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【第7回古代歴史文化賞】鈴木宏子さん『「古今和歌集」の創造力』が大賞を受賞

第7回古代歴史文化賞の受賞作が決定!

第7回古代歴史文化賞の受賞作が決定!

島根県・奈良県・三重県・和歌山県・宮崎県の5県が連携して、古代歴史文化に関する優れた書籍を表彰する「第7回古代歴史文化賞」の大賞及び優秀作品賞が決定しました。

 

第7回古代歴史文化賞の受賞作が決定!

第7回古代歴史文化賞の選定委員会が11月6日に帝国ホテル東京で開催され、候補作5点の中から大賞1点、優秀作品賞4点が決定しました。なお、同日午後2時より同ホテルにて発表および賞の贈呈が行われました。

各賞の受賞作品は、次の通りです。

 
<第7回古代歴史文化賞 受賞作品>

■大賞
鈴木宏子(すずき・ひろこ)さん
『「古今和歌集」の創造力』(NHK出版)

 
■優秀作品賞

◎釜井俊孝(かまい・としたか)さん
『埋もれた都の防災学 都市と地盤災害の2000年』(京都大学学術出版会)

◎河上麻由子(かわかみ・まゆこ)さん
『古代日中関係史 倭の五王から遣唐使以降まで』(中央公論新社)

◎山田康弘(やまだ・やすひろ)さん
『縄文時代の歴史』(講談社)

◎橋本雅之(はしもと・まさゆき)さん
『風土記 日本人の感覚を読む』(KADOKAWA)

 
大賞を受賞した鈴木宏子さんは、1960年、栃木県生まれ。千葉大学教育学部教授。専門は平安文学、和歌文学。
受賞作品の『「古今和歌集」の創造力』は、日本最初の勅撰和歌集として約1000年前に編纂された古今和歌集による「日本的美意識」誕生の秘密に迫る書籍です。第一線の古典和歌研究者である著者が、天才編集者・紀貫之の企図を大胆に読み解きます。なぜ梅にはウグイスなのか。なぜ秋は悲しいのか──。あらゆる詩歌や文学的感受性の〈型〉を創りあげた歌集についての、「こころ」「ことば」「型」という3つのキーワードによる分かりやすい論考を展開しています。

 
選定委員は、金田章裕さん(京都大学名誉教授/京都府公立大学法人・理事長)、草野満代さん(フリーアナウンサー)、久留島典子さん(東京大学史料編纂所教授)、田辺征夫さん(公益財団法人大阪府文化財センター・理事長/元独立行政法人奈良文化財研究所・所長)、平川南さん(大学共同利用機関法人人間文化研究機構・機構長)、毛利和雄さん(瀬戸内港町文化研究所・代表/元NHK解説委員)。

 

古代歴史文化賞について

古代歴史文化賞は、古代歴史文化にゆかりの深い島根県、奈良県、三重県、和歌山県、宮崎県の5県により共同で実施する賞で、「古代歴史文化に関する書籍を表彰することを通して、国民の歴史文化への関心を高める」ことを目的としています。古代歴史文化普及協議会(島根県・奈良県・三重県・和歌山県・宮崎県)が主催。

選定の直近3年度に初版で出版され、学術的基盤に基づいていて、なおかつ、一般読者にとって分かりやすくおもしろい、古代歴史文化に関する書籍を対象とします。

大賞には美保岐玉(みほぎだま)と賞金100万円が、優秀作品賞には賞金30万円が贈られます。

 

「古今和歌集」の創造力 (NHKブックス No.1254)
鈴木 宏子 (著)

感受性の“型”はいかにしてつくられたのか。千年ほころびない日本的美意識の原点に迫る。歌のレトリックと配列の緻密な分析から、天才編集者・紀貫之の企図を大胆に読み解く画期的論考。

 
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