本のページ

SINCE 1991

『この国の不寛容の果てに』雨宮処凛さん×『自殺会議』末井昭さんがトークイベントを開催

『この国の不寛容の果てに』雨宮処凛さん×『自殺会議』末井昭さんがトークイベントを開催

『この国の不寛容の果てに』雨宮処凛さん×『自殺会議』末井昭さんがトークイベントを開催

『この国の不寛容の果てに』(大月書店)の著者・雨宮処凛さんと『自殺会議』(朝日出版社)の著者・末井昭さんが、新春1月16日(木)に青山ブックセンター本店にてトークイベント【雨宮処凛×末井昭の「自殺会議」。】を開催します。

 

年間2万人超が自ら命を落とす時代――。はたして、死なない方法は見つかるのか!?

かつて、健全な社会には自分がいられる場所がないと感じ、文章を書くことで、自分という犯罪者予備軍を自ら予防していたと語る雨宮処凛さんと、子どものころ、お母さんがダイナマイト心中し、自殺について書いたり話したりしていたら、自殺が社会との接点みたいになってしまったという末井昭さん。

 
学生時代のいじめ、自殺未遂と胃洗浄。仲間外れにされない場所がほしくて動きつづけて、いま――。これまで体験してきたことを、ひょうひょうと丸裸で語り合います。

そして、「迷惑をかけるな」「生産性」などの言葉が飛び交う現在の「不寛容さ」について。

 
「とうとう、こんな事件が起きてしまった」――。2016年7月、相模原市の知的障害者施設で元施設職員によって45人が殺傷された「相模原事件」をどこかで予感していて、それに気づいて動揺したと綴る雨宮さん。
「殺せ!」という言葉を、実名を出して平気で言えるってどういうこと? 外来種か新種かわからないような人間が出てきている? と、わからなくなる末井さん。

 
安楽死・尊厳死の法制化に反対派しているけれど、家族同然の猫が余命1ヵ月と宣告され、安楽死という選択肢があると思うとホッとした、と語る雨宮さん。
ふと死にたくなってワクワクすることがあるけど、安楽死では死にたくない末井さん。

 
「役にたつ人間」と「役にたたない人間」に分けることは、人間を道具としてみること――。
生きるということ、死なない方法を、ふたりの作家がとことん語り合います。

 

【雨宮処凛×末井昭の「自殺会議」。】開催概要

■日程:2020年1月16日(木)19:00~20:30(開場 18:30~)

■料金:1,540円(税込)

■定員:50名

■会場:青山ブックセンター本店内

★詳細&申込み:http://www.aoyamabc.jp/event/kaigi/

 

出演者コメント&プロフィール

 
■雨宮処凛(あまみや・かりん)さん

「深刻なことであればあるほど「助けて」と言うハードルは高くなります。
だけど、小さなことから助けを求める練習をしています。
ついでに、どうやったら「助けて」と誰かに言ってもらえるか、いろいろ模索しています。」

 
【プロフィール】
1975年、北海道生まれ。作家・活動家。フリーターなどを経て2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国 雨宮処凛自伝』(太田出版/ちくま文庫)にてデビュー。

2006年から貧困・格差の問題に取り組み、『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)でJCJ賞を受賞。主な著書に『自殺のコスト』(太田出版)、『バンギャル ア ゴーゴー』(講談社)、『「女子」という呪い』(集英社クリエイティブ)、『生きづらい世を生き抜く作法』(あけび書房)、『女子と貧困』(かもがわ出版)、『非正規・単身・アラフォー女性』(光文社新書)などがある。

★Twitter(@karin_amamiya):https://twitter.com/karin_amamiya

 
■末井昭(すえい・あきら)さん

「迷惑をかけずに一人で死んでいる人が年間2万人以上います。
「死ぬなら一人で死ね」は、その人たちに対しての侮辱でもあるので、言ってほしくない言葉です。」

 
【プロフィール】
1948年、岡山県生まれ。工員、キャバレーの看板描き、イラストレーターなどを経て、セルフ出版(現白夜書房)設立に参加。『ウィークエンドスーパー』、『写真時代』、『パチンコ必勝ガイド』などの雑誌を創刊。2012年に白夜書房退社、現在はフリーで執筆活動を行う。

『自殺』(朝日出版社)で講談社エッセイ賞を受賞。主な著書に『素敵なダイナマイトスキャンダル』(北栄社/ちくま文庫)、『絶対毎日スエイ日記』(アートン)、『結婚』(平凡社)、『末井昭のダイナマイト人生相談』(亜紀書房)、『生きる』(太田出版)などがある。

★Twitter(@sueiakira):https://twitter.com/sueiakira

 

この国の不寛容の果てに:相模原事件と私たちの時代
雨宮 処凛 (著), 神戸 金史 (著), 熊谷 晋一郎 (著), 岩永 直子 (著), 杉田 俊介 (著), 森川 すいめい (著), 向谷地 生良 (著)

命の選別は「しかたない」のか?「生産性」「自己責任」「迷惑」「一人で死ね」…不寛容な言葉に溢れたこの国で、男は19人の障害者を殺した。「障害者は不幸しか作らない」という線引きによって。沈みゆく社会で、それでも「殺すな」と叫ぶ、命をめぐる対話集。

自殺会議
末井昭 (著)

生きてることに意味はないかもしれないけど、あなたが生きているだけで意味が生まれるのです。
ろくでもない世間に目を向けるより、この本に目を向けて、バカなことを言ってると笑ってください。

この本は十一章に分かれていて、それぞれ自殺に縁のある方々に話を聞いています。
自殺未遂した人、自殺しようとしている人を救っている人、自殺が少ない町を研究している人、親が自殺した人、子供が自殺した人、
死にたい人からの電話をすべて受けている人、自殺をテーマに絵を描いている人、などなど、みなさんツワモノばかりです。(まえがきより)

 
【関連】
雨宮処凛さんと末井昭さんの自殺会議。 | 青山ブックセンター

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です