん「文藝賞」受賞第一作『モモ100%』が刊行

昨年、「ビューティフルからビューティフルへ」で第59回文藝賞を受賞した日比野コレコさんのデビュー第二作『モモ100%』が河出書房新社より刊行されました。

 

「文藝」2023年秋季号掲載時から話題沸騰! 唯一無二の文体で描かれる、恋愛となけなしの生への祝福

 
【あらすじ】

「生き方を学ぶのにはもう遅いかな」
「だってもう十九なんだよ。死は目の前だって感じがするよ」

モモ、19歳。安全な頭のネジの外し方もかわいい股の緩め方も人の愛し方も、いまだ全然わからない。
モモの退屈な日常に彗星のごとく現れた、運命のトリックスター・星野。
嘘つきな彼との命綱みたいな恋、別れ、そして出会い――。
愛すべき文体で綴られた、命綱代わりの恋の哲学 。

昨年、文藝賞を受賞し、卓越したパンチラインで注目を集めた破格の新星による、受賞後第一作!

 
<『モモ100%』へ寄せられた絶賛の声!>

絶妙なスピード、台詞、場面(シチュエーション)。
その全てが100%フレッシュ!
――デビッド・ボイドさん(翻訳家)

凄まじいライブ感に打ちのめされ、そこに食らいつきたいと願う熱を自覚した。
――屋代陽平さん(YOASOBI/monogatary.com プロデューサー)

1行目から面白い。
少女の大胆かつ繊細な心情が独特な表現にあってあますことなく伝わってくる。
この不思議な世界観にどっぷりつかってしまった。
――くまざわ書店新鎌ヶ谷店 武藤湧大さん

大好きな人と出逢って、別れて、恋の革命賛歌のような物語。
愛しさと苦しさが融合したような、中毒必至の恋愛小説に魅了されました。
――紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん

モモの脳内が直接、私の脳に喋りかけてきているかのような文章に、頭がクラクラしました。
明るさの中に常にさみしさや虚しさが漂っていてちょっと胸が苦しくなったり。
日比野コレコさんの感性、言葉選び、すごいですね!
――TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華さん

 

著者プロフィール

日比野コレコ(ひびの・これこ)さんは、2003年生まれ、奈良県出身。大阪府在住。2022年『ビューティフルからビューティフルへ』で第59回文藝賞を受賞し、デビュー。

 

モモ100%
日比野 コレコ (著)

装画:中居ベル
装丁:佐藤亜沙美

<デビュー作>

ビューティフルからビューティフルへ
日比野 コレコ (著)

絶望をドレスコードに生きる高3の静とナナは、「ことばぁ」という老婆の家に毎週通っていて――。たたみかけるパンチラインで語られる高校生たちのモノローグ。第59回文藝賞受賞作。

18歳の新星が放つ、一段飛ばしの言語感覚! 

絶望をドレスコードに生きる高3の静とナナ。生と死の両極に振り切れ乱反射する、高校生たちのモノローグ。
第59回文藝賞受賞作。

〈推薦文〉
極度の自己否定を極度の自己肯定に反転させ、その両極を繋げることによって、
束の間、魂を生き延びさせる、その方法を描いた小説である。
――町田康氏

日比野コレコは、重力をものともしない文体を持っている。サンプリングのように、
強度のある異界の言葉が自在に入り込んでいて、作者以外は誰も全貌がわからない。
――穂村弘氏

〈あらすじ〉
絶望をドレスコードにして生きる高校三年生の静と、ネグレクト家庭に育ち「死にたい歴=年齢」のナナ。ある晩、受験生のナナが単語カードを片手に歩いていると、駅前でサイファーをしている若い男に声をかけられた。ナナは気まぐれで、彼=ビルE を、静と自分の通い慣れている「ことばぁ」という老婆の家に誘うが――。

 


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