ミステリーって、何から読めばいいの? 芦辺拓さんがミステリーの「超入門書」を出版!古今東西のミステリー作品の中からターニングポイントとなる8作品を厳選
岩崎書店は、ミステリー作家・芦辺拓さんによるミステリーのブックガイド『少年少女のためのミステリー超入門』を、2018年11月9日に発売しました。
ミステリーが読みたい!でも何から読めばいいかわからない!
ホームズ、ポワロ、金田一耕助、名探偵もの、密室もの、犯罪小説…。不朽の名作や話題作が数多くあり、ジャンルも細分化されているミステリー。
読んでみたい、だけど、作品が多すぎて、どこから手をつけたらいいかわからない!
と途方にくれている人も多いことでしょう。そんなあなたに朗報です。
ベテランミステリー作家・芦辺拓さんが、古今東西のミステリー作品の中から、「まずはこれ!」という作品を選んで道案内してくれる超入門書ができました。
ミステリーのエッセンスと流れが大づかみできる厳選8作品
芦辺拓さん生が紹介するのは、ミステリーの長い歴史に沿って選び抜いた8作品。
世界一有名な名探偵・ホームズが初登場する記念すべきシリーズ第1作目『緋色の研究』から、天才的犯罪者・レクター博士を主役にして映画が大ヒットした『羊たちの沈黙』、古本屋を舞台に日常の謎を描く『ビブリア古書堂の事件手帖』など、バラエティに富んだ作品群です。
【本書で紹介されている8作品】 ※敬称略
一冊目『緋色の研究』シャーロック・ホームズ(コナン・ドイル)
二冊目『マルタの鷹』サム・スペード(ダシール・ハメット)
三冊目『オリエント急行の殺人』エルキュール・ポワロ(アガサ・クリスティ)
四冊目『獄門島』金田一耕助(横溝正史)
五冊目『九尾の猫』エラリー・クイーン(エラリー・クイーン)
六冊目『ドクター・ノオ』ジェームズ・ボンド(イアン・フレミング)
七冊目『羊たちの沈黙』レクター博士(トマス・ハリス)
八冊目『ビブリア古書堂の事件手帖』篠川栞子(三上延)
ミステリーのエッセンスが味わえる、ターニングポイントとなった作品を時代順に選び出し、解説を通して、それぞれのジャンルに親しめる構成になっています。
こだわりの製本で、本につきもののストレスも解消
読書を楽しんでもらうため、本書では、本につきもののストレスをなくすことにもこだわっています。
採用されたのは、特殊な製本技術である「コデックス装」。
まず、本自体が軽いので、持ち運びがとても楽。さらに、ページの開きがよいから、手で押さえなくても、ページを開いたままの状態を保てます。気になる言葉など出てきたら、スマホで検索しながら読んだりできるので便利です。
なお、表紙の背の部分がむき出しになっていますが、これは「かがり綴じ」の変型です。強度には問題ありませんので、ご安心ください。
さあ、ミステリーの大海原へ!
紹介された8作品を読めば、次に何を読めばよいか、おのずとわかってくることでしょう。自分の好みの作品に出会ったら、しめたもの。それを足掛かりに、同じ作家、同じミステリージャンルのものなど、読み進めてみてはいかがでしょうか。
どんどん読んでも大丈夫。ミステリーは、一生かかっても読み切れないくらい、不朽の名作も、話題作も、新作もあるのですから。
【作者・芦辺拓さんからのメッセージ】
「本書で紹介した8作品は、ベスト選出というのではありませんし、作家ごとの代表作をピックアップしたわけでもありません。人によってはオヤッと思う人選が行われ、アレッととまどう作品が挙げられているかもしれません。それは読んでのお楽しみです。
みなさん、ミステリーの広大無辺の沃野へようこそ。まずは一冊目のお楽しみから――そして十冊、百冊、千冊、いや、それ以上へと!」
芦辺拓さん プロフィール
芦辺拓(あしべ・たく)さんは、1958年生まれ。大阪市出身。
同志社大学卒業後、読売新聞大阪本社に勤務し、1990年に『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。以降、主として本格ミステリを執筆するかたわらジュヴナイルやアンソロジーも手がけ、近年では戦前戦後の少年少女小説の復刊にも携わっている。
近著に『帝都探偵大戦』(東京創元社)、『新・二都物語』(文藝春秋)など。
ミステリーは、頭脳ゲームだ!
ミステリーのエッセンスを、時代順に並べ、バラエティ豊かな8冊で紹介するブックガイド!
シャーロック・ホームズの『緋色の研究』から『羊たちの沈黙』、『ビブリア古書堂の事件手帖』まで
ホームズ、ポワロ、金田一耕助など、名探偵、不朽の名作がたくさんありすぎるミステリーのジャンル。
どこから手をつけたらいいのか、途方にくれる
若い読者のみなさんを、ミステリー作家・芦辺拓先生が道案内。
このコンパクトな1冊で、このジャンルのエッセンスと大きな流れをつかむことができます。