「第41回野間文芸新人賞」候補作が発表 古谷田奈月さん、高山羽根子さん、千葉雅也さん、宮下遼さん、四元康祐さん、李琴峰さんの計6作品
講談社は10月1日、第41回野間文芸新人賞の候補作6作品を発表しました。
最終結果の発表は11月6日の予定です。なお、当日は野間文芸賞、野間児童文芸賞も同時に発表されます。
「第41回野間文芸新人賞」候補作品
第41回野間文芸新人賞の候補作品は、次の6作品です。
<第40回野間文芸新人賞 候補作品>
◎『神前酔狂宴』(古谷田奈月さん/河出書房新社)
◎『如何様(いかさま)』(高山羽根子さん/朝日新聞出版『小説トリッパー』掲載)
◎『デッドライン』(千葉雅也さん/新潮社『新潮』掲載)
◎『青痣』(宮下遼さん/講談社『群像』掲載)
◎『前立腺歌日記』(四元康祐さん/講談社)
◎『五つ数えれば三日月が』(李琴峰さん/文藝春秋)
野間文芸新人賞について
野間文芸新人賞は、講談社初代社長・野間清治さんの遺志により設立された財団法人野間文化財団が主催。純文学の新人に与えられる文学賞です。
受賞者には、正賞として賞牌、副賞として100万円が贈られます。
神前酔狂宴 古谷田奈月 (著) 新世代超弩級の才能が放つ鮮烈のパーティー文学が、明治151年の呪縛を切り裂く! 神社の披露宴会場で働く、浜野、梶、倉地ーー配膳スタッフとして日々披露宴の「茶番」を演じるうちに、神社の祀る神が明治日本の軍神であることを知り……。 |
前立腺歌日記 四元 康祐 (著) 長年ドイツで暮らす「私」は、ある日、前立腺がんと診断された。手術、リハビリセンターでの3週間、その後の放射線治療、そして得たものは、臍の下の空洞と…。がんの話がこんなに面白くてよいのだろうか…。ドイツ在住の詩人が瓢々と綴った闘病私/詩小説。 |
五つ数えれば三日月が 李 琴峰 (著) 日本で働く台湾人の私、台湾に渡った友人の実桜。平成最後の夏の日、二人は東京で再会する。話す言葉、住む国―選び取ってきたその先に、今だから伝えたい思いがある。募る思い、人を愛するということ。そのかけがえのなさを繊細に描き出す21世紀の越境文学。第161回芥川賞候補作。 |
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▼第41回野間文芸新人賞候補作品のお知らせ〔PDF〕
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