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島根県立石見美術館でコレクション展「森鴎外と宮芳平」開催

宮芳平《自画像(眼を病める)》昭和10(1935)年

宮芳平《自画像(眼を病める)》昭和10(1935)年

島根県立石見美術館では、コレクション展「森鴎外と宮芳平」を開催中です。

 
宮芳平(1893-1971)は、新潟県魚沼市出身で、東京美術学校西洋画科に在学中に、満を持して大作《椿》を秋の文展(文部省美術展覧会)に出品しますが、落選。芳平はそれに納得がいかず、理由を聞くために文展の審査委員だった森鴎外を訪ねます。

鴎外は突然の訪問を快く受け入れ、それが縁で以後二人の交流が始まりました。このやりとりはのちに鴎外によって短編小説『天寵』として発表されます。鴎外は芸術を一途に希求する芳平の純朴な性格を愛し、絵を購入したり、近況を聞いてアドヴァイスをしたり、生涯を通じて父のように接しました。

芳平は美術学校を中退後、職を得るために長野県の諏訪市に移住。美術教師として勤めながら、諏訪の自然を背景にした絵を描きました。戦中戦後の貧困のなか家族を養い、絵を描き続けるつらさや喜びは多くの言葉につづられています。

 
本展では詩情あふれる宮芳平の油彩画や銅版画のほか、二人にゆかりのあった画家たちの作品も紹介されています。

 
<コレクション展「森鴎外と宮芳平」開催概要>

■会期:2019年2月10日(日)~2019年4月8日(月)
◎休館日:毎週火曜日
◎開館時間:10:00~18:30(展示室への入場は18:00まで)

■会場:島根県立石見美術館 展示室A(グラントワ内)
◎住所:島根県益田市有明町5-15

 
【関連】
島根県芸術文化センター グラントワ

 


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