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文学コンシェルジュが厳選!梅田 蔦屋書店で「夏の100冊」フェアを開催

梅田 蔦屋書店で「夏の100冊」フェアを開催

梅田 蔦屋書店で「夏の100冊」フェアを開催

梅田 蔦屋書店は、今年で3回目となる「梅田 蔦屋書店 夏の100冊」フェアを8月25日(日)まで開催中です。

出版社の垣根を越えて、漢字一文字から連想する作品を梅田 蔦屋書店の文学コンシェルジュが厳選。今年は7つのテーマ(憩・美・恋・知・潤・友・巡)でラインアップされており、小説を中心に、王道から個性派のものまで揃っています。絶対に面白い1冊をお探しの方にも、何を読んでいいのか分からない読書迷子のあなたにも、きっと素敵な出会いがあるはずです。

★梅田 蔦屋書店 夏の100冊フェア:https://store.tsite.jp/umeda/event/humanities/7196-1156300601.html

 

「梅田 蔦屋書店」コンシェルジュ おすすめの1冊

 
1.《友》『男ともだち』(千早茜さん/文春文庫)

これを読んでいて、登場する男たちを「こんな男と付き合ってたこともあったな」なんて、実在した過去の人間関係に当てはめて考えない人はいないのではないでしょうか。そんな中で主人公・神名葵が結局一線を越えることのなかった「男ともだち」ハセオの存在が、一番あり得なく思えてきます。寝るつもりのない女にここまで尽くす男がいるか?なんて、つい底の浅いことを考えてしまったり…。でも、いつも相手の最善を想像できれば男女間の友人も実在し得るし、一方で人間は簡単に揺らいでしまうからそんな関係は容易ではないのは自明のこと。ではハセオのような存在があなたにはいますか?そう、これは読む人に関係性の欠落を突きつけるかもしれない、「恐ろしい」小説です。

 
<おすすめしたコンシェルジュ>

2.《美》『ある人殺しの物語 香水』(パトリック・ジュースキントさん/文春文庫)

異常に発達した嗅覚を持ち、至高の香水を追い求める男、グルヌイユが殺人に手を染めていく――殺人の動機は数あれど、グルヌイユの動機は恐らく唯一無二です。それはなんと、人間の体臭を究極の香水の材料にするため(!)。被害者には何の恨みもありません。彼が淡々と人を殺していくのはただただ香水作りに必要だから。その姿はまるで芸術家か職人のよう。はたしてグルヌイユが材料をそろえるのが先か、捕まるのが先か、至高の香水は果たして完成するのかを、手に汗握りながら見守って、ものすごいことが起こるラストで度肝を抜かれてください。奇妙だけれど文句なしに面白い、二十世紀の名作。必読です!

 
<おすすめしたコンシェルジュ>

3.《友》『ワセダ三畳青春記』(高野秀行さん/集英社)

東南アジアの西南シルクロード踏破したり、ケシの栽培地域へ潜入してアヘン中毒になったり、飲酒がタブーのイスラム教国で現地の人と地酒を酌み交わしたり。誰にも真似できないアイデアで辺境に挑み、クレイジーな体験をユニークな文章でエンターテイメントに昇華する高野秀行。本書はそんな講談社ノンフィクション受賞作家が、三畳アパートで過ごした、まだ何者でもなかった青春時代。友人たちとのんきな気分を謳歌する、まるで永遠の夏休みのような日々が、アホらしくも羨ましい。松本零士「男おいどん」、高橋留美子「めぞん一刻」に連なる下宿ものの傑作。クーラー浴びながら、アイスでも食いながら、寝転がりながらのダラダラ読書に最適です。

 
<おすすめしたコンシェルジュ>

 

「梅田 蔦屋書店 夏の100冊」 7つのテーマ

 
《憩》

たとえば、テレビで高校野球の音だけ聞きながら、扇風機浴びつつ、あいもかわらずソーメン。この季節にしかできない、ささやかだけど平和で、思考もフリーズしちゃう8月の昼下がり。そんな気分を味わえる本をご紹介。

 
《美》

美しいって、どういうことでしょうか。容姿、心、モノ、音、風景、言葉、ふるまい。色んなものに使われる言葉ですが、美しいという物差しは一つではありません。世界に溢れている、様々な美しさを一緒に考えてみませんか。

 
《恋》

何かに焦がれる、恋する気持ち。何百年も昔から、私たちは恋に惑い、苦しみ、そして満たされてきました。誰もが味わう甘く苦い蜜の味は古今の作家の興味を離しません。人生を変えるかもしれない、密やかな物語の数々をどうぞ。

 
《知》

幾つになっても、どんなことでも、知らなかったことを知るのは楽しいことです。改めて、学び直しとしての「知」に、この夏は挑戦してみませんか。新しい世界への扉を開いてみると、普段の景色が違ってみえるかもしれません。

 
《潤》

うんざりするような暑さと、忙しい毎日。潤いをキープしたいのは、肌だけではなく、《こころ》も同じです。一日、数分でもページを開けば、荒れた気持ちに優しくなじんで浸透してくれる、保湿力抜群の本をどうぞ。

 
《友》

恋愛でもなく、家族でもない。だけど一番そばにいるのが友達。いつか別れが来る関係とは違って、いつまでも一緒にいられる、ほんとうは心許せる相手です。もしかしたら、偽りの友情に翻弄されている方もいるのかも?

 
《巡》

夏は旅の季節。本なら国境はもちろん、時間も空間も飛び越えて、どんな場所へも連れて行ってくれます。しかも空いていて、安上がり。いま手にしている一冊が、新しい世界へのパスポートです。今年の夏の旅行は、読書できまりだ!

 

「梅田 蔦屋書店 夏の100冊」フェア 開催概要

■会期:2019年6月24日(月) ~8月25日(日)

■時間:7:00~23:00

■場所:梅田 蔦屋書店 文学フロア

■主催:梅田 蔦屋書店

 

梅田 蔦屋書店について

1,000坪をゆうに超える売場では、本だけでなく文具・雑貨、個性豊かなショップなど、あらゆるカルチャーがシームレスに繋がっており、お家のような居心地のよい時間と空間を届けます。

各ジャンルのコンシェルジュが新しい発見ができるお手伝いをする、ライフスタイル提案型のBook&Cafeです。

■住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクア イーレ9F
■電話番号: 06-4799-1800(代表)
■営業時間:7:00~23:00(不定休)
★ホームページ:http://real.tsite.jp/umeda/
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