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【第6回古代歴史文化賞】犬飼隆さん『儀式でうたうやまと歌 木簡に書き琴を奏でる』が大賞を受賞

島根県・奈良県・三重県・和歌山県・宮崎県の5県が連携して、古代歴史文化に関する優れた書籍を表彰する「第6回古代歴史文化賞」の大賞及び優秀作品賞が決定しました。

 

第6回古代歴史文化賞の受賞作が決定!

第6回古代歴史文化賞の選定委員会が11月1日午前10時より帝国ホテル東京にて開催され、候補作5点の中から大賞1点、優秀作品賞4点が決定しました。なお、同日午後2時より同ホテルにて発表および賞の贈呈が行われました。

各賞の受賞作品は、次の通りです。

 
■大賞
犬飼隆(いぬかい・たかし)さん 1948年愛知県生まれ
『儀式でうたうやまと歌 木簡に書き琴を奏でる』(塙書房)

 
■優秀作品賞
森下章司(もりした・しょうじ)さん 1963年愛知県生まれ
『古墳の古代史 東アジアのなかの日本』(筑摩書房)

及川智早(おいかわ・ちはや)さん 1959年岩手県生まれ
『日本神話はいかに描かれてきたか 近代国家が求めたイメージ』(新潮社)

寺前直人(てらまえ・なおと)さん 1973年奈良県生まれ
『文明に抗した弥生の人びと』(吉川弘文館)

河内春人(こうち・はるひと)さん 1970年東京都生まれ
『倭の五王 王位継承と五世紀の東アジア』(中央公論新社)

 
選定委員は、金田章裕さん(京都大学名誉教授/京都府立京都学・歴彩館 館長)、草野満代さん(フリーアナウンサー)、久留島典子さん(東京大学史料編纂所教授)、田辺征夫さん(公益財団法人大阪府文化財センター 理事長/元独立行政法人奈良文化財研究所 所長)、平川南さん(大学共同利用機関法人人間文化研究機構 機構長)、毛利和雄さん(瀬戸内港町文化研究所 代表/元NHK解説委員)。

 

古代歴史文化賞について

古代歴史文化賞は、古代歴史文化にゆかりの深い島根県、奈良県、三重県、和歌山県、宮崎県の5県により共同で実施する賞で、「古代歴史文化に関する書籍を表彰することを通して、国民の歴史文化への関心を高める」ことを目的としています。古代歴史文化普及協議会(島根県・奈良県・三重県・和歌山県・宮崎県)が主催。

選定の直近3年度に初版で出版され、学術的基盤に基づいていて、なおかつ、一般読者にとって分かりやすくおもしろい、古代歴史文化に関する書籍を対象とします。

大賞には美保岐玉と賞金100万円が、優秀作品賞には賞金30万円が贈られます。

 

「古代歴史文化賞」 記念シンポジウムを開催

以下のとおり記念イベントが開催されます。

 
■日時:2019年2月9日(土)13:00~16:30(時間は予定)

■会場:銀座ブロッサムホール(東京都中央区銀座)

■内容:受賞作品著者の基調講演、パネルディスカッションなど(予定)

 

儀式でうたうやまと歌 木簡に書き琴を奏でる (はなわ新書84)
五七の句を繰り返すやまと歌は、自然に発生したのではなく、行政が整えた儀式の音楽として、七世紀に生まれた。日本語の歌と儀式とのかかわりを中心として「和歌以前」の姿を描き出す。

 
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