『MAO(マオ)』1巻&『ゴールデンカムイ』19巻刊行記念!高橋留美子さん×野田サトルさんが対談
人気漫画家の高橋留美子さんと野田サトルさんの初対談が実現し、9月11日(水)発売の『週刊少年サンデー』41号(小学館)に前編、9月19日(木)発売の『ヤングジャンプ』42号(集英社)に後編が掲載されます。
高橋留美子さんと野田サトルさんが初対談 高橋さん「ネームのときは魚を食べる!」 野田さん「わかった上で、娯楽は嘘をついてもいい」
今回の対談は、高橋留美子さんの最新作『MAO』1巻、野田サトルさんの『ゴールデンカムイ』19巻が発売されることを記念して実施。
「明治」「大正」と近しい時代を描くお二人が、お互いの創作論や作品の魅力について熱く語ります。高橋さんが「ネーム中は魚を食べるようにしている」という意外なジンクスを披露する一面も。
さらに、誌面ではお二人のコラボ直筆サイン色紙のプレゼント企画も実施されます(各誌1名ずつ)。
また、漫画アプリ「サンデーうぇぶり」では、当対談の完全版を掲載。9月18日~前編、9月25日~後編が公開されます。惜しくも本誌に掲載しきれなかった内容も完全収録
なお、うぇぶり限定で『うる星やつら』『境界のRINNE(リンネ)』『らんま1/2』の1~10巻が無料で読めるキャンペーンも実施されます(9月18日~10月1日)。
<『MAO(マオ)』について>
『週刊少年サンデー』で連載中の高橋留美子さん最新作。幼い頃に事故に遭った商店街を通った菜花(なのか)は、ふたつの世界が交わる地で、不思議な少年・摩緒(まお)と出会う。新たなる“妖(あやかし)”怪奇ロマン、開幕!
<『ゴールデンカムイ』について>
『週刊ヤングジャンプ』で連載中の野田サトルさんの人気作。冒険活劇!歴史浪漫!文化!狩猟グルメ!GAG&LOVE! なんと!? 高橋留美子さんもお墨付き欲張り和風闇鍋ウエスタン!!
高橋留美子さん×野田サトルさん対談(一部掲載)
(以下、本誌では掲載できなかった対談の一部を掲載〔敬称略〕)
【『ゴールデンカムイ』の取材について】
高橋:食べるシーンも本当に美味しそうなんですが、食べたりとかお料理の取材の方はいかがですか?
野田:この間、樺太に。サハリンから寝台車でずっと北上していって。ニヴフっていう人たちが作る料理を食べさせてもらったり。とにかく色んなもの食べてきました。ロシア人はラードの塊を食べるんですよ。
高橋:北の方だと、アザラシとかですか?
野田:食べるのはブタですかね。アザラシの油を食べるのはニヴフみたいな少数民族ですね。彼らにとっての調味料です。日本人でいうと醤油みたいな感覚でアザラシの油を常備していて。今は都会に住んでいる人も多いみたいなんですけど、都会のニヴフたちは海で漁をやってる親戚とかから取り寄せたりしてるそうです。
高橋:へー、それはやっぱり寒いので、油を摂らないとっていうことなんですかね。
野田:どうなんですかね、昔はそうだったのかもしれないですね。
高橋:実は、吾妻ひでお先生の『失踪日記』読んでたら、その天ぷら油をね、飲むというシーンがありまして、そういうことなのかなと。
野田:阿寒湖のアイヌの人たちには、サメの油を食べさせてもらいました。サメの油を調味料みたいにして、かけたりして食べたんですよ。
高橋:美味しかったですか?
野田:若干クセがありますね。食べ慣れない味で、独特な調味料っていうか…
【高橋留美子 連載と連載の間の過ごし方】
野田:長期連載と長期連載の間ってどうされてるんですか?
高橋:今回が一番長くて1年5か月くらい。その間、新連載の打ち合わせも野球と時事ネタばっかりで… 3歩進んで2歩戻るみたいな。
野田:なるほど。その間、旅行とか行ったりしなかったんですか?
高橋:旅行は行かなかったですけど、食事はやたら行きましたね。休みはデビューしてから今回が一番長かったです。一番忙しい時は『うる星やつら』と『めぞん一刻』を同時期に連載していたので… なんか気づいたら「スピリッツ」が週刊誌になっちゃってて…。
野田:凄いです。そんなこと聞いたことないですね。
高橋:でも昔の人はもっと凄かったですからね、水島新司先生は5誌同時連載とかなさってましたから。
野田:できないです。
高橋:『ゴールデンカムイ』情報量すごいですしね。普段、どうされてるんですか?
野田:とにかく資料を読み込む。ずっと読んでます。トイレにも山積みだし。好きな映画も観る暇もないくらい。
高橋:映画はどういうものをご覧になるんですか?
野田:くだらないものから、ちゃんとしたものまで。面白いと言われたものは観るようにしてます。基本海外のものが多いですけど、ただ映画館とかまで観に行く暇はないですね…。
高橋:私も徒歩15分のところにシネコンがあるんですが… なかなかちょっと。シネコンができる前は、都心に出かけて日に5本とか観ていたんですけど。今は行こうと思えばすぐ行けるにも関わらず…
MAO (1) (少年サンデーコミックス) 高橋 留美子 (著) 陰陽師と妖(?)少女の大正怪奇ロマン! 小学一年生の時、一家全員が事故に巻き込まれるも自分だけ生き残った過去を持つ黄葉菜花。 そこで出会った陰陽師の少年・摩緒より「お前、妖だろう」と言われた翌日に菜花の身体能力が覚醒した―― 「宿命」の2人がいずれ来る「運命」に立ち向かう大正怪奇ロマン、開幕!! |
ゴールデンカムイ 19 (ヤングジャンプコミックス) 野田 サトル (著) 不死身の帰還兵、新しいアイヌの少女+脱糞獄王。二人の相棒(+シライシ)が再び出会う時、金塊の鍵、父の記憶は甦る…!? 第七師団の精鋭、革命の闘士、未だ謎めく孤高の山猫…それぞれの強者が樺太の地で交差する監獄があればスグ爆破! 猛獣が出れば必ず急襲!! 樺太ヤバイ・集大成の第19巻!!!!!!! |
◆【第73回芸術選奨】滝口悠生さん、渡辺松男さん、岡塚章子さん、中野正昭さんらが文部科学大臣賞を受賞 | 本のページ
◆「honto」2022年7月月間ランキング 東野圭吾さん『希望の糸』が総合1位 | 本のページ
◆「honto」2022年6月月間ランキング 和田秀樹さん『80歳の壁』が2ヶ月連続で総合1位 | 本のページ
◆【第51回日本漫画家協会賞】野田サトルさん『ゴールデンカムイ』と塵芥居士さん『丁寧な暮らしをする餓鬼』が大賞を受賞 文部科学大臣賞にさいとう・たかをさん&さいとう・プロダクション | 本のページ