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末井昭さん『自殺会議』刊行記念トークイベント開催 「私達全員自殺遺族! 親に自殺されちゃった話を聞いてみませんか?」

末井昭さん『自殺会議』刊行記念トークイベント開催

末井昭さん『自殺会議』刊行記念トークイベント開催

自殺未遂した人、家族に自殺されちゃった人、自殺しそうな人を助けている人……様々な「自殺関係者」11名の方々と自殺についての意見を明るく交わし、彼らとの「会議」を収録した、末井昭さん著『自殺会議』(朝日出版社)の刊行を記念して、1月20日(日)にLOFT9 Shibuyaで、「末井アワーVol.2トークイベント」が開催されます。

 

死にたい人は必見!?「親に自殺されちゃった話を聞いてみませんか?」

著者の末井昭さん(左)と2015年に母親が自殺した画家の弓指寛治さん(右)

著者の末井昭さん(左)と2015年に母親が自殺した画家の弓指寛治さん(右)

ダイナマイト自殺をした母を持つ末井昭さん(70歳/自死遺族歴63年)の新著『自殺会議』の刊行を記念してトークイベントが開催されます。

 
本書に登場する自死遺族から、このイベントの企画者でもある岡映里さん(41歳/母親が飛び降り自殺/自死遺族歴13年)、画家・弓指寛治さん(32歳/母親が交通事故→首吊り自殺/自死遺族歴3年)が登壇。「自殺されちゃったその時からの私たち」について語り合います。

司会進行は岡映里さん

司会進行は岡映里さん

これを聞いたらなかなか死ねなくなる「死なれちゃった人たち」の、何が飛び出すかわからないホンネトークが炸裂! 死にたい人は特に必見のイベントです。

また、「自死遺族の人、未遂したけどなんか生きてる人、死にたいなんて考えたことがない人も遊びに来てください!」とのことです。

 

「末井アワーVol.2トークイベント」 開催概要

■日時:2019年1月20日(日) OPEN 12:30 / START 13:00(END 15:30予定)

■出演:末井昭さん、弓指寛治さん
■司会進行:岡映里さん

■会場:LOFT9 Shibuya
◎住所:東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス)1F
◎TEL:03-5784-1239

■入場料:前売2,000円 / 当日2,300円(税込・要1オーダー500円以上)

■チケット
◎e+(https://eplus.jp/sf/detail/2820820001-P0030001?P1=0163)より購入
◎ファミリーマートのFamiポートからでも購入できます

★詳細URL:https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/106801

 

出演者プロフィール

■弓指寛治(ゆみさし・かんじ)さん

1986年生まれ。三重県出身。名古屋学芸大学大学院メディア造形学部修士過程修了。

院修了と同時に起業。学生時代の友人と名古屋で映像制作会社を設立。2013年、代表取締役を辞任し、作家活動に力を入れるため東京へ。2015年、ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校に参加。

2015年10月、母親が自殺。2016年、ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校成果展「先制第一撃」にて金賞受賞。2018年、『Oの慰霊』で岡本敏子賞受賞。現在、末井昭さんの母親のダイナマイト心中をテーマに絵画を制作中。爽やか過ぎて芸術家に見えない画家。

★Twitter(@KanjiYumisashi):https://twitter.com/KanjiYumisashi

 
■岡映里(おか・えり)さん

1977年生まれ。埼玉県出身。ホテル宴会場の皿洗い、パソコンショップ店員、歯科助手などの職を転々としながら、慶應義塾大学文学部フランス 文学科卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』、『新潮』編集部で取材・編集に携わる。週刊誌記者として東日本大震災を取材後、2013年、双極性障害と診断される。離婚、退職などの経験を経て、2年間の治療を行い症状が落ち着く。英語のできる精神保健福祉士として、日本に住む外人向けの相談支援業務も行う。

著書に『境界の町で』(リトルモア)、 『自分を好きになろう』(KADOKAWA)がある。ややこしいことをわかりやすく分析してくれる人。

★Twitter(@okaimhome):https://twitter.com/okaimhome

 
■末井昭(すえい・あきら)さん

1948年生まれ。岡山県出身。工場労働者 、キャバレーの宣伝部、ピンクサロンの看板描き、イラストレーターなどを経て、セルフ出版(現・白夜書房)の設立に参加。『ウィークエンドスーパー』『写真時代』『パチンコ必勝ガイド』などの雑誌を創刊。2012年に白夜書房を退社、現在はフリーで編集、執筆活動を行う。

『自殺』(朝日出版社)で第30回講談社エッセイ賞を受賞。主な著書に『素敵なダイナマイトスキャンダル』(北栄社/角川文庫/ちくま文庫/復刊ドットコム)、『結婚』(平凡社)、『末井昭のダイナマイト人生相談』(亜紀書房)、『生きる』(太田出版)などがある。

平成歌謡バンド「ペーソス」のテナー・サックスを担当。

★Twitter(@sueiakira):https://twitter.com/sueiakira

 

自殺会議
生きてることに意味はないかもしれないけど、あなたが生きているだけで意味が生まれるのです。

ろくでもない世間に目を向けるより、この本に目を向けて、バカなことを言ってると笑ってください。

*

そんなに頑張らなくても、ぼちぼち生きていても、生きていて良かったと思うことがたくさんあります。
せっかくこの世に生まれ入ったのに、「いのちは歓びそのもの」だという人もいるのに、それを経験しないで死んでいくのは、悔しいというか、悲しいというか、可哀想というか……
だから、生きづらさを感じている人や、自殺するかもしれないと思っている人に、この本を読んでもらいたいのです。

この本は十一章に分かれていて、それぞれ自殺に縁のある方々に話を聞いています。
どんな方々かというと、自殺未遂した人、自殺しようとしている人を救っている人、自殺が少ない町を研究している人、親が自殺した人、子供が自殺した人、死にたい人からの電話をすべて受けている人、自殺をテーマに絵を描いている人、などなど、みなさんツワモノばかりです。こんなにたくさんの人と自殺の話をしたのに、誰一人として深刻な雰囲気にはなりませんでした。
共通しているのは、どの人も大変な状況を乗り越えてきていることです。だからこそ、笑って話せるのではないかと思います。(まえがきより)

【目次】
まえがき
目の不自由な妹の転落事故と、母親がダイナマイト心中するまでの八日間の謎 冨永昌敬さんとの話
統合失調症と自殺 松本ハウスとの話
生と死の境界で 岡映里さんとの話
繊細と乱暴――東尋坊の用心棒 茂幸雄さんとの話
自殺した息子に対して加害者であるという意識を持ち続ける映画監督 原一男さんとの話
死にたくなったらお電話を 坂口恭平さんとの話
“生き心地の良い町”を旅する 前篇 岡檀さんとA町の人々との話
“生き心地の良い町”を旅する 後篇 岡檀さんと海部町の人々との話
どんな状況であれ人生を楽しめていれば、病は治っている 岩崎航さんとの話
精神病患者のなかにある豊かな世界 向谷地生良さんとの話
母の自殺を自分のなかに取り込むため、三ヵ月間休まず絵を描き続けた画家 弓指寛治さんとの話
あとがき
自殺会議に参加くださったみなさんのプロフィール
参考文献・謝辞

 
【関連】
「私達全員自殺遺族! 親に自殺されちゃった話を聞いてみませんか?」 – LOFT PROJECT SCHEDULE

 


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