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【訃報】劇画原作者・小池一夫さんが死去 『子連れ狼』『修羅雪姫』など

『子連れ狼』などで知られる劇画原作者で作家の小池一夫(こいけ・かずお=本名:俵谷星舟〔たわらや・せいしゅう〕)さんが4月17日、肺炎のため死去しました。82歳。秋田県出身。故人の遺志により葬儀は親族のみで執り行われました。4月19日小池さんの公式Twitterが発表。

 
小池一夫さんは1936年生まれ。大学卒業後、さまざまな職業を経て、さいとうプロに所属。『ゴルゴ13』の初期の原作などにも携わりました。1970年に独立し、『子連れ狼』(画:小島剛夕さん)、『首斬り朝』(画:小島剛夕さん)、『修羅雪姫』(画:上村一夫さん)、『御用牙』(画:神田たけ志さん)、『弐十手物語』(画:神江里見さん)、『クライング フリーマン』(画:池上遼一さん)、『オークション・ハウス』(画:叶精作さん)など数々の作品の原作を担当。『乾いて候』などの小説も執筆。1972年に小池さんを中心に出版社「スタジオシップ」(後の小池書院)を創業。

後進の育成にも力を注ぎ、1977年には、漫画家や漫画原作者・映画原作者の養成塾「小池一夫劇画村塾」を開塾。出身者には、狩撫麻礼さん、菊地秀行さん、高橋留美子さん、山本貴嗣さん、火浦功さん、原哲夫さん、板垣恵介さん、堀井雄二さん、さくまあきらさん、山本直樹さんらがいます。
また、2000年に大阪芸術大学芸術学部教授、2005年にはキャラクター造形学科の初代学科長に就任。

 
著書に、芳谷圭児さん画『高校生無頼控』、小島剛夕さん画『ケイの凄春』『半蔵の門』『春が来た』、叶精作さん画『実験人形ダミー・オスカー』『魔物語 愛しのベティ』『からぁ怒』『キンゾーの上がってなンボ!!』、池上遼一さん画『傷追い人』『殺愛』、平野仁さん画『青春の尻尾』、やまさき拓味さん画『青春動物園 ズウ』『ラブZ』、ケン月影さん画『葬流者』、ながやす巧さん画『牙走り』、永井豪さん画『花平バズーカ』など多数。

 
「東文彦」名義で、『子連れ狼』『マジンガーZ』『グレートマジンガー』『電子戦隊デンジマン』『科学戦隊ダイナマン』などの主題歌の作詞も行っています。

 
なお、モンキー・パンチさんの訃報に対し、小池さんが亡くなる当日に「モンキー・パンチさん、お亡くなりになったのか…。ルパン三世、大好きでした。ご冥福をお祈りします」「モンキーパンチさんとは40年前、漫画アクションの初期に『ルパン三世』と『子連れ狼』で人気争いをしたライバルでもあった。一緒に組んで『書記官鳥(セクレタリーバード)』という漫画も作ったなあ。 淋しくなるなあ」と追悼コメントをツイートしており、これがご本人の最後のツイートとなりました。

 

子連れ狼 大合本 1 子を貸し腕貸しつかまつる
小島 剛夕 (著), 小池 一夫 (著)

原作・小池一夫、作画・小島剛夕の黄金コンビで評判となった日本の代表的時代劇画。柳生一族の陰謀により妻を失い、遺児・大五郎と共に刺客道に生きる元・公儀介錯人にして水鴎流の達人、拝一刀の凄絶な物語。

人生の結論 (朝日新書)
小池一夫 (著)

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【関連】
小池一夫 (@koikekazuo) | Twitter
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