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【講談社ノンフィクション賞】平成29年度(第39回)の最終候補6作品が決定

講談社が主催する平成29年度(第39回)講談社ノンフィクション賞の最終候補作品が、次の通り決定しました。

なお、受賞作は7月20日に決定します。

 
【第39回講談社ノンフィクション賞 最終候補作品】〔敬称略〕

●青木理『安倍三代』(朝日新聞出版)

●奥山俊宏『秘密解除 ロッキード事件 ――田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店)

●梯久美子『狂うひと ――「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮社)

●中村計『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』(集英社)

●松方弘樹・伊藤彰彦『無冠の男 松方弘樹伝』(講談社)

●本橋信宏『全裸監督 村西とおる伝』(太田出版)

 

安倍三代
母方の祖父・岸信介を慕う安倍晋三首相には、もうひとつの系譜がある―。反戦の政治家として軍部と闘った父方の祖父・寛。その後を継ぎ若くして政治の道に入った父・晋太郎。気鋭のジャーナリストが、誰も知らない「三代目」の姿を照らす。

 
秘密解除 ロッキード事件――田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか
戦後最大の疑獄事件とされるロッキード事件。発生から40年が経過した現在、当時の日米公文書の秘密指定が続々と解除されつつある。逮捕された田中角栄元首相はアメリカの虎の尾を踏んだのか? 三木政権はどう動いたか? 事件を暴いたチャーチ委員会はどこまで全容に迫れたのか? 新資料をもとに新たな視点から事件の謎を解明する。

 
狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ
島尾夫妻それぞれの日記や手紙、草稿、ノート、メモなど、膨大な未公開資料によって妻・ミホの生涯を辿る、渾身の決定版評伝。

 
勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇
「大旗は白河の堰を越えない」「雪国の高校は甲子園で勝てない」
高校野球界における暗黙の常識を、派手に打ち破った一人の監督がいた。2004~2006年、駒大苫小牧を連覇へ導き、三連覇に王手を掛けた男。香田誉士史。三十五歳の若さだった。

降雨ノーゲームから、再試合で屈辱の敗戦を喫した03年。
北海道勢初の全国制覇を果たした04年。
驚異の夏連覇、05年。
そして、田中将大と斎藤佑樹の投げ合いが異例の決勝再試合となった06年……。
香田がいる甲子園には、常にドラマがあった。

だが、甲子園における駒大苫小牧の活躍は、香田に苦難の日々の始まりを告げた。優勝後の大フィーバーが、香田の心を少しずつ蝕む。そして夏連覇を果たした直後の暴力、飲酒事件という悪夢……。
三連覇が幻となった翌年、香田はチームを追われた。高校野球史上最も有名な監督は、満身創痍のまま表舞台から姿を消した。

球史に残る監督、栄光と挫折の舞台裏を長期に亘る丹念な取材で解き明かしたノンフィクション。

 
無冠の男 松方弘樹伝
じっくりと話を聞きながら、一冊の本にまとめるつもりでした。
しかし、3度目のインタビューが終わった約2ヵ月後、松方弘樹さんは突然病魔に襲われました。およそ1年にわたる必死の闘病を続けるも、2017年1月21日に永眠・・・あまりにも突然のお別れでした。

インタビューでは心に残る台詞をいくつもいただきました。

「役者に勲章は要らない。他人様(ひとさま)の記憶に残ればそれでいい・・・」
「僕は役者ですから総理もやくざも関係ない。人間的魅力のある人には否応なく惹かれるし、演じてみたい」
「役者っていうのはありのままの自分を見せるもんじゃない。作りものの面白さを見せるものだ」

無冠こそ我が誇り・・・・そう自負してやまない人でした。

「最後の俳優」松方弘樹のラストインタビューです。

――独自の役者道を駆け抜けた唯一無二の俳優、松方弘樹――その熱すぎる人生を、『映画の奈落』の著者・伊藤彰彦氏が活写します。

 
全裸監督 村西とおる伝
人生、死んでしまいたいときには下を見ろ! おれがいる。
前科7犯。借金50億。米国司法当局から懲役370年求刑。奇跡の男か、稀代の大ボラ吹きか。“AVの帝王”と呼ばれた裸の男の半生。

 
【関連】
2017年度(第39回)「講談社ノンフィクション賞」の最終候補作品が決定しました。〔PDF〕

 


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